乾燥肌用洗顔のススメ

まず、洗顔は洗い過ぎてはいけません。
洗顔の時、顔をゴシゴシ洗うと、肌に強い摩擦が起こります。
洗顔中の肌は、水分を多く含み、ふやけて、やわらかな状態です。

この状態の肌に、「ゴシゴシ」と強い摩擦が加われば、肌の潤いを保つ角質層がはがれたり、傷ついてしまうことがあります。
すると、肌の防御力が衰えることで、ささいなことであっても過敏に反応をしてしまうようになります。

また、潤いを保つ層が薄くなるのですから、当然、乾燥を促進させます。
強すぎる摩擦(刺激)を肌に与え続けていると、肌は刺激を少しでもやわらげようとします。

その方法が、角質層を厚くし、肌自体を硬くしていく方法です。

※足の裏の皮膚は、他の肌に比べて、とても硬くなっていますよね。
これは、足の裏に常に刺激(負担)があるため、肌自体を硬くして刺激から守っているのです。
こうした結果、顔が足の裏状態になります。

こうなると、肌の生まれ変わりも遅くなってしまうため、古い角質がたまりやすく、ニキビや吹き出物を作る原因ともなります。
もちろん、見た目も明らかに悪くなり、キメやハリがなくなります。

そして、肌が硬くなっていると、水分が浸透しにくくなりますので保湿のお手入れをしていても、化粧品も浸透しずらく、また、やわらかな肌になるのに時間がかかってしまうのです。

そのため、肌にできるだけ摩擦を与えないよう、洗顔は、≪やさしく≫行うことが、とても大切なのです。

乾燥肌の洗顔は、洗浄力に注意!

次に、洗顔料の洗浄力です。
一般的には、つっぱるほどに皮脂をしっかり落とすことが洗顔だと思われています。
でも、これは大きな間違いです。

そもそも体は、必要なものしか分泌しません。
皮膚から分泌される皮脂も、我々の体を健やかに保つ大切な働きをします。

皮脂は、外界からの刺激を軽減したり、肌の水分の蒸発を防いでくれます。
もし、皮脂がなければ、私たちの肌はシミやシワだらけで、砂漠のような状態になります。

確かに、生活環境の変化やストレス、紫外線によって、分泌量が乱れている人が増えています。
いくら皮脂が必要と言っても、多すぎれば菌が繁殖する栄養になるなどして、肌トラブルの原因になります。

だから、不必要な皮脂は落とすけども、必要な皮脂は残しておく洗浄力がもっとも効果的なのです。
洗顔後、肌がつっぱるのは、洗浄力の強すぎる証拠です。

それでは、乾燥肌用洗顔方法をご説明します。
『正しい洗顔方法』をするためには、まず、肌のことを【知る】ことが必要で、そのためには【観察】することが大切です。

乾燥肌用洗顔:ステップ1
肌のことを【知る】

まず、洗顔前には、まず手を洗い、清潔にした手でお顔を触って次のことを確認してください。

洗顔前の肌チェック

  1. 顔の中で、皮脂がヌルヌル、ベタベタとしている部分はどこですか?
  2. 乾燥が気になる部分、とくにカサカサと感じる部分はどこですか?
  3. ザラザラとした部分はありませんか?

肌のチェックは終わりましたか?

肌は、気温や体調、季節などによっても変化します。

「昨日はこんなところ、ザラザラしていなかったのに・・・」
「あっ!今日はあまり皮脂が出ていない!」
など、洗顔前には、毎日肌の状態を知ることが大切なのです。

それでは!

肌の状態を十分に知ったうえで、洗顔を始めましょう!!

