『ゆらぎ肌』とは?

最近、インターネットや雑誌でわじわ広がりつつある言葉『ゆらぎ肌』。この言葉からあなたはどんな肌を想像しますか?

私は、『状態が定まらない、不安定な肌』をイメージしました。

調べてみると、次のような状態のことを『ゆらぎ肌』と呼ぶそうです。

【ゆらぎ肌】=季節の変わり目や、急激な気温差によって、敏感になった肌

たとえば、今、次のような肌トラブルでお悩みの方は、『ゆらぎ肌』になっているかもしれません。

  • 肌がガサガサして硬くなった
  • メイクのノリが悪い
  • いつもできないところにニキビができた
  • 皮脂のテカリが気になるけど、顔はつっぱっている
  • 髪の毛が触れるだけで、顔がかゆい

かく言う私も、実は最近、肌の調子が良くありません。口の周りだけ、肌がピリピリしてかゆいのです。

「もうコートいらないんじゃ♪」と思えるくらい春を感じさせたかと思えば、次の日には、モコモコのセーターを重ね着したいくらい底冷えしたり・・・と寒暖の差が激しいこの時季は、まさに、この『ゆらぎ肌』が起こりやすいと言えます。

なぜ、今の時季は、『ゆらぎ肌』と呼ばれるくらいに、肌が不安定になってしまうのでしょうか?

 

何が『ゆらぎ肌』をつくるのか?

『ゆらぎ肌』を作るひとつの原因は、この時季、肌への負担が一気に増えることです。

【1】気温差

冒頭でお話したように、暖かくなりはじめたり、グッと寒くなったり、春と冬を往ったり来たりしているような日が続いています。このように気温差が激しいと、知らず知らずのうちに身体に疲れがたまります。

肌は体の一部ですので、体力の低下や、不調は肌にも現れやすいです。その結果、肌のバリア機能が弱まり、ちょっとした刺激にも肌が過敏に反応してしまうことがあります。

【2】空気の乾燥

ちょっと意外なことですが、実は、春は冬以上に空気が乾燥する季節です。

ところが、少し寒さがゆるんでくると、私たちの気持ちもゆるみます。そして、冬はあんなに一生懸命塗っていた保湿化粧品の使用量が、いつのまにか、ちょっと減っているんですよね^^;実は、冬より乾燥しやすいのに!

こんなちょっとした油断も重なって、春に肌が一気に乾燥してしまうことがあります。もちろん、乾燥した肌は、敏感になり、肌トラブルを招きやすくなります。

【3】紫外線量の増加

紫外線!実は、もうとっくに注意が必要です!

このグラフを見てください。

出典:気象庁ホームページ「日最大UVインデックス(観測値)の月間推移グラフ/観測地:つくば」(http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_daily_uvindex_monthly_obs.html)を元に株式会社アースケアが加工して作成

これは昨年の3月~5月の紫外線の強さを表しています。

3月はまだかろうじて【中程度】ですが、4月・5月と進むにつれて、【強い】【非常に強い】日が増えていきますよね。

どれくらい強いかというと、

【非常に強い】

日中の外出はできるだけ控えましょう。
必ず、日焼け止め・長袖シャツ・帽子を利用しましょう。

【強い】

日中はできるだけ日陰を利用しましょう。
できるだけ、日焼け止め・長袖シャツ・帽子を利用しましょう。

これくらいです。

この【非常に強い】や【強い】という表現は、世界保健機構(WHO)が推奨している『UVインデックス』という指標で、人体に影響を及ぼす紫外線の強さを、分かりやすく表したものです。

気象庁のこちらのページでは、このUVインデックスを用いた紫外線情報が毎日更新されています。 ときどきのぞいてみると、「わー(汗)」ってなりますよ^^:

▼気象庁の紫外線情報
http://www.jma.go.jp/jp/uv/

ちょっと話がずれましたが、このUVインデックスでも分かるように、春になると紫外線量は一気に増えます。

紫外線は、あらゆる肌トラブルの元。素肌をさらせば、日焼けやシミを招くだけでなく、ニキビを悪化させたり、肌を乾燥させたり、敏感にさせることになります。

【4】花粉・黄砂・大気汚染による、空気中の刺激物の増加

さらに、この時季に無視できないのが、花粉黄砂、それに、最近ではPM2.5といった空気中の刺激物の問題です。

目に見えず、意識をしていなくても、これらは肌に付着します。

そして、肌を刺激し、かゆみや赤み、炎症などの肌トラブルを招きます。

【5】環境の変化による精神的なストレス

また、意外なところでは、精神的ストレス。これも、この時季の肌トラブルの原因のひとつです。

4月になると、生活環境がガラリと変わることが多いです。新しい職場や仕事、学校、人間関係。

『ストレス』というと、『嫌なこと』や『マイナス』の印象がありますが、そうではありません。

自分にとって新しいこと、刺激となることも、ストレスの一種です。ですから、楽しくて、やる気に満ちあふれていたとしても、知らず知らずのうちに、ストレスを感じていることがあります。

もちろん、適度なストレスは人生のスパイス。むしろ、私たちの生活には必要なものなのですが、このストレスのバランスがちょっと崩れることで、肌の不調となって現れることがあります。

このように、この時季には、肌を不安定にする要素がいくつも重なってしまいます。だから、『ゆらぎ肌』になってしまうんですね。

さて、ここまでで、「そうか、私は『ゆらぎ肌』なんだ!」と、思われた方も、「『ゆらぎ肌』にならないように気を付けよう」と思われた方も、もしかすると、もう、気がついていらっしゃるかもしれません。

そうです。実は、『ゆらぎ肌』って、結局、『乾燥肌・敏感肌』のことなんですよね。

 

