モンドセレクションのハンパない真実

あなたは今まで、『モンドセレクション受賞』と、謳われた商品を買ったことがありますか? 買ったことがある方は、『モンドセレクション』とは何かご存じの上で購入されましたか? もし、どういう賞なのかご存じないのに、購入の動機にしていたら、ちょっと注意してください。「なんとなく、良さそう」という、なんとなくで物を買っていると、思わぬ損をすることがあります。

モンドセレクションとは?

それでは、『モンドセレクション』とは、一体なんでしょうか?数年前から、「モンドセレクション金賞受賞」という言葉を耳にするようになってきました。 化粧品業界でも、よく目に、耳にします。 よく聞く分、何だかすごそうな賞ですが、私はどんな賞なのか、よく知りませんでした。

そこで、いろいろ調べてみると、面白いことが見えてきました。もしかすると、『面白い』という表現は適切ではないかもしれませんが・・・。では、早速、モンドセレクション公式ホームページを参考に探っていきましょう!(※調べた情報は、2011年度のものです。)

モンドセレクションの公式ホームページを見ると、『セレクションカテゴリー』というタブがあります。その中に、ビール・水・食品部門・ダイエット食品・健康製品など、いろいろな項目があります。「化粧品ならびトイレタリー製品」という項目があったので、クリックしてみました。 すると、モンドセレクションに関する概要が書かれていました。これを引用して、私の個人的な視点で、話を進めていきたいと思います。

「モンドセレクションは消費生活製品の品質評価国際機関として、半世紀近くに渡り世界中から応募される様々な製品の審査ならび、評価を行って来ました。(モンドセレクション公式ホームページより引用)」

もう少し詳しく言うと、1961年、ベルギー政府の主導により独立団体として同国の首都・ブリュッセルに作られました。 50年以上の歴史があります。

ベルギー政府が作ったんですね。日本風に言うと、第3セクターのようなものでしょうか。

「その結果、モンドセレクションが優秀な商品を表彰する優秀品質賞は国際的に高く評価されています。(モンドセレクション公式ホームページより引用)」

とあります。

つまり、モンドセレクションとは、50年以上の歴史があり、ベルギー政府が何らかの目的で作った国際的に高い評価を持つ品質評価機関だということです。

こう聞くと何だかすごい賞のように感じます。 でも、いろいろ調べていくと、疑問がわいてきました。 モンドセレクションは、本当にすごい賞なのでしょうか? その真実に迫りたいと思います。

モンドセレクションは、国際的に評価されている?

モンドセレクションは、国際的に高く評価されているとホームページに書いてあります。 私自身もCMなどであんなに得意げに宣伝しているので、世界的に見てもすごく有名な賞に違いないと思っていました。

でも、実際に受賞した企業をエリア別で見てると・・・

1位 アジア       649社
2位 ヨーロッパ   131社
3位 アフリカ     22社
4位 中央アメリカ 13社
5位 南アメリカ   11社
6位 北アメリカ     5社
オセアニア      5社

この結果を見る限り、企業数で見ても全体の77.6%がアジアです。 次に多いヨーロッパが、15.6%、アメリカを全部足して3.4%、 これで「国際的に」と言われても、説得力がありません。

言うなら、「アジアでは有名、世界的には無名な・・・」が、正しい表現でしょう。それに、本当に高く評価されているなら、モンドセレクションの本部があるヨーロッパでもっと受賞企業が多いはずです。 ベルギー政府が主導してつくった賞にしては、あまりにヨーロッパの参加企業が少なすぎます。

あなたはこの結果を見て、モンドセレクションは国際的に評価の高い賞だと思いますか? 私は残念ながら、国際的な評価はほとんどなく、アジアでのみ知名度がある賞と言えます。

日本企業が異常に多い!
ハイ・インターナショナル・クオリティー・トロフィーの不思議

さらに、深く見ていきましょう。 モンドセレクションには、ハイ・インターナショナル・クオリティー・トロフィーというものがあります。 これは、[3年連続して最高金賞または金賞などの好成績を達成した製品に与えられます。(モンドセレクション公式ホームページより引用)]通常のモンドセレクションの金賞よりもすごい賞ですよってことですね。 これこそ、「すごい賞なんだろうな。」と思ったら・・・

「2010年度は19カ国の178企業からエントリーされた292以上の製品がハイ・インターナショナル・クオリティー・トロフィーを受賞しました」と、あります。 ちょっと多すぎるのでは・・・。

各部門の詳細を見てみると・・・ ・

・スピリッツ並びリキュール→82商品(65商品が日本)
・ビール、水並びソフトドリンク→55商品(19商品が日本)
・その他食品→65商品(64商品が日本)
・チョコレート・製菓並びビスケット→35商品(35商品が日本)
・穀類製品→11商品(9商品が日本)
・ダイエット並び健康製品 29商品(29商品が日本)
・化粧品並びトイレタリー製品→14商品(12商品が日本)
・タバコ→1商品(0商品が日本)

これを見ると、驚くべき結果が!なんと、受賞した292商品のうち、233商品が日本製品。 約80%が日本の商品です。

この結果を見る限り、先ほどの「国際的に高い評価を受けている」を、「日本の商品を中心に出品されている」に、変えた方がよさそうです。

調べた結果、モンドセレクションは、世界での評価も低く、なぜか日本でだけ有名な賞でした。

でも、いいんです、モンドセレクションが有名じゃなくても。 賞は知名度よりも中身です。 審査が厳しく、公平性をもって厳選された商品のみ受賞できていれば、何の問題もありません。

あれだけいろんな企業が「モンドセレクション受賞」と得意げに宣伝しているのです。 きっと数々の困難な審査基準をクリアしたすばらしい商品のはずです。

そこで、次回は、モンドセレクションの中身を検証したいと思います。 お楽しみに!

(著:井上龍弥

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