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◆ 『セラミドって本当に乾燥性敏感肌にいいの? 』

本来、肌は適度な水分と油分によって、守られています。

しかし、外界の刺激(ほこりや紫外線など)、体調不良、
生まれつきの肌質により、水分が不足してしまい、
『乾燥肌』になることがあります。

乾燥肌になると、肌が持っているバリア機能が衰え、
あらゆる刺激がダイレクトに肌を傷つけます。

その結果、少しの刺激や体調不良で過敏に反応してしまう『敏感肌』になります。

 

つまり、『乾燥性敏感肌』を簡単に言うと、
乾燥が原因となり、 肌が敏感な状態になることです。

ですから、乾燥肌の方は、全員、敏感肌であるとも言えます。

 

乾燥性敏感肌と言うと、巷で効果があると言われているのが、セラミドです。

乾燥性敏感肌に対応した化粧品には必ずセラミドが配合されています。

その理由は、体内にあるセラミドという成分の働きにあります。

 

ここで、体内にあるセラミドの役割について、簡単にご説明をしておきます。

肌(角質層)は、『角質細胞』という細胞が、
たくさんくっつき合って、構成されています。

そして、細胞同士は、細胞間脂質(さいぼうかんししつ)という、
接着剤の役割を持つもので、繋ぎとめられています。

セラミドは、この細胞間脂質に含まれる成分の一つです。

 

細胞間脂質は、接着剤の役割だけではなく、
異物などが肌内部に侵入するのを防いでくれています。

また、同時に、肌内部の水分を外部へ出さないよう、
水分を保持してくれています。

 
そして、このセラミドは、加齢とともに成分量が減少していきます。

他にも、肌のうるおいを保持する成分や水分なども、
総じて減少していきますので、年齢を重ねるとともに、
肌は乾燥しがちになっていきます。

だから、「減少するなら、化粧品で補いましょう!」という意味で、
セラミド入りの化粧品が推奨されているのだと思います。

簡単に言うと、「体内のセラミドが加齢と共に減少するから、
化粧品で補給しましょう!」ということです。

 

さて、本題に戻りますね。

ここで、ひとつの疑問がわきます。

果たして、減少していく体内のセラミドを化粧品で補うことができるのでしょうか?

 

そして、体内のセラミドが減少するからといって、
化粧品で肌にセラミドを補ったとしても、体内まで浸透することはありません。

これは、当たり前のことです。

当然、これはセラミドだけに言えることではありません。

コラーゲンやヒアルロン酸でも、同じことが言えます。

 

もっと突っ込んで言うと、健康食品にもコラーゲンやヒアルロン酸を
補給するものがあります。

これらも、吸収されることはありません。

分子量が大きすぎて、人の消化器官では吸収できないのです。

どれだけ摂取して、絶対に体には入っていきません。

 

そこで、最近、少し分子量を小さくした低分子コラーゲン、
低分子ヒアルロン酸などが出てきています。

これは、コラーゲンやヒアルロン酸をちょん切って、
分子量を小さくしたものです。

厳密に言うと、小さくした時点でコラーゲンやヒアルロン酸と
呼べないと思うのですが・・・。

これら低分子にしたからと言っても、やはり分子量が大きいために
グングン吸収されると言うわけではありません。

 

確かに、コラーゲンやヒアルロン酸よりは、理論上、
吸収される確率が高いという程度です。

実際に、吸収されたというデーターもありません。

 

吸収されるためには、もっと小さな分子量に分解されるのです。

その結果、吸収されたとしても、アミノ酸や糖になります。

そして、それが体内にコラーゲンやヒアルロン酸に
組み立てられるというのは、あまりにもご都合主義な考え方です。

 

つまり、コラーゲンやヒアルロン酸は、
バラバラにして小さな小さな元の形をなさない部品レベルにしないと
体内に吸収されません。

しかも、このバラバラにする力は、加齢によってどんどん衰えて行きます。

だから、どうせ摂取するなら、小さな部品レベルの方が効果的だと思います。

 

少し話が脱線しましたが、こういった例からも分かるように、
セラミドをそのままの形で体内に摂取することができません。

そうなると、肌の上でしか活躍できないということになります。

 

肌上でのセラミドの働きは、肌表面の水分蒸発を防いでくれるにすぎません。

いわゆる保湿効果ですね。

ただ、体内にある成分だからと言って、
セラミドが、特別、保湿効果が高いわけでもありません。

 
わざわざセラミドを選ばなくても、同様の効果を持つ保湿剤の中には、
保湿効果の高い成分が他にもいっぱいあるのです。

ですから、セラミド入りの化粧品だからと言って、
体内のセラミド減少への対策になるわけではありませんし、
乾燥性敏感肌の改善に効果的だとも、言えないのです。

 
では、なぜ、セラミドがこんなに配合されるのでしょうか?

