日焼けによる赤みの肌…それにどう対応する?

太陽の強い光の下で過ごすと、あなたの肌は赤く焼けることがありますか?それとも、より深く焼ける感じがしますか?同じような日焼けでも、人によって肌の反応が赤かったり黒かったりと異なるのが面白いところです。

これは、私たちの肌が紫外線にどう反応するかが個人差があるため。そして、この紫外線への反応は6つのスキンタイプに分類されます。

この記事では、どうして人それぞれ日焼けの程度が異なるのか、また日焼けの種類やスキンタイプの違いに基づいて詳しく解説します。さらに、日焼けへの対応策やケア方法についても触れていくので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

赤く焼ける肌と黒く焼ける肌、何が異なるの?

太陽の下での肌の反応は、人によってまちまちです。大まかに「赤く焼けるタイプの人」と「黒く焼けるタイプの人」とに分けられますが、この背後にはどのような違いがあるのでしょうか。このセクションでは、日焼けの多様性とスキンタイプの特徴について探ります。

日焼けは、サンバーンとサンタン、この2つのカテゴリーに分かれる

なぜ人は同じ日焼けでも様々な反応を示すのか、その理由の一つとして、「日焼けのカテゴリーの違い」が挙げられます。具体的には、次の2つのカテゴリーに分けることができます。

・サンバーン…肌が瞬時に赤くなるタイプの日焼け

・サンタン…肌が段階的に黒っぽく変色する日焼け

サンバーン」は紫外線を浴びた直後に肌が赤く変色するもので、この赤みは2~3日のうちに薄れていくのが特徴。英語のBurn(焼ける)の名の通り、肌が炎症を起こすことで赤みとともにヒリヒリ感やかゆみが現れることも。特に重度の場合、水疱ができることも。肌の防護機能が低下するため、微細な刺激にも敏感に反応することがあるのです。

その一方で、「サンタン」は赤みが引いた後、数日経ってから徐々に肌が黒く変色するもの。これは、紫外線ダメージを受けた肌が防御のためにメラニンを大量に生成することが原因。この黒くなった肌色は、完全に元の色に戻るまで数週間から数ヶ月もの時間を要します。

赤みが出る人と焼けて黒くなる人、その背後にある肌の違い

日焼けの具体的な表れが人それぞれ違う背後の理由の一つは、各人の肌が紫外線に対して示す感受性に差があるからです。この紫外線に対する反応をもとに、「スキンタイプ」と名付けられた6つのカテゴリーがあります。

1. 高い頻度で肌が赤くなるが、黒さは現れない

2. 直ちに赤みを見せ、次第に黒く変わる

3. 赤くも、そしてある程度黒くも変わる

4. めったに赤くならず、主に黒くなる

5. ほとんど赤くならない(元々の肌の色合いが褐色)

6. 真っ赤にはならない(元々の肌色が黒褐色から黒)

これらのスキンタイプの中で、日本人の肌は2から4のカテゴリーに多く当てはまることが知られています。基本的に赤みが出やすい肌は紫外線に対して敏感なので、紫外線からの保護が特に重要です。自分のスキンタイプに応じたケアを心掛けましょう。

日焼けの赤み、それはブルベ系?それともイエベ系?

人それぞれの持つ肌色の傾向、つまり黄色みがかった色はイエローベース(イエベ)、青みが強い色はブルーベース(ブルベ)として分類され、これをパーソナルカラー診断と称しています。この肌の色調によって、一番映える色合いが異なるため、多くの方が化粧品や衣類選びの際の参考にしています。興味深いことに、ブルベとイエベの肌質は日焼けの様子も変わってくると言われています。

ブルーベースの方々は、日焼けが少なく、もし焼けた場合、肌が赤くなる傾向があると指摘されています。それに対して、イエローベースの人々は、日焼けが容易く、そしてきれいに焼け上がると一般的に言われています。

自分のパーソナルカラーがブルベかイエベかで悩む方にとって、これは気になるポイントかもしれませんね。

日焼けしないための対策、そのポイントとは?

