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前回、「化粧品に薬品並みの効果を求めるのは間違い」であり、「化粧品で保湿以外の効果が出れば、嬉しい気持ちを抑えつつ、中身を疑いましょう」というお話をしました。

では、もし、怪しい化粧品に出会ったとき、見破る方法はあるのでしょうか?

危険な化粧品は見破ることができるのか?

残念ながら、かなり困難だと言えます。以前の記事に書いたケース(『効きすぎるアトピー用化粧品は危険かも』)も、商品に配合成分が表示されていましたが、問題のステロイドは記載されていませんでした。

もちろん、見た目や使用感でも見破ることはできません。知ることができるとしたら、製造に関わっているごく少数の人たちだけでしょう。

下手をすると販売している人も知らないかもしれません。実際、突っ込んだ話をすると、チンプンカンプンなことを言う販売員は多いので。

あえて、危険な化粧品を見破る方法を挙げるとすれば、使ってみて劇的な効果(薬品並み)が発生。その後、使用を止めると以前と同等か、それ以上に症状が悪化するかどうかを検証する。このように自分の体を使って判断する方法ぐらいです。

あとは、インターネットで口コミを見て、薬品と同等の効果や副作用が書き込まれているかどうかをチェックすることも有効です。その場合、最低限の知識が必要になりますが。

危険な化粧品って、たくさんあるの?

私が化粧品業界に入った20年前、古くから化粧品業界にいる人からは、今回のようなことが行われているという噂をよく聞きました

今回のようなステロイドを配合した化粧品や、肌の機能を眠らせる睡眠薬のような働きを持った成分を配合した化粧品などです。

ただ、私自身そのような化粧品を使ったことも、実際に作った人にも出会ったことがありません。まぁ、そんなことしていたとしても、自ら公表することはありえないですが。

だから、当時から、半信半疑でしたし、規制が厳しい日本にはもうないだろうと思っていました。でも、ステロイド配合化粧品が発見されたということは、現在でも結構あるのかもしれません。

このステロイド配合化粧品も1992年から20年以上販売されていたようです。これだけ長期間販売されていたということは、それだけバレにくいということです。

そして、バレにくいということは、世の中にたくさん溢れている可能性があるということです。

そのほかのウワサでは・・・

余談ですが、当時はこのほかにも、「サンプルはしっかりとお金をかけて有効成分が配合されているが、本商品は中身がスカスカな化粧品がある」という噂もよく聞きました。

この場合、サンプルを使って効果があったので本商品を使ったのに、その後はぜんぜん効果がないという現象が起きます。

化粧品には全成分表示義務がありますが、例えば、サンプルの10分の1しか有効成分を配合していなくても、サンプルと同じように成分表示することが可能ですからね。これも噂レベルの話と思っていましたが、実際に存在するかもしれません。

残念ですがこういったことは、外から見ているだけではわかりません。だからこそ、化粧品とはどんなものか、などの正しい知識を持って、新しい化粧品を使うときは、こういったことも「可能性がある」と念頭に置きながら使用しましょう。

思い込みのない、客観的な視点は、きっとあなたの判断を手助けしてくれます

井上龍弥

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