以前に、たまたま見ていたテレビ番組で、モンドセレクションの特集を行っていました。番組の序盤では、「食のノーベル賞」「モンドセレクションのマークをパッケージに印刷すれば売り上げが2倍、3倍に」など、モンドセレクションのメリットが放送されていました。

番組では、『モンドセレクション公式認定エージェント』という肩書きをもった女性が、モンドセレクションの凄さを得意げに語っています。それを聞いて、番組に参加しているタレントの方々も「お~、そんなにすごいのか~」「モンドセレクションはすごいね」「モンドセレクションを受賞している商品を買おう」という賞賛の声が飛び交いました。

不景気のせいか、最近はやたらと宣伝をかねたテレビ番組が多く見受けられます。表向きは番組として特集を組み、できるだけ宣伝臭を消そうとしていますが、視聴者にはバレバレです。このときも「あ~、また宣伝番組か~」と思って見ていました。

どうせ、モンドセレクション受賞を狙う企業を増やす(集める)ために、どこかのコンサル会社がテレビ局と組んだのでしょう。よくあるパターンです。見ていても面白くなさそうだったので、チャンネルを変えようと思っていると、流れは思わぬ展開に!

モンドセレクションについて、司会者から意見を求められたコメンテーターの人たちが予想外の鋭い質問を浴びせます。
「海外では、評価されてないんじゃないの?」
「ほとんどが日本の企業だけで取得されているけど、こういった状況で、権威があると言えるの?」
「外国人やベルギー人に日本の味や品質が分かるの?」
「金賞を取れる確率は?」

まぁ~、私ごときでもいくつも疑問が沸いた突っ込みどころ満載の賞です。プロのコメンテーターにかかれば、『鴨がネギ背負っている』ようなものでしょう。ガンガンと攻め立てます。

私は、「お~、切れ味抜群のコメントだ~」と楽しみながらも、これでは宣伝番組として成立しないのでは?と疑問に思いました。

実際に、質問を浴びせられた『公式認定エージェント』側は、訳の分からないコメントを連発していました。
「我々に頼んでもらえれば、ほとんど通ります。」
「手作りのジャムでも金賞を取れます。」
なぜか、「簡単にとれますよ」という主張を繰り返していました。

モンドセレクションを簡単にとれるってことは、明らかに、「価値がない」と言っているも同然なのに。それなのに、コメンテーターに向かってそんなことを言ってしまう始末。もしかしたらテレビ局側の編集で、そのような流れになってしまったのかもしれませんが。もしくは、「我々なら簡単にモンドセレクション金賞をとれるからどしどし申し込んでください」というのが宣伝の趣旨だったのかもしれません。

残念ながら、反対の方向に進んでましたが。そのせいか、結果、番組は途中でぶつ切りされたように終わってしまいました。

番組の後味は、「結局、モンドセレクションって何なの?とりあえず、簡単に取れる賞なんだな」といったものでした。こんな番組を放映したらモンドセレクションを受賞したメーカーはたまったもんじゃありませんね。

それにしても、コメンテーターの中には、番組に合わせた生ぬるい意見だけでなく、本質を突いた鋭い意見を言う人もいるんですね。でも、この人、これからも番組に呼ばれるのだろうか?心配です。

(著:井上龍弥

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