プラセンタ原液には、本当に保湿効果があるの?

乾燥肌に必要な『美肌成分』
肌に塗っても効果ナシ!

最近、人気の原液化粧品はプラセンタ原液です。その他にも、コラーゲン原液、ヒアルロン酸原液などがあります。

プラセンタは、肌や身体の機能をうまく働かせるために欠かせない栄養素をたくさん含んでいます。また、コラーゲンやヒアルロン酸は、体内において、肌を健康に保つ働きをする成分です。

そして、これらは、年齢を重ねるにつれて減少していく成分です。だから、「肌に直接塗って補おう」というのが原液化粧品の考え方です。

しかし、この乾燥肌対策に効果はありません。

いくら減少するからといって、体内にあるべき成分を肌に塗っても、皮膚の成分量(プラセンタに含まれる栄養素・コラーゲン・ヒアルロン酸などの量)はまったく増えないからです。

原液の成分が、肌から吸収されることはありません。ただ肌の表面(角質層)にうるおいを与えるだけです。

これには誤解が多いので、詳しくお話しましょう。

なぜ、肌に塗ったプラセンタ原液には
効果がないのか?

人間の皮膚には、バリア機能というものがあります。この機能のおかげで、私たちは、外部の異物が体に侵入することを防ぎ、安全に生きることができています。

このバリア機能をを果たしているのは、肌の表面にある『角質層』と呼ばれる部分です。だから、この角質層より奥に異物は侵入できません。

この異物というのは、細菌やホコリ、紫外線はもちろん、肌につける化粧品のことも指します。

つまり、化粧水でも乳液でも、もちろん原液でも、皮膚に何かを塗っても、角質層より奥に吸収されることはないのです。

もし、プラセンタ原液が
肌に吸収されたらキケン!

それにそもそも、肌に塗布したものが、体内に簡単に吸収されたら、危なくて仕方ありません。

空気中には雑菌もバイ菌もたくさんあります。そんなものが体内に吸収されてしまったら、すぐに毛細血管に入って、血中を通って、体のいろんな場所に運ばれてしまいます。

もし、こんな体だったら、人類は簡単に滅亡しているでしょう。

だから、どんな原液を使おうとも、肌に塗ることで不足した成分が体内に増えることがありません。あくまでも、肌表面の保湿効果のみです。

『プラセンタエキス原液』を
『プラセンタ原液』だと思っていませんか?

また、原液化粧品で紛らわしいのが、『〇〇エキス原液』です。

例えば、『プラセンタ原液』と『プラセンタエキス原液』があります。この二つは全く別の成分です。

『プラセンタエキス』とは、プラセンタを水などで薄めたものです。ですから『プラセンタエキス原液100%』という表示があったら、それは、薄めたプラセンタが100%という意味です。

『原液』という言葉から、「成分が凝縮された」とか「濃い」というイメージを持つと思います。でも、『エキス原液』はそのイメージから遠いものだということです。

もちろん、『プラセンタ原液100%』の場合も、『プラセンタエキス原液100%』の場合も、それを塗ったからと言って、肌に栄養素を与えられるわけではありません。

まとめ

つまり、プラセンタ原液でも、コラーゲン原液でも、ヒアルロン酸原液でも、原液を使う意味は、通常の化粧品の目的である『保湿』以外にありません。

でも、保湿効果なら、保湿に特化したスキンケアを使えば原液以上に効果があります。なんだか納得できないですね。

ですから、原液を使うくらいなら、保湿に特化した化粧品をおすすめします。

もし、原液よりも効果的の保湿ができる化粧品をお探しなら、一度お試しください。






































































































更新日:2017.11.06投稿日:2013.07.10

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アースケア代表・化粧品開発者

井上龍弥

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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