アトピーにワセリンは効果があるのか?

アトピーには、さまざまな原因があり、さまざまな症状があります。だから、一概には言えませんが、アトピーでお悩みの方の多くの肌状態は、極度の乾燥状態にあり、そのため肌の防御機能が衰えています

ですから、この症状には、ワセリンは効果的だと言えます。 (ワセリンの効果効能についてはこちらをご覧ください→『乾燥対策に、ワセリンを顔に塗っても大丈夫?』)

アトピー肌の多くがなぜ、乾燥状態にあるかと言うと、肌に水分を維持する力が弱まっているからです。そのため、肌表面にワセリンを塗ることは、ただでさえ少ない肌内部の水分をさらに蒸発させないために有効な手段だと言えます。

また、極度の乾燥状態は、肌を過敏にさせます。たとえば、温度や湿度の変化などの刺激に敏感に反応してしまい、炎症を起こすことがあります。そうした肌にワセリンで油の膜を張ることは、刺激への症状軽減が期待できます。

このようにワセリンの効果は、アトピー症状の苦しみを軽減することが期待できます。でも、「十分だ」とは言えません。

アトピー対策に、
ワセリンよりもっと大切なものとは

ワセリンは、あくまでもアトピー『症状』を軽減するものです。肌の乾燥による苦痛を軽減することはあっても、肌の乾燥自体が改善することはありません。

やはり、肌の乾燥には『保湿』が必要です。保湿と言うと、あまりに一般過ぎて、多くの方は「自分は保湿ができている」と自負しています。でも、実際には、『保湿』の考え方を間違っている方がたくさんいます

ですから、便宜上、ここでは『正しい保湿』と言わせていただきます。一般的な保湿は、油分をたっぷり与えるもの。 もしくは、化粧水をたっぷり使うことや、化粧水の後の乳液や美容液をたっぷりと使うことを指しています。

ところが、『正しい保湿』とは、たっぷりの水分と同時に良質の保湿成分と油分を与えることです。

アトピーに最も大切な
『正しい保湿』とは?

ワセリンのような油分をたっぷり肌に塗ることは、いわば、乳液や美容液の類をたっぷり使うことと同義で、乾燥に対して一定の効果はあります。ですが、前述のとおり、肌の内部は乾燥したままです。

水分が不足しているのに、油分だけを与えても片手落ちなのです。水分が不足しているのですから、まずは、たっぷりと水分を与える必要があります。ただ、水分を与えただけでは、すぐに蒸発します。

私たち哺乳類は、体温が36度程度あり、肌に水分を与えて放置すると肌の水分はどんどん蒸発します。汗もすぐ蒸発しますよね。

だから、化粧水をたっぷりつけても、その瞬間から蒸発が始まります。まんべんなくしようと丁寧に化粧水をつけていると、さらに悲惨です。化粧水を塗り終わって、時間の経過した部分から蒸発していきます。

さらに悪いことに、水分は蒸発する際に肌の中の水分まで一緒に持っていきます。これを、『過乾燥』と言います。つまり、過乾燥が起きると、水分を与えれば与えるほど、時間が経てば経つほど、肌は乾燥してしまいます。これはアトピー肌にとっては避けたいことです。

では、化粧水をたっぷり肌全体に一気に与えて、そのあと、すぐさま乳液や美容液を塗るとどうでしょうか? 確かに、これなら過乾燥は起きないでしょう。

ただ、この場合は、塗りムラが起きます。急ぐと、どうしても水分をたっぷり与えた部分とそうでない部分ができてしまいます。また、その後の油分も同じように塗りムラができます。

ワセリンを塗る場合も同様で、テクスチュアが固いワセリンは、塗り広げにくい性質がありますので、慣れないと塗りムラも起こりやすくなります。この塗りムラによって、保湿効果は極端に落ちてしまいます。

それでは『正しい保湿』とは言えません

では、どうすればいいのか?

実は、私も20年ほど前にこの問題にぶち当たりました。化粧品業界に入って、スキンケアや化粧品の知識を深めていくと、通常のスキンケアや保湿が穴だらけなことに気づきました。でも、どうしようもありません。当時は、『正しい保湿』を行う化粧品が存在しませんでした。

そんな中、私は偶然、『ゲルクリーム』に出会いました。

オールインワンゲルだからこそ
『正しい保湿』ができた

今で言うと『オールインワンジェル』ですね。現在、多く発売されているオールインワンジェルは、すべてのスキンケアアイテムがひとつになって、お手軽な部分がクローズアップされていますが、私の着眼点は違いました。

ゲルという特性は、通常、相反する水分と油分をひとつにして安定させることです。言い換えれば、最初から、化粧水や乳液、美容液が一つになっています。だから、たっぷりの水分と良質の油分・保湿成分を最初から一つにできるのです。わざわざバラバラに使う必要がありません。

このおかげで、たっぷりの水分と同時に良質の油分を一気に肌に与えることが可能となりました。過乾燥も塗りムラも起きません。まさに、『正しい保湿』が実現可能となりました。

だから、同じゲルでも他のものとは違います。一般的なオールインワンジェルは、利便性と人気成分をたくさん配合してあるだけです。最近では、美白効果や紫外線カット効果など、保湿とは無関係な機能を追加することで、どんどん分からない方向に進んでいます。

逆に、私は、『正しい保湿』を実現するために、水分と保湿成分・油分の配合比率にもこだわりました。開発してから16年間、ずっと検証を続けて、今でも微調整を行っています。

アトピー対策におすすめの理由
「摩擦が起きにくいこと」

アトピー肌の方は、原因がどうであれ、肌に水分量が少なく、過敏になっている状態です。 温度や湿度などの環境、汗や紫外線、食べ物、塗るもの、などの環境に左右されやすいです。 化粧水・乳液・美容液・クリーム・・・といった多くの種類を塗る行為で摩擦が起こりやすくなります

度重なる摩擦は、肌を乾燥させたり、肌細胞自体を壊すことになりえます。超がつくほど敏感肌の私はよく、洋服やシャツの襟の摩擦によって、肌がかゆくなり、赤く炎症を起こしていました。肌が乾燥した敏感肌は、本当にカンタンに皮膚炎を起こしてしまいます。

アトピー肌の方なら、なおさらでしょう。私なんかとは比較にならないほどの、かゆみや乾燥と戦っておられると思います。 ですから、アトピー肌の方は少しでも摩擦を避けいただきたいと思います。

だから、保湿をする際にも、多くの種類を塗るよりも、私は1つだけでケアが済むオールインワンジェルをおすすめします。

まとめ

ワセリンは、アトピー肌の症状を軽減させるのには、効果があります。 しかし、ワセリンではその乾燥した肌そのものを改善するには、至りません。

もし、あなたがアトピーに悩んでいて、「ワセリンを使ったけど効果がイマイチだな」と感じていたら、一度、『正しい保湿』を試してみませんか? 正しい保湿方法は、『間違った保湿から、正しい保湿へ』をご覧ください。私も精いっぱい協力させていただきます。