入浴後、肌が引き締まる感じや乾燥する経験はありますか?ちょっとした肌のトラブルが続くなら、どうやって体を洗っているか再評価する時間かもしれません。
この記事で、肌の悩みを防ぐための体の正しい洗い方や、入浴の後の保湿のアドバイスを共有します。
体をケアするための適切な洗い技術
もし、肌に優しいボディソープや石けんを選んでいるのに、「なぜか肌が乾燥する」「常に肌が痒い」と感じることがあれば、おそらく洗い方に少し調整が必要かもしれません。
どんなに肌に良い製品を使用していても、正しくない洗い方を持続すると、それが肌への不要なストレスに変わることも。
特に強くこするような洗い方は避けるべきです。摩擦によって肌をダメージすると、あらゆる肌の問題の原因となり得ます。
以下、入浴の際の適切な体の洗い方を、ステップごとに4つのポイントで詳しくお伝えします。ぜひ試してみてくださいね。
ステップ1:お湯の設定は36度~38度がベスト
シャワーを浴びる際や風呂に入る時、お湯の温度は人の体温に近い36度~38度が理想的です。温度が高すぎると、肌にとって大切な皮脂や保湿成分が減少してしまい、乾燥を招くリスクが高まります。特に乾燥肌や敏感肌の方々は、お湯の温度設定に細心の注意を払うことが大切です。
ただ、「36度~38度はちょっと温度が低いかな」と感じたり、「温かいお湯が心地良い」という方もいらっしゃるでしょう。そのような方は、上限として40度までの温度にして、心地よさを追求しつつも肌への配慮を怠らないようにしましょう。
ステップ2:ボディソープ、しっかりと泡をためる
肌を綺麗にするため、ボディソープをきちんと泡立てることはキーポイントです。
十分に泡立てないと、体を洗う際に皮膚に直接摩擦が生じることがあります。摩擦は皮膚にとってあまり良くないので、泡立てたボディソープを使用し、体全体を優しく洗うことが大切です。
泡立てるのが難しいと感じる方は、洗面器を利用するのもいい選択です。洗面器に手で掬ったお湯とボディソープを2~3回プッシュし、空気を含ませるように混ぜることで、しっかりとした泡を作ることができます。まるでお菓子を作る際のような感覚で混ぜると、たっぷりの泡が生まれます。
ステップ3:泡を使って体を優しく洗浄
泡がきちんとできたら、次は体を洗います。ふんわりとした泡を手に取り、優しく体になじませながら洗ってください。
「きちんと洗っているか不安」と感じる人もいるかもしれません。しかし、強くこすることは、肌にダメージを与える可能性があるので、優しく洗うことを心がけましょう。
絶対にスポンジやタオルを使用したいと思う場合、その材質には注意が必要です。特にナイロンのものは、肌に摩擦が生じやすいので、コットン製のタオルや柔らかいスポンジを選ぶと良いです。敏感肌の人は、スポンジやタオルを避け、手で洗うことをおすすめします。
体の洗う順番も意識してみてください。足や手から始め、少しずつ体の中心部に移動して洗うのがベストです。デコルテや胸、背中は皮脂が多く出るので、特にしっかりと洗ってください。
背中やお尻などの手が届きにくい部位は、柔らかいコットンのタオルを利用すればきれいに洗えますよ。
ステップ4:かけ湯を使って、泡を丁寧に流す
体の表面を泡で優しく洗った後、かけ湯でしっかりと泡を流しましょう。泡が体に長く付いたままだと、肌の保湿成分を奪ってしまう恐れがあるので、早めに洗い流すことが大事です。
シャワーの水圧は強く、肌に過度な刺激を与える可能性があるので、かけ湯での洗い流しを推奨します。もし、シャワーのみでの入浴を好む方は、水圧を調整し、優しく洗い流すよう心がけてください。
泡をしっかりと洗い流すことも大切です。特に、関節部分のすすぎ残しは要注意です。しっかりと洗い流して、清潔な肌を保ちましょう。
【バスタイム後】体のケアの秘訣
一生懸命、適切な方法で体を清潔に保っても、バスタイム後のアフターケアが適切でないと、お肌は乾燥の危険にさらされます。肌の問題を未然に防ぐため、お風呂から出た直後のスキンケアはとても重要です。
