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先日、脱毛エステティックサロンが特定商取引法に違反したとして、消費者庁から新規の会員勧誘や契約を9ヶ月間禁止する業務停止命令が出されました。

消費者庁は、同社がスマホ向けサイトに、月額9,500円で脱毛を受けられるような広告を載せて勧誘し、実際には17万円を超えるコースなどを契約させていた、と指摘。(引用元:『大手脱毛エステに一部業務停止 勧誘で誇張、返金拒否も』/朝日新聞デジタル

この記事を読んでいて、ふと疑問に思いました。 「なぜ、わざわざエステサロンで脱毛するのか?」と。

意外と知られていない脱毛効果の違い

脱毛には大きく分けて、2種類あります。 『(ただの)脱毛』と、『永久脱毛』です。

『脱毛』は、毛がない状態にします。ただ、時間が経てば、生えてきます。毛を剃る行為に比べると、生えてくるまでに時間がかかります。

一方、『永久脱毛』は、時間が経っても毛が生えてこない状態にします。ただ、一度の施術では毛根前部に作用することは難しいため、何度か通う必要があります。特に、脱毛を望む人は、毛が濃い人が多く、そのため回数が必要となるようです。

この効果の違いは、『使用する機器』や『照射できるレーザーのパワー』の違いです。

『脱毛』で使われる機器は、効果が低いかわりに、人体への危険性も少ないようになっています。だから、特に資格などもなく、何の経験もない素人でも施術を行うことができます。

『永久脱毛』で使われる機器は、効果が高い代わりに、人体への危険性(ヤケドなど)も高い可能性があります。そのため、永久脱毛は医療行為であり、医師以外の人が行うと罰せられます。

つまり、エステサロンで行われている脱毛は、一時的なものであり、永久脱毛ではありません

怪しい謳い文句には注意!

脱毛エステサロンには、広告の規制も罰則もありません。だから、割と、言いたい放題です。

今回の記事の脱毛エステサロンの場合、「月額9,800円で脱毛ができる」と宣伝していました。でも、実際は17万円程度かかるそうです。

他の脱毛エステサロンでも、「一回980円で脱毛」などのように、非常に安価な価格で宣伝行為を行っています。雑誌やネット広告でもよく目にしますね。

このように一見、消費者にとってメリットのあるように見える広告は、非常に広告効果が高く、人がどんどん集まってきます。 もちろん、これは客寄せの宣伝文句なので、真実でない場合が多く、その場合は後からがっつり搾取されます。(いわゆる、ぼったくりバーの客の呼び込みと一緒ですね。)

ウソとは言え、世の中に魅力的な脱毛広告が氾濫しているので、「17万円で脱毛します」みたいな正直な宣伝をしていては、誰も来てくれません。だから、必然的に、ウソや誇大広告によって成り立つ怪しいエステサロンがたくさん溢れているのです。そして、その怪しさこそが我々にとってリスクとなります。

永久脱毛ができる医療機関は宣伝できない

エステサロンはガンガン宣伝できる一方で、医療機関は厳しく宣伝を規制されています。

どんな機器を使って脱毛を行っているのか?
お得なキャンペーン価格はあるのか?
どのような脱毛方法なのか?
など、宣伝内容を詳しく言えません。

これは、過去に、今のエステ業界のように不当な広告合戦が展開されたために、広告の規制がされたからです。

そのために、永久脱毛ができる医療機関は目立つことがなく、エステの脱毛ばかりが目立つようになってしまったのです。

医療機関のように、エステ広告も規制されないのはなぜ?

もし、そんなことしたら、ほとんどのエステサロンは潰れてしまいます。エステサロンは、効果の薄い脱毛しかできません。

だから、冒頭の会社のように、限りなく黒に近いグレーな広告や、時には完全に黒(アウト)な広告を出して、違法行為に手を染めなければやっていけないのでしょう。

業界自体がこんな構造なので、業界全体が、どんな手を使ってもエステ広告の規制を阻止しようとするでしょう。真偽は定かではありませんが、一説には、エステサロン業界が莫大な政治資金を使っているとささやかれています・・・確かに資金力があるのか、テレビCMも多い気がしますね。

エステで脱毛するぐらいなら、こっちの方がいいのでは?

そもそもの話で、多くの人が望む脱毛とは何でしょうか?

妻をはじめとする脱毛行為を行った人に聞くと、「ずっと毛が生えてこない状態になること」です。つまり、永久脱毛のことです。

そりゃそうですよね。 すぐに毛が生えてきたら意味ないですし、そもそもそのレベルって脱毛と言うよりは、『除毛』ですよね。除毛なら、わざわざエステサロンには行かずとも、除毛クリームを使えばいいと思います。

除毛クリームは、毛を溶かして除毛するので、肌に刺激はあるのですが、多くの場合はエステサロンで行う脱毛行為よりは低刺激です。さらに、少量で試すことができるので、肌トラブルが起きれば、使用を止めればいいだけです。
(うちの社内でも、肌にどういう影響を与えるのか、実験をしたことがあります。実験結果はこちら→「徹底検証!敏感肌でも肌荒れしない除毛クリームを探せ」)

そして、最大のメリットは、 安価なことです。除毛クリームの場合、損をしたとしても、せいぜい数千円程度でしょう。今回の記事の脱毛エステなら、20万円近くしますし、仮に途中で止めても、解約や返金に応じてくれず、トラブルになっていたようです。

だから、私は、どうせ脱毛効果が変わらないなら、わざわざぼったくられる可能性のある怪しいエステサロンに行くよりも除毛クリームをお勧めします。

まとめ

敏感肌の私としては除毛クリームがお勧めですが、肌が荒れやすい方や除毛クリームが合わなかった方で、それでも脱毛がしたい場合は、永久脱毛よりも作用が緩和な『(ただの)脱毛』を選ぶほうがいい場合もあります。

ここにあげたような怪しいエステサロンだけではなく、中にはお客さんにきちんと寄り添い、時間はかかるものの敏感肌でも負担にならない脱毛をするサロンもあります。こうした良心的なサロンを探すといいかもしれませんね。

本当の意味で脱毛がしたければ、永久脱毛ができる医療機関に行くことをお勧めします。エステサロン同様に、もちろん医療機関もピンキリです。だから、金額だけではなく、できるだけ情報を集めて、良心的な医療機関を見つけましょう。

井上龍弥

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