前回は、化粧品によく使われる容器について、材質と形のメリット・デメリットについて、話をしました。

今回は、そこから見える化粧品のコンセプトについて、詳しく話をいたします。 化粧品のコンセプトを知ることで、あなたに合った化粧品に出会う確率がグンッ!と上がります。 ぜひ、今回の記事を化粧品選びの参考にしてください。

化粧品容器についてのおさらい

化粧品容器によく使われる材質である、『樹脂』と『ガラス』。そして、『チューブタイプ』と『ジャータイプ』の容器。

ゲル(ジェル)タイプの化粧品を作ると仮定した場合・・・
重くて割れる『ガラス』よりも、軽くて使いやすい『樹脂』。そして、販売数が少ない時にはジャー容器が向いていて、逆に、衛生面・利便性を重んじるならチューブ容器が向いている、と言えます。

この容器の材質・形のメリット・デメリットを踏まえると、疑問が浮かびます。

「なぜ、わざわざ使い勝手の悪いガラスを使うのか?」
「なぜ、わざわざ衛生面でデメリットのあるジャー容器を使うのか?」

小さな無名のメーカーがジャー容器を使うのなら、わかります。そんなに多くの数を作れませんから。

しかし、大手の誰もが知るメーカーでも、ガラス製のジャー容器を多用しています。なぜ?

実は、この答えは、非常に単純なものです。

それは・・・

化粧品容器から見える真実

それは、化粧品を少しでも高額に見せるためです!

なぜか、人は無条件で、『樹脂』より『ガラス』の方が高価に感じてしまいます。

想像するに、その理由のひとつは、『重さ』でしょう。例えば、私の父親は、「高い時計はズシッと重い」と言います。軽くて高額な時計はたくさんあるのですが、このように感じている人は意外に多いようです。

私もこのように感じることがあります。某大手の酒造メーカーが、最近、日本酒を瓶から紙パックにしたCMをしています。確かに、使い勝手や使い終わった後を考えると、軽くて、捨てるのが簡単な紙のほうが良いに決まっています。でも、なぜか違和感があり、やっぱり安っぽく感じてしまいます。

また、世の中にあるものの大半は、樹脂製よりガラス製のほうが高額です。そういった価値観にも引っ張られるのだと思います。

容器の形も同じです。

ジャー容器とチューブ容器を比べると、明らかにジャー容器の方が高価に見えます。なぜかチューブって安っぽく感じます。これもさっきの理由と同じで、世の中にあるチューブに入ったものって安いものが多いからなんでしょうね。チューブですぐに思い浮かぶのは、歯磨き粉や練りワサビなどの調味料です。もれなく安いです。

実は、ジャー容器は、見せかけの量を増やすことができます。化粧品の中身は50g程度なのに、見た目は150gぐらいに見せることができるのです。

これは容器そのものが二重底になっており、その厚みを調節するだけで見た目をいくらでも大きくみせることができるためです。分厚いものになると1cmぐらいのものもあります。フタを開けて指を入れた時、「あれ?思ったよりも底が近い・・・」と感じた方は多いのではないでしょうか。

一方、チューブ容器は、内容量を多く見せることができません。チューブは、絞ることで中身を出します。そのためチューブの厚みを増やすと、使い勝手が悪くなります。
チューブの構造上、二重底ができません。だから、内容量と同じ見た目になってしまいます。

このように、ジャータイプは見た目の量も増やせるので、さらに高額に見えます。

つまり、『ガラス製』で、なおかつ、『ジャー容器』に入った化粧品は、高額に見せることに特化していると言えます。

試しに、百貨店に入っている高額化粧品売り場に行き、ゲルクリームを見てきてください。高確率で、ガラス製のジャー容器に入っています。そして、もれなくおしゃれで豪華です。ゲルクリームなのにガラス容器である理由は私にはわかりませんが、おそらく、化粧品の見た目や高価な雰囲気を重視したメーカーのコンセプトなのではないでしょうか。

このように、何か化粧品を使おうと思ったら、メーカーや販売店に、「どうしてこの容器なのですか? 」と聞いてみると良いと思います。「それは●●だからです」と明確な答えが返ってくれば、中身と容器にもコンセプトがきちんとある商品でしょう。

しかし、答えに詰まったり、理由が無い場合には、化粧品の見た目や高価な雰囲気を重視したコンセプトの商品だと言えます。

このように、商品のコンセプトは容器にも反映されます。今後の化粧品選びの際に、ぜひ参考にしてください。

 

追記

私自身も以前、OEM(化粧品メーカーから依頼されて化粧品を開発・製造する仕事)をやっていた時、このような高価な化粧品を依頼されていくつか作りました。その時の販売価格は、非常に高額だったのを覚えています。
もちろん容器が高そうに見えても、中身は良い意味で、ごくごく普通の基礎化粧品です。

本心では、このような化粧品を作りたくありませんでしたが・・・
やっぱりクライアントの意向には逆らえないですからね・・・
それに、悪いことでもないですし・・・
他の業界でも一般的なやり方だし・・・

でも、私には苦痛でした。

たぶん、私は、見た目や雰囲気に興味がないからだと思います。それよりも、使い勝手や衛生面の方が気になります

で、結局、OEMで化粧品を作ることは止めてしまいました。

だから、自分で開発した化粧品の多くには、衛生面・利便性を重んじて、樹脂のチューブ容器を使用しています。見た目は、高価に見えません。かっこ良くもありません。どちらかと言えば、ダサいです。

そのため、見た目より中身を重視する方に好まれています。

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