このセクションでは、バスタイム後の最適な体のケア方法をお伝えします。これらのアドバイスを実践して、健やかな肌を手に入れましょう。
肌の水分、やさしく取り除きましょう
湯船から上がった後、肌から水を取り除く際には、タオルで強くこすらないように気を付けてください。それは、タオルの摩擦が肌に過度な刺激となることがあるからです。
柔らかめのタオルを使って、肌に優しく押し当てることで、余分な水分を吸収させる方法がベストです。これにより、軽くプレスするだけで効果的に水分を除去できます。
保湿ケアは早めに
お風呂から出ると、お肌は水分を失いやすくなっています。放っておくと、お肌の水分はどんどん減少し、乾燥やかゆみなどの肌のトラブルの原因となりますので、早急に保湿のステップを踏むことが重要です。
湯から上がった直後、特に5分以内には保湿のケアを起こしましょう。体の水分をタオルでやさしく拭き取った後、速やかに肌に潤いを与えることを心がけてください。
保湿用の製品を選ぶ際には、自分の肌質に適したものを選ぶことが肝心です。
暑い夏はさっぱりとしたボディローションが最適で、乾燥する秋や冬はより油分が豊富なボディクリームが良いでしょう。さらに、全身にボディローションを塗布した後、特に乾燥が気になるエリアにはボディクリームを重ねて使用すると効果的です。
肌を大切にするためのお風呂のコツ
お風呂は、単に肌を清潔にするためだけでなく、心を和ませ、体を温める効果も期待できる心地よい場所です。
しかしながら、どのように入浴するかによっては、肌が乾燥してしまうリスクもあるため、慎重になることが大切です。ここでは、肌を健康に保つためのお風呂の極意をご紹介します。
湯船に浸かる時間は控えめに
湯船に長く浸かると、自然な皮脂や角層の保湿要素が流れ落ち、乾燥肌の原因となることがあります。
適切な洗い方や湯の温度設定を心掛けていても、肌が乾燥したり突っ張ったりする場合、入浴の時間が長すぎるのかもしれません。
お風呂が大好きな人は、ついつい長湯をしてしまうことが多いですが、温度がやや低めの40度以下のお湯でも、長時間の入浴は肌から大切な保湿要素を奪う恐れがあります。20分を限度に、湯船に浸かる時間を調整しましょう。
潤いを守るための入浴剤を選ぶ
湯上がりの肌の乾燥を予防する一つの方法として、保湿成分を含んだ入浴剤の活用が推奨されます。その保湿成分が、肌の乾燥を防いでくれます。
市販されている入浴剤には、血行を良くするものやアロマの香りで癒しを提供するものなど、さまざまなバリエーションがあります。乾燥しがちな肌やデリケートな肌の方は、商品のラベルや説明をよく読み、保湿成分を含むものを選択すると良いでしょう。
特に肌の問題に敏感な方は、小さな子供から大人まで安心して使える、肌に優しい成分の入浴剤を選んでみてください。
肌に優しく、潤いを保つ洗顔料を選ぶ
一部のボディソープや石けんは、その洗浄能力が強力すぎて、大切な皮脂や肌の潤いまで取り去ってしまうことが考えられます。このことが原因で肌は乾燥し、さまざまな肌の問題を起こしやすくなります。
特に、乾燥している肌は、そのバリア機能が不十分な状態で、敏感さが増している可能性があります。そんなデリケートな肌に、ボディソープや石けんが刺激にならないよう、肌にやさしい洗浄料の使用が推奨されます。
肌が乾燥しやすいと感じる方には、グリセリン、ヒアルロン酸、セラミド、様々な天然オイルが入ったボディソープや石けんが最適です。
総括
私たちの肌は非常に繊細で、お風呂の際の不適切な洗い方や、お風呂上がりのケアの不足から肌の問題を引き起こすことがあります。
強くこすって洗う行為や、高温のお湯に長く浸かること、そして湯上がりの保湿ケアを怠るなどの習慣は肌の乾燥を促進し、様々な肌のトラブルの原因となる可能性があるので、特に注意を払うべきです。
入浴の際やその後のケアで、肌の健康を守るポイントを心に留めて、ふっくらとした潤いのある肌を手に入れるためのステップを実践しましょう。
更新日:投稿日:2024.03.02