1.顔の皮脂が止まらない本当の理由

一般的に脂性肌の人は顔の皮脂が気になるとまず真っ先に洗顔を始めます。

これは、世間にあふれる広告のせいで「脂性肌といえば洗顔!」というイメージが、いつの間にか刷り込まれているからです。

洗顔料で顔を洗うと、直後はスッキリして、皮脂もなくなりサラサラの顔に戻ります。

でも、そのサラサラは長く続きません。朝、洗顔をしてサラサラになっても、昼になるとまた顔の皮脂はでてきます。

すると、ほとんどの人は、

「もっと皮脂を取らなくちゃ!」
「この洗顔料はマイルドすぎるから、脂性肌は治らないんだ」

と考えて、どんどん洗浄力の強い洗顔料を使い始めます。

実は、これが、顔の皮脂が止まらない理由です。

『洗浄力の強い洗顔料』が
脂性肌を作る!

『洗浄力の強い洗顔料』とは、例えば こんなフレーズが書かれた洗顔料です。

  • 脂性肌用の洗顔料
  • オイリー肌用の洗顔料
  • 「皮脂が気になる人に」と書かれた洗顔料
  • さっぱりタイプの洗顔料
  • 石鹸素地100%の固形石鹸

このような洗顔料を使うと、洗い上がりが『キュッキュッ』として、いかにも「洗った!」という爽快感があります。ベタベタしていた顔の皮脂がすっきりなくなって、とても気持ちがいいです。

でも、 「使い心地が気持ちいいこと」が、「肌にとっていいこと」とは限りません。

洗顔料の場合は、洗浄力が強いと、汚れだけでなく『肌に必要な皮脂』まで取りのぞいてしまいます。

これが問題なのです。

顔の皮脂を取りすぎると
脂性肌になる!

「皮脂」は、ベタベタしたり、テカったり、にきびや毛穴汚れの原因にもなるので、今ではすっかり嫌われ者になってしまいました。

でも、本来、一定の量の皮脂は健やかな肌を保つために欠かせないものです。

肌の表面でフタの役割をして、水分の蒸発を防いだり、 外界からの刺激から肌を守っているのです。

だから、顔の皮脂を取り除いてしまうと肌は無防備になります。その結果、肌から水分は失われ、乾燥して、外的刺激に弱い敏感な状態になります。

このようになった肌は 自分を守るために、 もっともっとと、過剰に皮脂を分泌しようとします。

これがまさに顔の皮脂が止まらない状態です。

30代以上の人ほど陥りやすい悪循環

ヒトの皮脂量は、男女ともに20歳頃でピークに達し、その後、徐々に減少していきます。ですから、10~20代までは、皮脂が多くなるのは自然なことです。

でも、30代・40代以上なのに過剰な皮脂でお悩みなら、肌が乾燥し、敏感になって皮脂が止まらなくなっている可能性が高いです。

● 洗顔で必要な皮脂をとる

● 肌が乾燥して、さらに皮脂をだす

● 洗顔で必要な皮脂をとる

● 肌が乾燥して、さらに皮脂をだす

● 洗顔で・・・

知らず知らずのうちに、こんな悪循環に陥っていたのです。

では、一体、どうすればいいのでしょうか?

「洗顔するのをやめる?」

いいえ、一日の汚れやメイクをきちんと落とし、肌を清潔にすることは 脂性肌に限らず、どんな肌トラブルの解決にも欠かせません。

ですから、脂性肌を改善するためには、洗顔を止めるのではなく、 次のような『皮脂を止める洗顔料』を選んでください。

2.『皮脂を止める洗顔料』の見極め方

皮脂を止める洗顔料の見極め方
1.『洗い上がり』で選ぶ

脂性肌の人が洗顔アイテムを選ぶときに、まず注目してほしいのが『洗浄力』です。

脂性肌を改善するためには、皮脂を取りすぎないことが大切です。ですから、皮脂をすべて洗い流してしまうほど強い洗浄力は必要ありません。

脂性肌の改善に適した洗浄力かどうかは、洗い上がりの肌状態で判断できます。洗顔を行った後に、顔を触ってみてください。「キュッキュッ」という感覚があれば、皮脂を取りすぎている証拠です。

洗いあがりに肌がつっぱったり、乾燥するのも、洗浄力が強いです。これらでは、皮脂を悪化させます。

洗い上がりがつっぱらない。できれば、しっとりした感覚が残れば、脂性の改善にあっていると言えます。

余分な皮脂や汚れだけを落として、肌に必要な皮脂は残す洗浄力のマイルドな洗顔アイテムを選びましょう。

皮脂を止める洗顔料の見極め方
2.『やさしさ』で選ぶ

脂性肌の多くは、これまでの過剰な洗顔で、肌の奥が乾燥して敏感になっていることがよくあります。

敏感な肌は刺激に弱くなるため、さまざまな肌トラブルを起こします。

そのため、脂性肌の人はできるだけ肌に負担を与えないように洗顔をすることが大切です。繰り返しになりますが、肌トラブルを起こすと、肌は皮脂を過剰に分泌します。

脂性肌に負担を与えない洗顔を見極めるには、配合されている成分をチェックしましょう。

たとえば、石油系の合成界面活性剤には、 『肌にくっつきやすく、洗い流しにくい』という性質があります。

何度もすすぎ洗いをしないと落ちた感じがしない洗顔は、このタイプが多いです。すすぐ回数が多くなると、肌に触れる回数も増えます。このとき残る摩擦は、肌には負担となります。

