システイン

  • 表示名称:システイン
  • INCIコード:Cysteine
  • 一般名:L-システイン

システインは、どのように作られるのか

含硫アミノ酸の一種で、シスチンが還元されてシスチン結合が切れた形での物質。

体内では、代謝に重要な役割をはたしている。

特に毛髪、皮膚の角質層、爪などを構成するたんぱく質ケラチンには多量に含まれている。

重要な還元性主体成分のグルタチオンの構成成分であり、異物代謝に重要な役割を果たす。

アミノ酸には、天然物質であるL型と、合成物質のD型があり、タンパク質に合成できるのは全てL型であるため、化粧品やサプリメントなどで用いられる際はLシステインとなっている。

体内への吸収を高めるため、Lシステインをアセチル化させた「アセチルシステイン」としても使用されている。

システインの性質

還元作用により、水素を放出して他の物質を還元して自らは酸化されてシスチンになる性質があり、それを利用して、システインパーマネント液の第一剤(還元剤)の主成分として使われている。

成人にとっては、非必須アミノ酸に分類されているが、乳幼児には不可欠なアミノ酸。

皮膚の再生を助け、ふきでものを予防し、爪や皮膚を健康に保つことを目的として配合されている。

シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制する効果や、肌のターンオーバーを促進して、シミやそばかすを排出する効能がある。

育毛や発毛に役立つ。

製品そのものを酸化により変質から守る。

システインがよく使用される製品

主に、ヘアコンディショニング剤、酸化防止剤、還元剤などとして、パーマネントウェーブ液などに配合。

更新日:2016.12.04投稿日:2013.10.04

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