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少し前にこんな記事を目にしました。

目の下にできたしわを一時的に消せるというローションを米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが発明し、このほど科学誌ネイチャー・マテリアルズに発表した。(引用元:『目の下のしわ消すローション、MIT研究者が発明』/CNN

目の下のシワを消すローションが開発されたそうです。画期的な話ですね。

物理的にシワを消せる?

酵素の原子とシリコンの原子を組み合わせたポリマーで構成したローションを塗ることで目に見えない弾力性のある膜が『第2の皮膚』を形成して、シワが隠せるとのこと。

最初、この記事の見出しを読んだときは、シワ部分を溶かすピーリングのようなローションを想像したのですが、全然違いました。 シワの上に透明の膜を作って、シワを目立たなくするという物理的な手法だそうです。リンク先の写真を見る限り、膜が透明なために「消す」と言うよりも、「ボヤける」と言った方が正しそうです。

今回の記事に紹介されている方法だと、シワを目立たなくするためには、 膜を厚くする必要がありますね。でも、目の下の皮膚が分厚くなると人相が変わってしまいますし、膜にシワが寄りにくくなるために表情にも違和感が出るでしょう。

色を付ければ、薄い膜でも隠せますが、薄すぎるとシワの影響をモロに受けて、膜そのものがシワになります。また、肌の色は千差万別なので色を合わせるのも難しいでしょう。一人一人の肌に合った色にカスタマイズをすれば問題ありませんが、 そうするとかなり高額になりますよね。総合的に見ると、ちょっと残念ですね。

アレルギー反応は大丈夫?

このローションを170人の被験者に試したところ、アレルギー反応が出なかったということですが、膜そのものにアレルギー反応が出なくても、粘着する刺激によって肌トラブルが起きる可能性があります。

例えば、私は超がつくほどの敏感肌です。(私の敏感肌エピソードはこちらでご覧いただけます。男性でもこんな敏感肌もいるんですよ~。)

市販の『敏感肌用』と書かれた湿布を使っても、肌がミミズ腫れのようになって荒れます。これは、湿布薬が原因ではなく、 湿布をはがす際に起きる肌への刺激によって引き起こされます。普通の肌の人なら何の問題もないのですが、私のような刺激に弱い敏感肌にとっては、こういった粘着力そのものに強い刺激を受けます。

記事中には、汗をかいたり、顔を洗っても剥がれず、数日はもつとのこと。どれぐらいの汗や洗顔に耐えられるのか、明確なことは分からないものの、かなりの粘着力があると思われます。

専用のクレンジングも開発しているようですが、ここまでの粘着力のあるものをはがすためには、かなり刺激のある原料を使う必要が出てくると想像できます。

これは、日焼け止めなんかも同じです。ウォータープルーフ効果が高いものほど、クレンジング効果の高い原料を配合する必要があります。汗や皮脂に強いものほど、肌からはがれにくいですからね。

肌への刺激をもっとも軽減するなら、自然と剥がれるのを待つのがベストなのですが、いつ剥がれるか分からないのは、あまりに使い勝手が悪いですよね。使い勝手で言うと、2種類のローションを粘着目的と膜の強度向上と2段階に分けて塗るのも面倒ですし、使い方も難しそうです。

このようなリスクのあるローションを肌の中でも一、二を争うほど敏感な目の下に使うのはかなりリスクがあると思います。また、そうなると、「万が一、目の中に入ったら?」と、別の点に不安が出てきます。

と、ここまでネガティブな意見を書いてきましたが、このローションそのものを否定している訳ではありません。むしろ 称賛しています。素晴らしい発明です。ただ、目の下のシワを消すよりも、 もっと効果的な使い方があるのではないか?と思っています。

目の下のシワを消すよりも、こっちは?

この記事を読んだ私はまず、「絆創膏代わりに使えたらな~」と思いました。絆創膏って、私が子供のころと比べて肌に近い色のものがありますが、まだ結構目立ちます。一定時間使ってると、端の方にほこりやゴミがついて、汚くなってきます。私は、ちょっとだけ潔癖な性格のせいか、この汚れが気になって嫌なんですよね~。

また、傷によっては、ピッタリサイズの絆創膏が見つからない場合があります。『帯に短し、タスキに長し状態』が良くあります。でも、ローションなら傷の大きさに合わせて調節できます。また、勝手にはがれるまで放置しておいても問題ありません。

『絆創膏ローションタイプ』 どうでしょうか?
と思ったら、もうすでに製品化されていますね。ただ、現状、市販のものは透明の膜を張るもタイプです。そのため、傷が丸見えです。

だから、この機能を使って、傷を隠したいところです。絆創膏の機能と併用して、多少色を付けて「傷隠しに使えればな~」と思います。私は、健康のためにボクシングをしています。その中で軽いスパーリングをするのですが、たまに擦過傷が出来てしまいます。

ボクシンググローブは皮で出来ているので、皮膚にこすれると、結構な摩擦を起こします。ひどい場合は、スパッと切れてしまいます。だから、プロの試合は顔にグリセリンをギトギトに塗ります。

私のような健康目的で通っていても、たまにお互いに熱くなってケガをしてしまいます。一応、顔はヘッドギアを付けていますが、それでも過去に大きな傷を作ったことがあります。あごの骨に沿って耳の方まで一直線に真っ赤な擦過傷ができました。

こういった傷は、大きすぎて絆創膏では隠すことができません。部位的に包帯をすることもできず、そのまま仕事をしていました。確か、この時、仕事関係で初めてあった人が私の傷を見ていぶかしそうな顔をしていました。

これは非常にレアなケースなのですが、ローションであれば塗るだけなのでほとんどの部位に使うことができます。 特に、顔など目立つ場所に傷ができた時には重宝するのではないでしょうか。

気になる人の強い味方になる可能性も

さらに、濃い色を付ければタトゥーも消せます。 ボクシングジムで知り合った人にタトゥーを入れている人がいるのですが、若気の至りで入れたものの大人になって子供ができると、なかなか大変な場面(プールやスーパー銭湯など)があるようです。

また、あざも隠せます。私の妻は腰に大きなあざがあり、私はまったく気にならないのですが、 本人は嫌なようです。ファンデーションのようなものでも消せるのですが、どうしても摩擦や肌の動きに弱くはがれてしまいます。また、服につくと汚れてしまいます。

こういう、周りは気にしないけど、自分はすごく気になる嫌な傷・アザ・肌状態ってありますよね。これがあるだけで、気持ちがふさいでしまうようなもの。

今回、紹介されているローションの方がカバー力が圧倒的に高いし、粘着力も高くはがれにくそうなんで、非常に適していると思います。 こういった人の方が目の下のシワよりも隠したい欲求や状況が多いし、使用する量も多いはずです。

目の下のシワに限定するより、こちらのほうが多くの人に役立つのではないでしょうか。わざわざリスクのある目の下のシワ限定ではなく、このような使い方ができるなら個人的には買いです!

井上龍弥

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