泡は、何のために立てるの?

顔の皮膚は、目元や口元など、とても薄い部分と、鼻やおでこ・アゴなど、厚い部分というように、異なる厚み・肌質で構成されています。

厚みのあるものは、力を与えてもその力を吸収します。ですから、同じ強さの力を薄い部分と厚い部分にあてると皮膚の薄い部分には、厚い部分よりも倍以上の力がかかってしまうことになります。

紙で想像をするとわかりやすいですね。過度な力がかかってしまったら厚い紙よりも薄い紙のほうが、しわくちゃになったり、破れたりします。

皮膚もこれと同じです。皮膚に過度な力がかかると、シワにもなるし、破れる=肌の細胞・線維が壊れ、肌トラブルにつながります。

だから、メイクを落とす時や洗顔の際に、手の力によって、皮膚の薄い部分をひっぱってしまわないように、摩擦を防ぐことが必要です。

そのため、洗顔料が、粉体や固形などである場合は、摩擦を防ぐために、『泡立てる』ことが必要なのです。

それに、もこもこの泡は、気持ちがいいですしね。

『摩擦を防ぐため』と、『泡は気持ちがいいから』、これが洗顔料を泡立てる理由です。

泡が汚れを落とす?

「泡が汚れを落とす?」

答えは、NOです。

汚れを落とすのは、配合されている『洗浄成分』です。

例えば、乳液タイプのミルククレンジングや、オイルクレンジングは、泡立てないのにメイクが落ちますよね。

また、食器用洗剤も、シャンプーも、そのまま使うだけで、汚れをきちんと落としてくれます。

泡立ちがあってもなくても汚れは落ちるのですから、泡が汚れを落としているわけではないのです。

物理学的な説明をすると、ややこしいので、一言で説明しますね。カンタンに言うと、洗浄成分(界面活性剤)が、メイクや皮脂汚れを包んで、お湯(水)に流すことで、汚れが落ちるのです。

石鹸も同様です。天然の界面活性剤が、そのままで、汚れを包み落としてくれます。

だから、実は石鹸洗顔はもちろん、石鹸で体を洗う際にも、泡立ちと汚れ落ちには関係性はないのです。

『石鹸』は、油から作られるため、皮脂を落とす力(脱脂力)がとても優れています。これは、同じ性質同士だと落としやすいという理由からです。油分が多いメイク料が、オイルクレンジングだとよく落ちるのも、同じ理屈ですね。

余談ですが・・・

『石鹸』と一言で言っても、その構成は石鹸それぞれによって異なります。

中でも、『100%石鹸素地』という石鹸をそのままで使うと、体のうるおいを守るのに必要な皮脂を落としすぎることもあります。

だから、乾燥肌や敏感肌の方は、泡立ててることで成分を薄め、洗浄力を少し落とす洗い方が必要です。一般的な『石鹸』を購入される際には、内容成分もきちんと見ておいてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?

「ちゃんと汚れをとるためには、石鹸や洗顔料は泡だてなくちゃダメ!」という誤解は解けたでしょうか?

体を洗う場合も同じです。洗浄成分が汚れを落とすのですから、『ゴシゴシ洗い』は必要ありません。なでるだけで汚れは落ちます。

体も顔と同様に、皮膚の厚い部分、薄く弱い部分がありますので、その部分に合った洗い方を心がけてくださいね。(ひじやひざ、かかと部分は皮膚が厚く二の腕や関節の内側などは皮膚が薄く弱い部分です)

違いを意識して洗うだけでも、きっと、肌はすべすべしっとりとしてきますよ♪