どんどん増えるモンドセレクション受賞商品
テレビCMでも「最高金賞受賞!」と連呼しています。

さて、そんなモンドセレクション。
今年は、どうなったのでしょうか?
公式サイトをもとに、モンドセレクション2013をお送りしたいと思います。

モンドセレクションは、今年こそ本当に国際的に評価される賞になったのか?

国際的に評価されていると言うモンドセレクション。
2011年は、残念ながら受賞している企業は、アジアが77.6%を占めており、とてもじゃありませんが世界で評価されているとは言いがたい状況でした。。
では、2013年の受賞企業数を多い順に2011年度と比較して見ていきましょう。

モンドセレクション地域別受賞企業数順位2013年度()内は2011年度

1位:アジア     760社(649社)
2位:ヨーロッパ  136社(131社)
3位:アフリカ    30社(22社)
4位:南アメリカ   17社(11社)
5位:中央アメリカ  12社(13社)
6位:北アメリカ    8社(5社)
オセアニア    8社(5社)
全体          971社(836社)

残念ながら、相変わらずアジアの企業が多いですね。
2011年は、全体の77.6%をアジアが占めていましたが、2013年は、全体の83.5%がアジアの企業です。
2年前より増えています。
相変わらず世界ではまだまだ知られていないようです。

実際に、2年前に比べて、参加企業は増えていますが、増加した135社のうちアジアが111社です。
アジアを抜くと、2年でたった24社しか増えていないことになります。
開催自国であるヨーロッパでも、たった5社ですからね~。
ん~、国際的に評価されていると言うのは引き続き苦しいですね。

モンドセレクションの評価基準、審査員の人選は公開されているのか?

これに関しては、相変わらず秘密ということでした。
そのほかの内容も2011年とあまり変わっていませんでした。
もしかしたら、公開されているかもと期待していた部分なので、非常に残念です。

相変わらず獲得しやすいモンドセレクション

2013年モンドセレクションに出品された商品の数は、3234アイテム。
このうち、何らかの賞を獲得したのは、2824アイテム。
実に、出品された商品のうち、87.3%が受賞!

相変わらずの凄い受賞率です。
評価基準が公表されていないので、何ともいえないですが・・・
評価基準が甘すぎるのか?
優れた商品が多いのか?
モンドセレクション公式認定エージェントと呼ばれる企業が優秀なのか?

真意は定かではありませんが、よほどのことがない限り、受賞できるようです。
逆に、受賞できなかった商品を知りたいです。
まぁ~、絶対に公表されないと思いますが・・・

一番簡単に取れるモンドセレクション金賞?

受賞した賞の内訳も普通なら考えられない状況になっています。

モンドセレクションには、最高金賞、金賞、銀賞、銅賞という4つの段階があります。
もちろん、最高金賞が一番上で、銅賞が一番下です。

通常なら、最高金賞が最も獲得困難で受賞アイテム数も少なく、銅賞が容易に獲得できてアイテム数も多いはずです。
でも、モンドセレクションは違います。

2013年のモンドセレクションの各賞を獲得した企業数は・・・
()内は、全体の受賞アイテム数を分母とした各賞の割合、小数点第一未満切捨て

最高金賞  396アイテム(14.0%)
金賞    1366アイテム(48.3%)
銀賞     838アイテム(29.6%)
銅賞     224アイテム(7.9%)

なんと、もっとも多いのが金賞で約半分のアイテムが受賞しています。
逆に、銅賞が一番少ないという結果に。。。
普通の賞だったら、銅賞が一番獲得するのが難しいということになります。
この結果を見ると、金賞のありがたみが薄れてしまいますね。

インターナショナル・ハイクオリティー・トロフィー獲得国第一位は

モンドセレクションには、特別金賞や金賞のほかにも賞があります。
そのひとつが、インターナショナル・ハイクオリティー・トロフィーというものです。

公式サイトには、「最高金賞または金賞を3年連続受賞した商品に授与されます。2013年度は、29カ国228企業から出展された373強の商品がインターナシュナルハイクオリティートロフィーを受賞しました」と書いてあります。
モンドセレクション側から見れば優良顧客ということになるのでしょうか。