乾燥肌用洗顔:ステップ2
メイク落としの後の【洗顔】

使用する物

・洗顔料

(ここでは、ダブルクレンジングゲルを参考にしています。 基本的には、他の洗顔料でも同じです。 使う量を調節していただければ、どんな洗顔料でも使うことができます。)

※ここからご案内するのは、メイク落としをした後の洗顔方法です。

1.水、または、ぬるま湯で顔をすすぎ洗いします。

ポイント1

熱いお湯で洗うと、肌を守る皮脂を取り過ぎてしまうため、手で水を触って「少し冷たいかな?」「ぬるいなぁ」と感じる程度でOKです。

2.洗顔料を適量手にとります

泡立てるタイプの洗顔料の場合には、手と顔の間で摩擦が起こらないようにしっかりと泡立ててください。

ダブルクレンジングゲルをご使用の場合には、さくらんぼ半分~さくらんぼ大1つ分手にとり、少し水を含ませて、手のひらにゲルを広げます。

ポイント2

泡を立てるのは、汚れ落ちを良くするためではありません。
肌に摩擦を起こし負担を与えないためですので、しっかりと泡立てましょう。

(詳しくは『石けんは泡立てたほうが汚れを落とすって本当?』を読んでください)

ダブルクレジングゲルの場合は、水を多く含ませすぎるとゲルが薄まり、肌の摩擦を防ぐクッションの変わりになりません。
ゲルが全体的に手のひらで伸ばしやすい程度で大丈夫です。

3.皮脂の出やすい部分から洗います

皮脂が気になる部分、皮脂の多い部分(オデコ、Tゾーン)から人差し指と中指の腹で、やさしく洗い始めます。

4.他の部分を洗います

オデコ、Tゾーンを優しくクルクルと洗ったあと、そのまま今度は、小鼻の横や髪の生え際、耳の横(男性のもみ上げの部分)を洗います。
敏感な部分、乾燥している部分は最後!

5.乾燥しやすい部分を洗います

次にアゴの部分を洗ったあと、口周りを洗います。

6.刺激に弱い部分を洗います

その後、頬と目の周りを洗って終了です。

目を洗う時は、やさしく目を閉じてくださいね。

洗顔後は、水または、ぬるま湯で十分に洗い流します。 (10回以上は水をかけてくださいね)

ポイント3

目を『ギュ』と強く閉じると、上まぶたと下まぶたの間に、洗顔料が入りやすくなります。
目はやさしく閉じて洗ってください。

最後に、洗顔をしていく順番が大切な理由があります。

顔は、部分によって、肌質が異なります。

それは、皮脂腺が多かったり、少なかったり、 肌自体の薄さが違うためです。

皮脂腺の少ない頬から洗顔を始めてしまうと、肌を守る皮脂を取り過ぎてしまい、肌を乾燥させてしまうこともあります。

また、肌が薄かったり、乾燥が気になる部分は、肌の水分量が少ない部分です。
肌の水分が少ないということは、それだけ肌のバリア機能も低く、敏感な部分と言えます。

敏感な部分を、ゴシゴシと洗ってしまったり、長時間の間、洗顔をして皮脂を取り過ぎてしまうと、肌はますます敏感になってしまいます。

だからこそ、洗顔は、皮脂が多く、ベタベタ、ヌルヌルが気になる部分から、カサカサとして、乾燥が気になる部分へ、順を追ってすすめていくことが大切なのです。

まとめ

洗顔は、毎日行うスキンケアです。
毎日行うことだからこそ、少しの負担が日々の積み重なり、肌の状態となって表れてきます。
洗顔の仕方によっては、肌トラブルの原因になることもあります。

でも反対に、きちんと正しい洗顔を意識して行うことで、キレイ肌を作るお手入れにもなるのです!

今回お伝えしたことで特に大事なことは、次の2つです。

  1. 洗顔前にはきちんと肌を観察すること
  2. 洗顔はやさしく行うこと

ぜひ、一度お試しください。

今回、例として紹介したダブルクレンジングゲルは、乾燥肌・敏感肌の改善を目的に開発した洗顔料です。

保湿に特化したスキンケアのひとつですので、乾燥肌を改善したい方は、お試しください。

乾燥肌・敏感肌改善のための洗顔料「ダブルクレンジングゲル」の詳しい情報はこちらから。

更新日:2017.11.23投稿日:2013.08.30

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アースケア代表・化粧品開発者

井上龍弥

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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