冬の唇荒れ・唇腫れ・唇のできものをまとめて改善する方法

唇が荒れると、カサカサになります。その状態を放っておくと、皮がむけて、赤く腫れ上がります。 場合によっては、そこから菌が入ってしまい、出来物(できもの)ができることも。

唇は、身体の中でもひときわ目立つ上、飲み・食べの際に気になる部分でもあるため、できるだけトラブルは避けたいところですね。

でも、気温が下がって空気が乾燥する季節になると、どうしても唇が荒れてしまいます。 特に、敏感肌の方はすぐに唇が荒れてしまいます。

そこで!今回は、唇荒れ改善法をお伝えしたいと思います。

そもそも唇は、肌とずいぶん違います。肌と体内の中間の特性を持っています。

その特性とは、以下の通りです。

肌とは違う!?
唇が持つ3つの特性

1.肌に比べて、保湿能力が低い

細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)が少ないために、保湿機能が極めて貧弱です。また、皮脂腺や汗腺などがほとんど無いために、水分を保持したり、外界の刺激から肌を守る皮脂膜を形成することができません。顔の中でもっとも乾燥しがちな目元よりも、さらに乾燥する場所です。

2.肌に比べて、薄い

肌に比べてかなり薄いためにダメージに弱くて、すぐトラブルになります。でも、薄いお陰で柔軟に動き、刺激にも過敏で体内に入るものを分別するセンサーのような役割が可能です。

ちなみに、唇が赤いのは、中の毛細血管が透けているためです。
つまり、唇の赤色は血の色なのです。

3.肌に比べて、ターンオーバー周期が短い

通常、肌の場合、ターンオーバーは28日程度の周期ですが、唇の場合は3~5日ほどです。この特性は、肌に比べて優れた部分と言えます。

このように、自ら保湿をできず、外界の刺激から弱く、肌が薄いことが、唇に容易にダメージが蓄積される理由です。

特に外的要因に左右されるので、乾燥する冬に唇荒れや唇腫れなどに悩む方が増えます。

唯一の救いは、ターンオーバーの短さです。唇は、いろいろと問題はあるものの、肌に比べると改善するスピードが圧倒的に速いので適切なケアをすればすぐに改善できます

では、どうすれば、カサカサに荒れた唇を改善できるのでしょうか?

これでぷるぷる♪
唇荒れ3つの改善法

改善法1
保湿した状態を保つ

唇は、保湿機能が著しく低いです。水分を保持するための皮脂膜を形成できないのが一番の理由です。ですから、皮脂膜の代わりになるものを塗りましょう。

一般的なのは、リップクリームです。自分にあったリップクリームを探して、使用しましょう。これは、もう試して試して試しまくるしかありませんね。

ちなみに、私は唇も敏感で、市販のリップクリームは合いませんでした。特に、スーッとするメントール入りのリップクリームは刺激となり、使えませんでした。

また、スティック型のリップクリームは、便利なのですがある程度の硬さを維持するために固める成分を入れる必要があります。もしかしたら、この成分もだめだったのかもしれません。

で、結局、自分で安全性を重視したリップクリームを作りました。今は、乾燥してくるとすぐに塗るようにしています。お陰で以前よりかなりプルプルな状態を保っています。

改善法2
外界の刺激、紫外線などを避ける

唇は、外界の刺激に非常に弱い場所です。ですから、以下のような点に注意しましょう。

空気の汚いところは避けましょう

例えば、パチンコ屋や居酒屋など喫煙が可能なスペースは避けたほうがいいです。タバコの煙は、肌にとって異物以外の何者でもありません。

紫外線を避けましょう

紫外線に関しては、UV化粧品を塗るわけにもいかないので、日傘など物理的な方法で避けるしかありません。

唇をなめないようにしましょう

一瞬潤ったような気になるのですが、唇は皮脂膜が無いために水分を保持することができません。そのため水分が体温で蒸発してしまいます。それだけならいいのですが、水分は蒸発する際に、唇の中の水分まで一緒に持っていってしまいます。いわゆる過乾燥がおきます。このため唇を舐めれば舐めるほど乾燥が引き起こされて荒れる原因となります。

物理的な摩擦を避ける

たまに唇を触ることが癖になっている人がいます。中には、とれかけの皮をめくる人も・・・。こういった癖は要注意です。唇にとっては刺激になるのでやめましょう。また、ハンカチやタオル、ティッシュなどで唇をぬぐう時も注意を払いましょう。

改善法3
口で呼吸をするのをやめる

リップクリームを使って、外界からの刺激を受けないように注意しているのに唇荒れが治らない場合は、こちらを疑ってください。 私は、常時、口呼吸をしています。 本当は、鼻で呼吸したいのですが、アレルギーのせいで万年鼻づまりのためにできません。そのため、寝ている間も口呼吸になっています。

寝る前もリップクリームを塗るのですが、睡眠中に寝返りをうったり、自分でなめたり、手でぬぐったりして、朝起きると全部取れています。そして、口呼吸による風で唇が乾燥してしまい荒れてしまいます。つまり、昼間はリップクリームなどで保護できるのですが、睡眠中は意識が無いために気をつけることができません。

こればかりは鼻詰まりそのものを改善する必要があります。鼻づまりには、アレルギーや先天性の気道の狭さ、鼻の内部が曲がっている、などの原因があります。点鼻薬を使う、レーザーで鼻の中を焼く、手術によって鼻の骨を取る方法などがあります。自分自身で判断して行ってください。ちなみに、私は点鼻薬を使った後、レーザー手術をしました。

まとめ
唇の荒れは改善できる!

人によって原因は違いますが、多くの人は自分に合ったリップクリームと外界の刺激から唇を守ることで改善できるでしょう。

私と同じ口呼吸の人も、薬を使ったり手術をするなど、多少のわずらわしさはあるものの、同じく改善できると思います。何より、肌と違って、改善される期間が短いのは良いですよね。

ぜひ、唇荒れや唇腫れ、唇のできものにお悩みの方は、改善法をお試しください。

また、唇よりもターンオーバーが長い肌の乾燥や荒れは、唇のようにクリームを塗っても改善しません。クリームのような油分と同時に、たっぷりの水分を与え、正しい方法で保湿をすることが大切です。正しい保湿の方法は、今すぐこちらをクリック!

更新日:2017.11.11投稿日:2014.02.20

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アースケア代表・化粧品開発者

井上龍弥

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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