また、洗い残しが起こり、洗顔料の成分が肌に残ってしまうのも、もちろん問題です。

特に、敏感になっている肌に洗顔の成分が残れば、余計に肌への刺激となります。さらなる肌トラブルや皮脂の過剰分泌を招くおそれもあります。

他にも、合成の香料・着色料・アルコールなども、敏感になった肌には刺激となりやすいです。このような成分を配合した洗顔料は避けることをおすすめします。

このように、脂性肌に適した洗顔料をきちんと選べば、皮脂の過剰な分泌がグンと落ち着きやすくなります。

ここまでの話をまとめましょう。

    皮脂を止める洗顔料選び
    2つのポイント

  1. 皮脂をとりすぎない、洗浄力がマイルドなものを選ぶ
  2. 敏感肌に合った刺激の少ないものを選ぶ

この3つのポイントを押さえた洗顔料を選べば、あなたの脂性肌改善は半分成功したようなものです。

では、あとの半分の改善方法を、続けてお話しましょう。

これからお話するのは、洗顔以上に重要なことです。

それなのに、ほとんどの人が気付いていないことでもあります。

ずっと見落とされてきたお手入れとは?

3.脂性肌の方が見落としていた
本当に必要なスキンケア

皮脂のとまらない肌は、極度に乾燥して、皮脂を出しています。外部の刺激に敏感になって、さらに皮脂を出し続けています。

つまり、根本的に皮脂で悩まない肌を作ろうと思うなら、肌の「乾燥」と「敏感」を改善しなければいけないのです。

大切なことなので、もう一度言います。

脂性肌の原因は、肌が乾燥して、敏感になっていることです。だから、脂性肌を改善するためには、まず、 乾燥肌・敏感肌を改善することが先決なのです。

つまり「保湿」が必要です。

というと、「保湿なんて当たり前のこと、もうやってるよ」と思われるかもしれませんね。

確かに、「保湿」といえば、スキンケアの基本中の基本ですから、あなたも化粧水や乳液などでしていらっしゃると思います。

ただ、 毎日使っている化粧品が次のような化粧品なら、肌の乾燥・敏感を改善するための「保湿」はできていない可能性があるのでご注意ください。

4.こんな基礎化粧品には要注意!
脂性肌を改善できない3つの化粧品

脂性肌を悪化させる化粧品

あなたが脂性肌(オイリー肌)で、次のような化粧品をご使用なら、少し注意が必要です。

    脂性肌を改善できない化粧品
    3つのタイプ

  1. 「オイリー肌用」「ニキビ肌用」など「サッパリタイプ」の化粧品・化粧水
  2. 肌につけると、スーっと清涼感がある化粧品・化粧水
  3. 「引き締め効果」「収斂作用」のある化粧品・化粧水

順番に見てみましょう。

1.『サッパリタイプ』の化粧品・化粧水

①のような、「サッパリタイプ」の化粧水は、べたつきがなく使い心地がいいので皮脂でお悩みの方がよく好まれます。

問題は、それ単体では『保湿』ができないということです。

保湿と言うのは、ただやみくもに肌に水分を与えることではありません。水だけを与えても、すぐに蒸発して、肌は余計に乾燥してしまいます。

だから、化粧水の後には必ずクリームや美容液などの油分の入った化粧品で、肌にフタをしなくてはいけません。

ところが、クリームや美容液といったトロっとした質感の化粧品は、「余計皮脂がでるんじゃないか」いうイメージがあって、使われていないことが多いです。

これでは、肌は乾燥するばかりで、皮脂を止めることはできません。

2.肌につけるとスーっとする化粧品・化粧水

②のような、肌につけるとスーっとする化粧品や化粧水も要注意です。

スーっとするのは、化粧品の中に揮発性の高い成分(おもにアルコールです)が配合されているからです。揮発性が高いため、肌につけると瞬間に蒸発し、それが清涼感につながるのです。

ただ、敏感な肌にはこのアルコール自体が刺激となるうえ、蒸発に伴って水分を奪われるので肌の乾燥が進みます。

3.引き締め効果や収斂(しゅうれん)作用のある化粧品・化粧水

③の、引き締め効果や収斂(しゅうれん)作用、というのも、②と同じで、アルコールを用いたものがほとんどです。

その効果は一時的なので、効果を求めて繰り返し使用する方が多くいらっしゃいます。そのたびに、肌は刺激を受けて弱くなり、よけいに皮脂をだそうとします。

では、いったいどんな化粧品を使えば、ちゃんと「保湿」ができ、脂性肌(オイリー肌)を改善しすることができるのでしょうか?

脂性肌(オイリー肌)でお悩みの方は、次のことに気を付けて保湿のお手入れをしてください。

5.脂性肌の人が行うべき保湿ケア

先ほど少しお話したとおり、保湿とは、「肌に与えた水分を維持すること」です。

そのためには、たっぷりの水分と適度な油分が必要です。

化粧水などで十分な水分を与えたあとに、乳液やクリームなどの油分を与えて肌の水分を閉じ込めるのを忘れないでください。皮脂の「フタ」という役割を思い出していただければイメージしやすいと思います。

また、洗顔と同様に、肌に刺激を与えることも極力避けましょう。アルコール・合成香料・合成着色料などが含まれた化粧品は、おすすめできません。

このように、肌にやさしく刺激が少ない化粧品で、水分と油分をバランスよく補えば、徐々に乾燥肌・敏感肌が改善されていきます。

すると、これまで外部の乾燥や刺激から身を守るために皮脂をだしていた肌が、次第に「もう皮脂をださなくていいんだ」と自覚するようになるのです。

こうなれば、肌の水分と油分のバランスが整い、 うるおったサラサラの肌をつくることができます。

では、次のページで、簡単にできる脂性肌の改善方法を見てみましょう。『まとめ:簡単にできる脂性肌改善法』は今すぐこちらをクリック!