春の不安定な肌状態を克服する方法

ご存知の通り、肌には、外部の刺激から身体を守るための『バリア機能』があります。水分をたっぷり保った、潤いのある肌は、バリア機能が高いです。

このような健康な肌であれば、気温差や、空気の乾燥・紫外線・花粉や黄砂、ストレスやホルモンバランスの乱れといった身体の内側の変化にも、そう簡単にはぐらつきません。

つまり、【肌が乾燥して、バリア機能が弱まった肌=敏感肌】。これが、『ゆらぎ肌』の正体なのです。

とすれば、対処方法は簡単です。

1.外出から帰ったら、すぐ洗顔

一歩外へ出れば、顔にはさまざまな刺激物が付着します。長く肌に置いておくほど肌への負担は高まります。ですから、外出先から帰ったら、まずはメイク落としや洗顔をして、肌に付着した刺激物をやさしく落としましょう。

このとき、気をつけたいのはクレンジング剤や洗顔料の洗浄力。あまり強いものを使うと、肌を余計に敏感にさせてしまうおそれがあります。何と言ってもこの時季の肌は、乾燥して、過敏になっています。肌への負担はできるだけ小さくしまたいところ。皮脂を取りすぎないマイルドな洗浄力のクレンジング剤や洗顔料を使いましょう。

2.たっぷりの水分をキープ!肌をしっかり保湿する

乾燥して敏感になっている肌には、とにかく保湿が必要です。たっぷりの水分を与え、その水分を維持するよう適度な油分も与えてください。

『ゆらぎ肌』と聞くと、何か特別なことをしたほうが良いように思うかもしれません。例えば、美容液や美容クリーム、美容成分のたっぷり配合されたパックなどなど。

ただ、ここまででお話したように、『ゆらぎ肌』は、肌が乾燥してとても敏感になった状態です。このようなときは、化粧品が刺激になることも多いです。特に、美容成分の中には、肌に刺激を与えるものもあります。健康な肌状態なら問題なくても、敏感な肌には赤みやかゆみなどの症状を招いてしまうことも。

こうなると、ただでさえ敏感な肌状態を余計に悪化させてしまうかもしれません。肌が落ちくまでは特別なケアを避け、肌にあった保湿化粧品でシンプルなお手入れをさせることをおすすめします。

3.日焼止めを毎日塗って、紫外線を防ぐ

雨や曇りの日でも紫外線は降り注いでます!(気象庁の紫外線情報、チェックしてくださいね^^)ですから、紫外線対策は万全に!

まず、日焼止めは毎日塗りましょう。といっても、SPF値が高いものは必要ありません。SPF30前後で十分です。それ以上高くなると、肌への負担が大きくなります。敏感な現在の肌状態にはおすすめしません。

また、日傘やサングラス、帽子など、物理的な方法で日差しを避けることも併せて行い、肌を守りましょう。

4.栄養バランスのとれた食事・質の良い睡眠をとる

肌を作るのは身体です。健康な肌は、規則正しい生活から。

実は、肌トラブルの多くは、化粧品や紫外線カットによるスキンケアだけでは解決しないことが多いです。生活習慣や、女性の場合はホルモンバランスの乱れが、肌の調子を左右しています。こうした体の内面からのスキンケアについては、今後くわしくお話したいと思います。

できることからでいいので、食事や睡眠などの生活習慣を見直してみてくださいね。

このようにして、しっかりと肌を潤し、バリア機能を高めること!

これが、春に起こりやすい不安定な肌状態を克服する方法です。

 

『ゆらぎ肌』という言葉に隠された落とし穴

今回は、『ゆらぎ肌』という新しい言葉を掘り下げてみました。

ゆらゆら揺れ動く、不安定な肌状態を表現した、おもしろいキーワードですね。最初は聞きなれない言葉に思えましたが、調べてみると、日ごろ、皆さんと一緒に改善に取り組んでいる『乾燥肌・敏感肌』であることがわかりました。これも、新しい発見だったと思います。

もう一つ、小さな発見を付け加えるなら、「なぜ、『ゆらぎ肌』という言葉が生まれたのか」を考えてみましょう。

敏感肌とも、乾燥肌とも呼べるのに、どうして『ゆらぎ肌』と呼ぶのか?

もちろん、『ゆらぎ』という言葉が肌状態をイメージさせやすいということもあるのでしょうが、一番の理由は、『目新しさ』でしょう。

『敏感肌』『乾燥肌』と呼ぶよりも、『ゆらぎ肌』という呼び方をしたほうが、「ん?どういう肌のことだろう?」と人の興味をひきます。

『ゆらぎ肌専用化粧品』なんてものを作れば、今まで、敏感肌用化粧品を使って満足していなかった人も、「『ゆらぎ肌用』なら、肌がキレイになるかも!」と思い、新たに化粧品を買うかもしれません。

化粧品のパッケージだけを変えて『新発売』と謳ったり、今までの配合成分に、何か新しい成分を少し加えて『新成分配合』として売り出したりする化粧品業界ではよくある手法と同じですね^^;

新しい言葉が生まれること自体は、悪いことではないと思います。でも、その言葉に惑わされてしまって、自分の肌状態を誤解してしまったり、正しいスキンケアができなくなってしまうことは、特に乾燥肌・敏感肌でお悩みの方には、絶対にしていただきたくありません。

『ゆらぎ肌』は、『乾燥肌・敏感肌』。特別な化粧品は必要ありません。肌に負担をかけない洗顔と保湿で対策できます。

基本のスキンケアを続けていただいて、この春のトラブルにも負けない健やかな肌を作ってくださいね。

「ちゃんとスキンケアをしているのに肌が乾燥する・敏感になる」という場合は、保湿のスキンケア方法を見直してみることをおすすめします。正しい保湿の方法はこちらをご覧ください。

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