editorial_03

昨日9月27日、こんなニュースを目にしました。

カネボウ化粧品販売で去年8月に行われた幹部社員の会議で使用された資料に白斑被害者を『地雷原』と表現した。
さらに、「どこから出現するか見当つかない」という文面を表記されていた。(引用元:『カネボウ子会社社員「白斑被害者は地雷原」』/NHKニュース

いろんな意味で、すごい記事です。
カネボウ化粧品の白斑問題は、まだ記憶に新しいと思います。
詳細は以前の記事を参照ください。

これはどんな化粧品メーカーでもそうなんですが、肌で悩んでいる人を苦しめるために化粧品を販売している会社は、一社もありません。だから、少しでも効果が高いものを開発する姿勢は、どこのメーカーもあるものです。

ですから、カネボウの美白化粧品で白斑被害が出た時は、「頑張って開発したけれど、運悪く、メラニン色素を抑える効果が強すぎたのか・・・」と、カネボウにもほんのほんのほんの少しですが同情の念が湧きました。(白斑被害に合われた方、申し訳ないです。)

ただ、その後のカネボウが白斑被害者に対する後手後手に回る対応やスピード、その後発覚した事件の詳細(かなり前から白斑被害を把握したいたことなど)を知るほど、「なんで、こんな白斑被害者を置き去りにした対応しかできないんだろう・・・」と不思議でした。

今までも化粧品業界にかかわらず、いろんな不祥事を企業が起こした際の対応例は山ほどあります。少なくても、そういったことを参考にすれば、あのような対応にならないと思います。そして、歴史あるカネボウ化粧品の信頼をここまで失墜させることもなかったでしょう。

でも、今回の記事が出て、妙に納得しました。

子会社といえども、カネボウ化粧品の幹部である人間が白斑被害者を『地雷原』と呼ぶことを容認しているとは・・・。「たまたま、地雷原に侵入してしまった。自分たちはなんて運が悪いんだ。」と、まるで、カネボウ化粧品が被害者のような表現です。

さらに、「どこから出現するか、見当つかない」って、そもそも被害者のことを出現とかおかしいでしょ。見当つかないって、そりゃそうでしょ。

見当ついたら、確信犯ですよ。白斑被害者を意図的に増やそうと思ったということになります。そっちの方が大問題です。

結局、今回のカネボウ化粧品が引き起こした白斑問題は、このようなモラルの低い考えが原因で起きた人災です。
被害に合わせた人のことを『地雷原』と称して、みずからは被害者意識。

この考えは化粧品づくりにもかなり反映されているでしょう。白斑問題の原因となった美白化粧品も、肌トラブルで悩む人のことよりも売るために新成分を開発・配合した結果起きたのだと思います。やはり、お客さんのことを考えない企業というのは、どれだけ歴史があっても、大きな会社でも淘汰されていきます。

カネボウ化粧品が今のような状態になったのは、自然の成り行きだったのですね。同業者として、非常に残念な気持ちです。

最後に一言。
白斑被害者にとって、カネボウ化粧品こそ地雷原だよ・・・。

井上龍弥

この記事があなたのお役に立てたならうれしいです。
下記をクリックしてもらえたらもっとうれしいです。
この記事があなたのお役に立てたなら、おなたのお友達にも教えてあげてください。
下記をクリックするだけでOKです。


ページトップへ