これには、化粧品会社の思惑が大きく関係しています。

私たち化粧品会社は、同じような保湿効果を持つ成分を
化粧品に配合する場合、どちらかの選択をします。

【1】全体的な成分同士の相性の良さ(相乗効果など)と、
商品としての完成度の高さ(保湿効果の高さ)で、成分を選ぶ

【2】よく耳にする成分だと、「有名な成分だから安心」「効果が高い」と
思ってもらえる可能性が高いから、有名な成分を選ぶ

 
【1】の考え方は、みなさん納得されると思います。

皆さんのイメージ通りでしょう。

でも、【2】については、ビックリされたかもしれません。

 

ですが、化粧品業界自体は、恥ずかしながら、モラルが高いとは言えません。

商品を売るためには、およそ期待できない効果でも、
過剰に表現をすることは、残念ながら良くあることです。

また、最初だけいいことを言って、
後のフォローを全くせずに売り逃げで会社をつぶす、
ということも平気であります。

ですから、【2】のように、化粧品の機能よりも、
成分名のイメージの良さ、を選ぶことも、よくあることです。

もちろん、我々はそういうことをしません。

こんなことするぐらいなら、化粧品会社をやめます。

 

そもそも「無添加化粧品」など意味不明な呼び方が
はびこっている業界ですからね。

さらに、最近は、「オーガニック化粧品」という本当に
何の意味も価値もないものまで出てきました。

本当に自分のいる業界が嫌になります。

 

ちなみに、我々の商品には、セラミドは配合していません。

その理由は、セラミドが特に保湿効果に優れている
というわけではないからです。

その代わりに、アクアテクトゲルには『コメヌカスフィンゴ糖脂質』という
保湿成分を配合しています。

成分の安全面と、『アクアテクトゲル』として完成した時の
保湿効果の高さを理由に選びました。

ここまでの流れから言うと、
何だかセラミドが悪いもののように感じるかもしれませんが、
そうではありません。

特別、保湿効果が高いわけではありませんが、
セラミド自体は、良い保湿成分です。

あなたのお肌に合えば、セラミド入りの化粧品を使うのも一つの選択です。

お肌にアレルギー反応が出ないかどうか、
そして、長期的に使用をしていけるかどうか、
が一番の理由になると思います。

 
ただ、過剰にセラミドを押している商品や化粧品会社には注意しましょう。

乾燥性敏感肌に特に効果があるわけではありません。

そもそも単一の成分で劇的に変わるような化粧品は、
世の中にひとつとしてありません。

くれぐれもそれだけは覚えておいてください。


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★化粧品メーカーをしている井上龍弥と申します。私はこれまでに化粧品製造メーカーとしてたくさんのブランドの立ち上げに関わり乾燥肌や敏感肌、ニキビで悩む177,727人(2011年8月現在)のお客様のキレイ肌づくりをお手伝いさせていただいてきました。今日はこれまでの経験で学んだことから、乾燥肌の改善法を本音でお話したいと思います。私の提案があなたの乾燥肌対策のお役に立てることを、心から願っています。
ポイント1.基礎化粧品の種類はたくさん必要か? 【お客様が誤解するような商品は作りません】
ポイント2.「無添加化粧品」の安全性とは?【合成着色料・合成香料・アルコール(エタノール)は使いません。】
ポイント3.安全性の高い化粧品とは?【「防腐剤=危険」は誤解です。】
ポイント4.防腐剤(パラベン)は危険?【キャリーオーバー成分って知ってますか?】
ポイント5.全成分表示の抜け道!【界面活性剤にも種類があります。】
ポイント6.界面活性剤って何?【肌には、たっぷりの水分と適度な油分が必要です。】
ポイント7.肌がきれいになるスキンケアとは【乾燥肌・敏感肌を改善するには?】

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