敏感肌の人が知るべき7つのポイント

6.敏感肌なら知るべき界面活性剤の本当の姿!

界面活性剤の優れた効果

界面活性剤とは、水と油の両方の性質を持ち、水と油の仲を取り持つ働きをするものです。化学的にいうと、『2つの性質が異なる物質の表面=界面に作用する物質』の総称です。

あまりよくないイメージを持っている敏感肌の方も多いのですが、界面活性剤は私たち人間の体内や植物中にも存在しているもので、けして悪いものではありません。

詳しく話していきましょう。

界面活性剤には、洗浄作用・起泡作用・乳化作用・保湿作用など多くの機能があります。どれもよく使われるものですが、洗剤や洗顔、シャンプーなどに使われる汚れを落とす『洗浄作用』、泡を立たせる『起泡作用』をよく目にします。固形石けんも界面活性剤の一種です。

あとは、 あまり目にはしませんが、食品や医薬品、化粧品でよく使われるのは『乳化作用』です。表示には乳化剤と書かれています。

乳化剤の働きは、その名の通り乳化することです。簡単に言うと、水と油のように相反する特性のあるものが混ざった状態を保つことです。

例えば、ドレッシングを思い浮かべてください。ドレッシングも水と油で作られています。その証拠に2層に分かれています。だから、使う前に振りますよね。そうすると、一時的に水と油が混ざります。これが乳化された状態です。ところが、放っておくと、元の水と油に分かれてしまいます。

これは、水と油がお互い反発する特性を持っていることと、比重の違いが原因となります。このように、水と油に分かれると、使うたびに振る必要が出てきます。また、振り方や使い方によって、水と油の均一性が崩れていくことでドレッシングの味も変わってきます。

まぁ~、ドレッシングの味が変わるぐらいならいいのですが、化粧品の場合はそれだけではすみません。形状によっては振ることができません。また、美容成分の均一性が失われることが、肌トラブルに繋がります。あまりに極論ではありますが・・・例えば、均一になっていない化粧品を使い、運悪く防腐剤部分を最初に使い切ってしまったら?その化粧品は防腐剤が早くに無くなってしまいますから、非常に腐りやすくなります。また、美容成分の配合比率が変わることで、その効果も変わってきます。

界面活性剤は、敏感肌の人にとって非常に有効な成分です。

そこで、界面活性剤の出番です。界面活性剤を使うと、油分と水分を混ぜ、その状態を長時間維持させることができます。この乳化作用は、水と油を混ぜてつくる化粧品には欠かすことができません。

食品にも広く使われています。例えば、マヨネーズ。マヨネーズもお酢+油+界面活性剤の働きをする卵黄で作られています。他にはバター、マーガリン、牛乳などの食品にも、界面活性剤は使われています。

おかげで、わざわざ使う度に振る必要もなく、味や効果が変わることもありません。界面活性剤のおかげで、非常に安定性が高く、商品の効果を保持することができます。この安定性という機能は、安全性にもつながっており敏感肌の方にとっても、非常に嬉しい成分だと言えます。

敏感肌が使ってはいけない界面活性剤とは?

界面活性剤は大変優れた機能を持っていて、化粧品だけではなくあらゆる分野で活躍しています。ただ、非常に優れた機能を持つ界面活性剤なのですが、一つだけ問題があります。それは、界面活性剤の種類です。

界面活性剤は、自然界に存在する界面活性剤もあれば、人の手で作られている合成の界面活活性剤もあります。数にすると実に多くの種類があり、その用途によって異なる性質を持ったものが開発されています。それぞれにメリット、デメリットがありますが、自然界に存在するものの多くは、安全性は高いものの機能性が少し劣ります。

一方、合成されたものの多くは、機能性が高く、自然界に存在するものよりもはるかに長時間安定させる働きがあるのです。 そのため、食品や医薬品、医薬部外品、化粧品など安定した安全性が求められるものには、合成の界面活性剤が多く使われます。

ところが、合成の界面活性剤の中には、私が配合したくない、と思うものがあります。それが、「石油系の合成界面活性剤」です。

「石油系の合成界面活性剤」とは、その名のとおり 石油から作られた界面活性剤です。機能性が非常に高い界面活性剤なので、化粧品メーカーとしてはぜひ使いたいものです。ところが、その高い機能性のために、肌に残留しやすい性質を持っているのです。

例えば、体や手、顔を洗った際、いつまでたってもぬるぬるした感触が残ることはありませんか?実は、これは界面活性剤が肌に残っているのです。これが敏感な方にとっては、肌トラブルにつながることがあるのです。

それに、この石油系の界面活性剤は危険だと言う声も出てきました。肌のバリア機能を弱めたり、たんぱく質を変質させたりする危険性があると言われています 。また、石油系の合成系界面活性剤が河川に流れて、ヘドロの原因になったり、魚のエラにつまったりと環境汚染の一因にもなっているとも言われています。

だから、私は石油系の界面活性剤は使いません。確かに高機能で使い勝手も良いのですが、敏感肌の方へのリスクを考えてしまいます。それに、敏感肌の方にとっては、石油系界面活性剤を使わないと作れないような化粧品は、刺激になりえます。

また、少し手間がかかっても処方を工夫することで石油系の界面活性剤を使用せずに安全性の高い化粧品を作ることは可能ですしね。

もしあなたが敏感肌なら、石油系の界面活性剤は避けてください。

敏感肌の人が知るべき7つのポイント:『7.敏感肌にとって、絶対必要なたった一つの美容効果とは?』>>

(著:井上龍弥

この記事があなたのお役に立てたなら、とてもうれしく思います。
もし、あなたのお友達が肌トラブルで悩んでいるなら、この記事を教えてあげてください。
下記をクリックすると簡単に紹介できます。


ページトップへ