季節の変わり目は肌の敵!春のスキンケアでよくある悩みを徹底解説。保湿からUV対策まで、春特有の肌トラブルを防ぐためのスキンケアの要点を専門家が紹介します。春の美肌を保つためのポイントを押さえて、肌トラブル知らずの春を迎えましょう。
肌の状態は季節によって異なるもの。春の訪れとともに「乾燥知らずの肌に戻った」と安堵する方も多いでしょうが、新たなる肌の問題に直面することも珍しくありません。
春は思いのほか肌の悩みが顕在化しやすい時期として知られています。この記事では、春の時期になぜ肌の悩みが増えるのかその原因を探り、春の肌ケアの要所をお伝えします。
春季における肌悩みの増加原因
爽やかな春の気候も、皮膚の悩みが表れやすい理由がいくつか存在します。「紫外線」「花粉」「マスクやティッシュの摩擦」といった要因が主です。
これらの原因について、詳しく解説していきます。
紫外線について
春の心地よい日差しは、夏の強烈な暑さがない分、屋外での活動が気持ちよく感じられますが、この時期の紫外線の強さは侮れません。
春先には夏と見劣りしない紫外線が降り注いでいることに驚かされるかもしれませんが、特に真皮層に届くUV-Aの量は、4月から8月にかけて大差ないとされています。
真夏には日焼け止めや日傘、帽子、保護服で念入りに紫外線対策を行うものの、春先はそれらの対策を怠りがちです。しかし、紫外線を防御せずに長時間浴び続けると、肌への損傷が蓄積し、シミやしわなどの肌トラブルに繋がる可能性があります。
春の紫外線による肌トラブルを未然に防ぐためには、対策を怠らず行うことが重要です。
春季の美肌ケア要点
春は肌トラブルが増える季節ですが、どのようなスキンケアが効果的でしょう?春の肌ケアの要点をお伝えします。
柔らかな洗顔を心がけて
外出から戻ったら、すぐに洗顔をして花粉や黄砂のような刺激物を取り除くことが重要です。
まず清潔な手で顔を洗い、メイクをしていたらクレンジングで丁寧に落としましょう。
石鹸や洗顔料は泡立ててから、肌を優しく洗います。泡が立たない場合は、泡立てネットを活用すると良いでしょう。
特に小鼻周りに汚れが溜まりやすいので、擦らずに丁寧に洗い、すすぎはぬるま湯で残さずに行いましょう。
洗顔後は、清潔なタオルで優しく押さえるようにして水気を拭き取ります。
もし肌が既に敏感になっている場合は、低刺激の洗顔料を選ぶことが推奨されます。
保湿は念入りに
洗顔後の肌には、化粧水で水分をたっぷりと与え、その後で乳液やクリームを使って保湿を徹底しましょう。
肌が荒れている時はバリア機能が弱まっているため、乾燥や外部刺激から肌を守るためにも、保湿は特に重要です。化粧水でしっかり水分を与えた後、乳液やクリームで油分をプラスして、水分蒸発を防ぎます。
普段使っているスキンケア製品が刺激になっている可能性があるため、肌に優しい低刺激性の商品を選ぶことが望ましいでしょう。
乾燥対策にはフェイスマスクが効果的
春の時期は肌の乾燥が進みやすく、その結果肌トラブルも発生しやすくなります。しっかり保湿を心掛けていても乾燥が気になるときは、フェイスマスクの使用をお勧めします。
フェイスマスクは豊富な保湿成分が含まれており、肌に貼りつけること数分で深い保湿が得られることが大きな利点です。種類もさまざまで、各々に特有の成分が配合されていますから、自分の肌に最適なものを選びましょう。
皮膚のバリア機能が弱っているときは、特に香料や着色料などを含まない、刺激の少ないマスクを選ぶのが推奨されます。
春のケアで忘れてはならないポイント
春の肌トラブルは紫外線や花粉による影響も無視できません。どれだけスキンケアを頑張っても、これらの要素に無防備では肌トラブルを避けることは難しいでしょう。
肌を守るために注意すべきポイントをご紹介します。
日焼け止めを適切に使用する
外出時には日焼け止めを適切に塗布し、こまめに塗り直すことで、紫外線による肌のダメージを減らすことができます。また、外出が多い日は、帽子やサングラスを利用して物理的な防御も心掛けましょう。
花粉症対策も肌ケアの一環
花粉が肌に触れることで刺激となり、トラブルの原因にもなり得ます。花粉の時期には、顔を含めた肌の露出を最小限に抑え、家に帰ったら顔をすぐに洗うなどの対策が有効です。
春の紫外線防御策
春の紫外線の強さも夏に劣らないと認識し、しっかりした紫外線防御に取り組みましょう。
紫外線防御の第一歩として、日焼け止めの塗布が欠かせません。外出時は言うまでもなく、屋内にいても日焼け止めの利用が推奨されます。
窓ガラスを通過するUV-Aは真皮層にまで届くため、屋内にいても日焼けすることがありますので、常に注意が必要です。
日焼け止めを選ぶ際は、まずSPF値を確認しましょう。シチュエーションに応じたSPF値の製品を選択することが大切です。
また、SPF値の他に、PA値も重要です。PA値はPA+からPA++++まであり、+の数が増えるほどUV-Aからの防御力が高まります。
外出の際には、日焼け止めだけでなく、帽子や日傘を駆使して紫外線から身を守る工夫も重要です。
近場へのちょっとした外出にも、帽子や日傘を使い紫外線対策を心掛けることが肝心です。
SPF値やPA値の詳細、日焼け止めの選び方を含む紫外線防御の情報については、別の記事「日焼けで皮がむける理由と皮膚トラブルを防ぐ方法」も参照してください。
春の花粉症対応策
肌のトラブルの原因となり得る花粉への接触を最小限に抑えるための対策をしましょう。
天気予報を見ることで、その日の花粉の量を把握することができます。花粉が特に多く飛ぶ日は、外出を控えることが望ましいです。
どうしても外出しなければならない場合は、マスクは勿論、メガネや帽子を利用して、花粉が直接肌に触れることがないように対策をしましょう。
首回りを覆う、滑らかな素材のストールやスカーフの使用も良い方法です。
花粉との接触を完全に避けるのは難しいですが、工夫をすることで肌へのリスクを減らせる可能性があります。
春季のスキンケア要点
春の季節は、強烈な紫外線や花粉のせいで肌にトラブルが生じやすくなります。
肌に付着する花粉とその他の刺激要因を丁寧に洗い流し、保湿ケアを徹底することで肌トラブルを予防に繋げることができます。同時に、紫外線や花粉対策も念入りに行いましょう。
肌の状態は日々のケアが積み重ねられて決まってきます。直ぐに結果が見えなくても、持続的なケアを行って、健康的な肌を育てることが大切です。
更新日:投稿日:2024.03.02