セラミド化粧品って本当に乾燥肌・敏感肌に効果があるの?

セラミド配合化粧品は敏感肌乾燥肌にいいの?本来、肌は適度な水分と油分によって、守られています。 しかし、外界の刺激(ほこりや紫外線など)、体調不良、生まれつきの肌質により、水分が不足してしまい、『乾燥肌』になることがあります。

乾燥肌になると、肌が持っているバリア機能が衰え、あらゆる刺激がダイレクトに肌を傷つけます。 その結果、少しの刺激や体調不良で過敏に反応してしまう『敏感肌』になります。

つまり、乾燥が原因となり、 肌が敏感な状態になることです。そのため、乾燥肌の方は、全員、敏感肌(乾燥性敏感肌)であるとも言えます。

乾燥性敏感肌と言うと、巷で効果があると言われているのが、セラミドです。 乾燥性敏感肌に対応した化粧品には必ずセラミドが配合されています。その理由は、体内にあるセラミドという成分の働きにあります。

ここで、体内にあるセラミドの役割について、簡単にご説明をしておきます。

乾燥・敏感肌には不可欠
体内にある『セラミド』の役割は?

体の中にあるセラミドの働き

肌(角質層)は、『角質細胞』という細胞がたくさんくっつき合って構成されています。

そして、細胞同士は、細胞間脂質(さいぼうかんししつ)という、接着剤の役割を持つもので、繋ぎとめられています。 セラミドは、この細胞間脂質に含まれる成分の一つです。

細胞間脂質は、接着剤の役割だけではなく、異物などが肌内部に侵入するのを防いでくれています。また、同時に、肌内部の水分を外部へ出さないよう、水分を保持してくれています。

しかし、このセラミドは、加齢とともに成分量が減少していきます。他にも、肌のうるおいを保持する成分や水分なども、総じて減少していきますので、年齢を重ねるとともに、肌は乾燥しがちになっていきます。

だから、「減少するなら、化粧品で補いましょう!」という意味で、セラミド入りの化粧品が推奨されているのだと思います。簡単に言うと、「体内のセラミドが加齢と共に減少するから、化粧品で補給しましょう!」ということです。

加齢による減少は補える?
『セラミド配合化粧品』への疑問

さて、本題に戻りますね。ここで、ひとつの疑問がわきます。

果たして、減少していく体内のセラミドを化粧品で補うことができるのでしょうか?

体内のセラミドが減少するからといって、化粧品で肌に補ったとしても、体内まで浸透することはありません。これは、当たり前のことです。

つまり、セラミドは、体内ではなく、肌の上でしか活躍できないということになります。

ちなみに、これは、セラミドに限ったことではありません。コラーゲンヒアルロン酸でも、同じことが言えます。

では、セラミド配合化粧品の『本当の効果』って?

肌上でのセラミドの働きは、肌表面の水分蒸発を防いでくれるにすぎません。いわゆる保湿効果ですね。

体内にある成分だからと言って、特別、保湿効果が高いわけでもありません。わざわざセラミドを選ばなくても、同様の効果を持つ保湿剤の中には、保湿効果の高い成分が他にもいっぱいあります。

だから、セラミド入りの化粧品だからと言って、体内のセラミド減少への対策になるわけではありませんし、乾燥性敏感肌の改善に効果的だとも、言えないのです。

では、なぜ、セラミドがこんなに配合されるのでしょうか?これには、化粧品会社の思惑が大きく関係しています。

私たち化粧品会社は、同じような保湿効果を持つ成分を化粧品に配合する場合、次のどちらかの選択をします。

【1】品質の良い成分を選ぶ

全体的な成分同士の相性の良さ(相乗効果など)と、商品としての完成度の高さ(保湿効果の高さ)で、成分を選ぶ

【2】有名な成分を選ぶ

よく耳にする成分だと、「有名な成分だから安心」「効果が高い」と思ってもらえる可能性が高いから、有名な成分を選ぶ

【1】の考え方は、みなさん納得されると思います。皆さんのイメージ通りでしょう。でも、【2】については、ビックリされたかもしれません。

ですが、化粧品業界自体は、恥ずかしながら、モラルが高いとは言えません。 商品を売るためには、およそ期待できない効果でも、過剰に表現をすることは、残念ながらよくあることです。

また、最初だけ良いことを言って、後のフォローを全くせずに売り逃げで会社をつぶす、ということも平気であります。

そのため、【2】のように、化粧品の機能よりも、『成分名のイメージの良さ』を選ぶことも、よくあることです。もちろん、我々はそういうことをしません。こんなことするぐらいなら、化粧品会社をやめます。

そもそも『無添加化粧品』など意味不明な呼び方がはびこっている業界ですからね。 さらに、最近は、『オーガニック化粧品』という本当に何の意味も価値もないものまで出てきました。 本当に自分のいる業界が嫌になります。

ちなみに、私が作った化粧品には、セラミドは配合していません。その理由は、セラミドが特に保湿効果に優れているというわけではないからです。

その代わりに、『コメヌカスフィンゴ糖脂質』という保湿成分を配合しています。 成分の安全面と、化粧品として完成した時の保湿効果の高さを理由に選びました。

まとめ

ここまでの流れから言うと、何だかセラミドが悪いもののように感じるかもしれませんが、そうではありません。 特別、保湿効果が高いわけではありませんが、セラミド自体は、良い保湿成分です。

あなたの肌に合えば、セラミド入りの化粧品を使うのも一つの選択です。「肌にアレルギー反応が出ないかどうか」、そして、「長期的に使用をしていけるかどうか」、が一番の理由になると思います。

ただ、過剰にセラミドを押している商品や化粧品会社には注意しましょう。乾燥肌や敏感肌に特に効果があるわけではありません。そもそも単一の成分で劇的に変わるような化粧品は、世の中にひとつとしてありません。

くれぐれもそれだけは覚えておいてください。

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(著:井上龍弥

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