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アスタキサンチンとは

『アスタキサンチン』は、ロブスターから分離された赤橙色の天然色として1938年に発見されました。その後、研究が進み、エビ・カニ・サケ・イクラなど水産物に広く存在する色素であることが分かりました。

自然界におけるアスタキサンチンの生産源は、藻類を含む微生物です。これらが食物連鎖によって、多くの生物の餌となり体内に蓄積されることで、広く分布しています。魚類や甲殻類などの水産物で見た目が濃いオレンジ色のものには、アスタキサンチンが含まれています。

アスタキサンチンの効果とは

一番有名な効果は、『抗酸化作用』です。酸化を防ぐ効果が高く、ビタミンCの6,000倍、コエンザイムQ10の800倍と言われています。この高い抗炎症作用が、健康食品に配合される理由になっています。

この他にも、いろいろな効果があります。
簡単に紹介

●眼精疲労に対する効果
●運動能力向上効果
●肝臓・心臓への効果
●メタボリックシンドロームにおける作用
●疲労における作用
●肩こり改善
などです。
これらはどの場合もアスタキサンチンを一定量・一定期間摂取した結果を測定した効果です。

この他に、肌にも効果があります。
●キメ改善効果
●角層細胞面積改善効果
●メラニン色素産出抑制効果
●メラニン色素産出予防効果
●シワ改善効果
●細胞保護効果
●コラーゲン産生維持効果
●コラーゲン産生促進成分との併用効果

この結果は、アスタキサンチンを摂取しつつ、アスタキサンチン配合外用剤を併用したものや細胞に一重酵素ダメージを与え、一定期間培養後に調査する方法によって得られました。ちなみに、これらの情報は、日本有数のアスタキサンチンを研究している企業に連絡を取り、提供してもらいました

アスタキサンチン効果の本当のところは?

このようにアスタキサンチンの実験結果を見ると、いろいろな効果があります。すごい成分のように感じます。でも、この程度の実験結果を出している成分は結構あります。あくまでも単なる実験結果です。実験結果は、目的となる効果を出しやすい環境で行われるので、頭から信用する訳にはいきません。

アスタキサンチンを長年研究している方に質問をぶつけてみると、いろいろなことが分かりました。
まず、肌に対する効果です。

「なぜ、実験方法をアスタキサンチンを摂取するパターンと、アスタキサンチン配合外用剤を使用するパターンとに分けなかったのか?」が、私にとっては疑問でした。ここを分けないと、摂取した方がいいのか?それとも肌に塗布した方がいいのか、判断が付きません

結局どちらの場合が作用したのか、玉虫色の結果となっています。あくまでも併用による効果だといわれたのですが、納得いきません。もし、そうならそれぞれ一方だけの結果も提示すべきです。その上で、「一方だけより、摂取・塗布と両方行う方が効果的だ』と、主張すべきです。

今回のような疑問が湧く実験手法が行われる場合には、おそらく、その裏には企業側の意図が存在します。併用した結果のみを実験結果とする企業側の都合があったのだと思います。
摂取・塗布の併用にしておけば、美容系の健康食品と化粧品、双方のウリになります。
そうすることでアスタキサンチンの配合用途が増えて、市場に流通しやすくなります。
原料メーカーにとっても、健康食品・化粧品メーカーにとっても、お互いに多大なメリットがあります。

実験結果を見てみても、劇的な変化っぽく書かれていますが、数字を細かく見ると、誤差範囲レベルです。いわゆるありきたりな化粧品原料に見られる結果のように感じました。それを指摘すると、先方もかなり口をモゴモゴと言いにくそうにしていました。まぁ~、化粧品業界に蔓延しているよくある言い過ぎの部類だな、と・・・。

そもそも以前ブログに書いたのですがメラニン色素の産出を抑制する効果があるとしたら、怖くて化粧品に配合できません。
カネボウの白斑問題は記憶に新しいと思います。白斑の原因は、メラニン色素を抑制する美白成分でした。そもそも、肌に塗布する程度で劇的な効果をもたらす化粧品原料は、薬事法によって認められていませんしね。そんなのは薬品の範疇です。

ですから、私はアスタキサンチンを自社の化粧品に配合することを見送りました。私見ですが、「コストに見合う効果は期待できない」と判断しました。

実際に、3か月アスタキサンチンを摂取してみた結果

先方と打ち合わせを重ねる中で、ついに、確信を突いた質問をしてみました。

「アスタキサンチンを摂取することで、もっとも実感できる効果は何ですか?」

すると、先方は「飲んだ翌日の朝の目覚めが違います!」と自信満々に言いました。とにかくすっきりと元気に目覚めることができるとのこと。この実感がアスタキサンチンを摂取することで最も体感できる効果だと言います。

また、効果を実感するためには、できるだけ高齢の方がいいとのこと。20代や30代では、ほとんど実感できないそうです。当社はスタッフの平均年齢が31歳なので、イマイチ結果が出にくいです。そのため、41歳の私と39歳の妻が試すことにしました。

言われた通りにアスタキサンチン6㎎を、3ヶ月摂取してみました。
その結果・・・
私も妻も特に何も変わりません。目は疲れてるし、朝の目覚めはだるいし、運動能力は向上してないし、メタボは改善しないし、肩こりは相変わらずだし、心臓と肝臓に関してはよく分かりません。

特筆して何かが変わったという実感するものはありませんでした。実感を得ることができれば、アスタキサンチンのサプリを開発しようと思っていたのですが、『自分たちが実感できるもの』が、私たちの商品化ルールなので、今回は見送りました。10年後、50代になったら再度、試してみることにします。そのころには、違う成分が出てきてると思いますが・・・。

まぁ~、これはあくまで私と妻だけの結果です。もしかしたら、もっと高齢の方であれば、何か実感があるかもしれません。体質は千差万別ですからね。ただ、過剰にサプリに頼ることは止めたほうがいいともいます。あくまでもサプリは、栄養補助食品です。薬ではなく、食品の部類ですからね。そこは間違えないようにしたいものです。

井上龍弥

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