私は、ネットショッピングのヘビーユーザーです。特に、通販サイト『Amazon(アマゾン)』を好んでよく使っており、購入品は文房具や洗剤などの日用品、本、電化製品など多岐に渡り、平均すると月に約8万円ぐらいは使っています。

そんなAmazonの買い物で、最近、気になることがあります。それは、カスタマーレビューの劣化が進んでいることです。

Amazonカスタマーレビューが劣化の一途

Amazonでは、購入していない商品にもカスタマーレビューが付けられます。

「え、買ってる人がコメントしているんじゃないの?!」と、まずここを勘違いしている方もけっこうおられます。ふつうはそう思いますよね。でも違います。誰でもコメントできます。

その理由を、Amazon側はこう書いています。

カスタマーレビューは、Amazon.co.jpで扱っている商品に関する意見や感想をサイト上に自由に公開できる場です。商品に対する評価のよい悪いにかかわらず、さまざまな意見や感想を投稿してください。

「カスタマーレビューを見れば、商品についての理解がより深まりますし、「おすすめ度」の高低の理由もわかりますので、購入するべきかどうかの判断の手掛かりになります。」とのこと。

確かに、しっかりと使い込んで商品の良い理由・悪い理由をきちんと書いてくれるレビューもあり、一部は買い物の参考にさせてもらっていました。でも最近、参考にならないレビューが増えてきました。

例えば、本。本の内容そのものがレビューされている内容とまったく違ったり、商品の内容とは関係のないクレームまがいのレビュー、逆に関係者が極端に高い評価をつけるレビューが増えてきました。どの本だとかはあえて言いませんが、ヘビーユーザーの方なら思い当たることがあると思います。その傾向は本に限らず、家電や食品も同様です。

このようなことが多々あり、最近のAmazonのカスタマーレビューは信用できなくなってきました。

Amazonが発送する以外で買うと、騙されることもある

Amazonに出品されている商品は、Amazonが販売する商品と、Amazon以外の個人を含む出品業者(『Amazonマーケットプレイス』と呼ばれます)が販売するものに分かれます。
2017年まで、私は気にせずに購入していました。
しかし、こんなことがありました。

2017年に、Amazonで商品を買ったところ、「商品が届かない」というトラブルが多発したのです。
出品者自体が架空であったり、出品者のアカウントが乗っ取られていたパターンもあり、多くの被害が出ました。

この被害がすべて、販売元がAmazon以外の出品である『マーケットプレイス』で起こったことのため、『マーケットプレイス詐欺』と呼ばれました。

そのため、購入する商品は、有名な一般商品(大手メーカーが出しているもの)でできれば店舗で確認できるものに限定したり、商品の販売がAmazonの場合のみ、購入するようになりました。

プライムマークも、信用できない理由

この事件以降、安心の判断基準にされるのが、『Amazonプライムマーク』です。

このマークは、私にとってAmazonのお墨付きのようなものに見えました。だから『プライムマーク』がついていれば安心して買い物ができると思っていました。

でも、実際は、『プライムマーク』がついている店舗だからと言って、安心できるとは限りません。と言うのも、Amazon以外の業者が販売をするマーケットプレイスでも、以下どちらかのサービスを利用すれば、プライムマークが取得ができるからです。

①Amazon出品サービスで販売中の商品の在庫管理、配送、返品対応、カスタマーサービスをAmazonが代行する場合

②Amazon出品サービスで販売中の商品のうち、所定の基準を満たした出品者が出荷する商品

その後、以下の方法を実行します。

  1. amazonに店舗を作る。
  2. 適当な商品を低価格100円程度で販売する。
  3. 50以上のamazonアカウントを作る。
  4. 作ったアカウントで1の店舗で販売している100円の商品を購入。
  5. 1の店舗は、カラの段ボールでも良いので、発送を行う。
  6. 購入後、作ったアカウントで、購入者レビューで☆5の評価を行う。

これで『プライムマーク』を取得した商品が多い優良店舗の完成です。かかったコストは、商品価格に対するAmazonへの手数料です。実際に、商品を送っていないので、商品代金も送料もかかりません。だから、商品を仕入れる必要すらありません。

ライバル店を貶めることも簡単にできる恐ろしさ

さらに、悪質なところは、こういったアカウントを使って同業者を潰します。やり方は簡単です。

  1. 作ったアカウントでターゲットにした店舗に注文。
  2. 購入者レビューで☆1評価を行う。
  3. 商品は、すべて返品。

この場合、商品および店舗の評価が低くなるとともに、不良在庫の増大、送料の負担、それにかかる人件費の負担が重くのしかかります。ターゲットにされた店舗は大ダメージです。

レビュアーたちに直接アプローチするという手段も

また、Amazonでたくさんのレビューを行なっている人たちは、メールなどで連絡が来ることもあります。内容は、「商品代金払うから、この商品を買ってレビューを書いて欲しい」と言った内容です。こうすることで、レビューを増やし、また商品代金を負担することで、良いレビューへと誘導することが可能となります。

日本人は、商品代金を払ってもらうと、悪いレビューを書くことに抵抗を示す人が多いらしいのです。日本人特有の心理を狙った悪質な手法です。

そして、このようなことを専門に行う会社や情報として提供するセミナーが氾濫しています。お陰で、Amazonのレビューの価値がどんどん下がっている今日この頃です。

だから、私は最近のAmazonのレビューを参考にしなくなりました。せいぜいレビューの星の分布を見るぐらいです。☆5だけが極端に多くても☆4が少なすぎるものや☆5と☆1が極端に多いものは外します。

販売元をホームページを確認して、所在地もGoogleマップで調べます。商品スペックは、メーカーサイトで確認します。使い勝手や使用感は、アフィリエイトサイト以外を参考にします。よくあるランキングサイトは、まったく信用しません。

最近、もっとも信用しているのは、個人が作り込んでいる情報サイトです。それほど広告バナーも貼ってないサイトで、本気で商品の価値を発信しているサイトです。どんな業界でも金銭を度外視したマニアックな正直者は存在します。

レビューの価値はだだ下がり

レビュー劣化の傾向は、Amazonだけではありません。多かれ少なかれ、通販やネット業界すべての『レビュー』に言えることです。

これからは、レビューの価値はどんどん落ちていくと思います。レビューを参考に、化粧品はもちろんのこと、商品を購入すると失敗する確率も上がってくるでしょう。(インターネットを多用している私としては、非常に残念なことです…)

だから、そろそろレビューを参考にすることはやめたほうが賢明です。

その代わり、これからは、誰かわからない匿名性の高い人ではなく、実名や所在が公開されていて、さらに正しい情報を発信している人を探しましょう。その人が発信している情報を吟味して、一定期間あなた自身がその人をウォッチすることをお勧めします。
そして、信頼できると思ったら、その人をあなたの情報源のひとつに組み込みます。

見つけるのに最初は苦労するかもしれませんが、そう言った人をどれだけ抱えているかが、賢い買い物ができるかどうかの分かれ道になるでしょう。

もちろん、あなたがこのような存在になるのもいいと思います。きっと多くの人に喜ばれることでしょう。ぜひチャレンジしてください