この受賞企業の中でカテゴリー別に日本の企業が占める割合を見てみましょう。

・スピリッツならびにリキュール
全47社中33社が日本企業
103アイテム中74アイテムが日本企業の商品

・ビールならびにソフトドリンク
全42社中20社が日本企業
66アイテム中24アイテムが日本の商品

・食品部門
98社中92社が日本企業
121アイテム中114アイテムが日本の商品

・ダイエットならびに健康食品
36社中33社が日本企業
56アイテム中53アイテムが日本の商品

・化粧品およびトイレタリー製品
10社中10社、すべてが日本企業
17アイテム中17アイテム、すべてが日本の商品

・タバコ
1社中0社が日本企業
11アイテム中、0アイテムが日本の商品

これらを合計すると、インターナショナル・ハイクオリティー・トロフィー受賞企業全234社のうち、日本企業が188社、実に、80.3%を占めます。
相変わらず、日本が大半を占めておりほとんどの国は無関心なようです。

特に比率の高いカテゴリーが食品、ダイエットならびに健康食品、化粧品ならびにトイレタリー製品です。
化粧品ならびにトイレタリー製品に限っては、100%ですからね。
日本以外の国は、まったく価値を見出していないということでしょう。
残念な事実です。

トロフィーが増加

もしかしたら、以前は私が見逃していたのかもしれませんが新たな賞が増えていました。

公式サイトには、「モンドセレクションでは、過去数十年に渡り特別賞やトロフィーを表彰してきました。これはある一定の期間に好成績を達成した企業に与えられるもので、以下の3つのタイプが挙げられます。」と書かれてあります。

ここには、「以下の3つのタイプ」と書いてありますが、私は2つしか見つけることができませんでした。
まだ、作っている最中なのかな・・・。

・25周年トロフィー
公式サイトには「25年記念トロフィーは最高金賞、金賞、銀賞を25年間連続して受賞した企業に授与されます。」とあります。

つまり、最も獲得困難な銀賞以外を25年間受賞し続ければもらえるトロフィーです。
ですから、1度賞を取って、後は25年間申請し続けていれば、92.1%の確率でもらえるトロフィーということになります。

ちなみに、2013年度は1社が受賞していて、日本の企業でした。

・クリスタルプレステージ記念トロフィー
公式サイトには、「クリスタルプレステージ記念トロフィーは最高金賞、金賞、銀賞、銅賞を10年間連続して受賞した企業に授与されます。」と書いてあります。

名前だけを見ると、25周年トロフィーより、こちらのほうが凄そうですが、実際は、25周年トロフィーの10年版です。

2013年度は、11社が受賞していて、そのうち9社が日本企業でした。

結局、このトロフィーも全部で12社が受賞しているのですが、10社が日本企業という結果に。
なぜ、こんなことになっているのか不思議ですが、ベルギーに本部を置くモンドセレクションは世界中の中でも日本だけが異常に関心を示して、他の国には無視されているのが実情です。

せっかくの歴史のある賞なので、審査方法や審査員の人選基準をオープンにして、もっと客観性をもった根拠を示してほしいものです。
そうすれば、日本だけでなく、本当の意味で世界的に認められる賞になるでしょう。

もっと審査費用がかかってもいいので、価値のある賞になってくれることを望みます。

モンドセレクションは、儲かっているのか?

ちなみに、モンドセレクションの審査料は、1100ユーロです。
今現在、1ユーロは129円。
ということは、日本円に換算すると、1アイテム辺りの審査料は、141,900円です。
2013年度は、出品アイテム合計が3234アイテムなので、
審査料だけで、458,904,600円にものぼります。
凄い金額ですね。

70人の審査員に費用を払って、どれぐらいが手元に残るか分かりませんが、原価がかからないビジネスなので、おもったよりも大きな利益が残るのかもしれません。

もし、そうだとすると、当分体制は、変わらないでしょうね。
毎年、モンドセレクションの賞を欲しがる日本企業が増えていきます。
何も変わらなくても、売り上げが上がるのですから、仕方ありません。

そういった意味では、日本企業がモンドセレクションが価値ある賞になるまで手を引くのが一番だと思うのですが、みなさんはどう思いますか?

まぁ~、日本企業も賞の価値が無くても売り上げが上がっていると、なかなかやめられないのでしょうね。
また、受賞する企業だけでなく、モンドセレクションを簡単に受賞できるノウハウをもつエージェントや日本旅行株式会社が主催しているモンドセレクション受賞式典ツアー2013のように、その周りにもモンドセレクションがらみの商売をしている企業がたくさんあります。

こういった流れができてしまうと、なかなか簡単には流れを変えることはできません。
難しい問題です。
となると、やっぱり我々消費者が知識をつけるしかないなと思います。
そして、その知識を武器にこういった権威を客観的に判断すべきなのでしょうね。

(著:井上龍弥

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