私たちが健全な生活を送るためには、ビタミンDの合成に必要な太陽の光を一定量取り入れることが推奨されています。だけれど、日焼けの度合いが強くなるほどの日光を受けてしまうと、肌へのダメージは避けられません。

紫外線を過剰に浴びると、肌が赤くなったり、焼けた痛みを伴ったり、さらには黒く変色したり、水ぶくれができたりといったトラブルが起こり得ます。

肌に余計なダメージを与えることを避けるためには、日常的な日焼け対策が欠かせません。日差しとの関係を上手に築き上げるには、適切な日焼け対策の知識を身につけることが大切です。ここでは、日焼け防止のための基本的なアプローチをお伝えします。

紫外線の浴びすぎは避けよう

最も大切なのは、「過度に紫外線を浴びることを避ける」ことですね。特に正午近く、太陽が高い位置にある時間帯は紫外線が最も強烈なので、外での活動は控えることを心がけましょう。

外出が必要な際には、以下のような方法でしっかりと日焼けを予防してください。

・頭に帽子を深くかぶる

・UVカットの日傘を差す

・長袖の洋服を選ぶ

・目を保護するサングラスを身につける

実際、UV対策のグッズとして、UVカットの技術を取り入れた商品がたくさん出ています。これらのアイテムを活用して、日光が直接肌に届かないよう心がけましょう。

紫外線は、肌のみならず目へも悪影響を及ぼします。だから、サングラスもUVカット能力のあるものを選択することが大事です。

また、日焼けの予防を怠りがちなのは、「曇りや冬などの天気や季節に依存して適切な対策をしない」こと。多くの人は「雲が多い日は日焼けしない」と誤解していますが、曇っていても紫外線はしっかりと地表に届いています。なので、曇り空の日でも安心せず、きちんと対策を怠らないようにしましょう。

また、紫外線は四季を通して存在します。寒い冬の時期でも、特に雪の反射が強い場所や高地では、十分な日焼けの予防が求められます。

効果的な日焼け止めの塗り方

日焼け止めは様々なバリエーションで販売され、どれが自分に合っているのか悩むことがあるでしょう。日常の生活やアウトドアなど、使用シチュエーションごとに「SPF」と「PA」を参考にして選ぶと良いですよ。

どの日焼け止めも「きれいに均一に塗る」ことが必須です。特に、次のような部分は塗り漏れが起きやすいので、注意深く塗布しましょう。

・鼻の下や小鼻の周囲

・口元

・あごの裏側

・首筋

また、適切な量で塗ることも大切です。量が少ないと効果を十分に発揮することができません。ゆっくりと、しっかりとたっぷりと塗りこむことをおすすめします。例えば、顔に使用する際は、パール2粒分くらいがちょうどいいでしょう。

さらに、高いSPFやPA値を誇る日焼け止めも、一度塗った後は放置せずに注意が必要です。

「汗を流す」「タオルでふく」などで日焼け止めが落ちやすいため、2~3時間おきに塗り直しを心がけましょう。

日焼けで肌がピリピリ!早めのケア方法

日焼けの予防が不十分で、赤く炎症を起こしてしまった肌には、迅速なケアが必要です。ここで、日焼けで荒れた肌の適切なケア方法についてお伝えします。

1.冷却する

肌が日焼けから炎症を起こしていると考えると、基本的に軽いやけどと同じ対応が求められます。そのため、やけどを冷やすときと同じように、迅速に冷却することが不可欠です。

肌は特に繊細な状態を迎えているので、以下の方法を利用して、柔らかく肌に優しく冷却してあげましょう。

・冷たいタオルを押し当てる

・清潔な水を掛ける

・クールジェルや氷を使用する

クールジェルを使う際や、氷を利用する時は、直接的な接触を避けるためにタオルを間に挟んで使用します。この配慮により、肌の刺激を減少させることができます。冷却する期間は、肌の暖かさが和らぐまでを目安にしましょう。

2.湿潤ケアを行う

肌のほてりが和らいだら、しっかりとした保湿が欠かせません。日焼けの影響で、肌の水分は失われがちで、乾燥に対するケアが必須です。

清潔感を保つためにも、最初に洗顔を行い、日焼け止めや外部からの汚れを取り除きましょう。ただ、この際も肌に与えるストレスを最小限にし、優しくサッと洗顔することが大切です。

スキンケアは通常通り、化粧水、乳液、そしてクリームの手順で進めます。日焼けによって肌の保護機能が弱まっているので、通常よりもしっかりと湿潤ケアをすることが重要です。

保湿用品は、肌に優しい、伸びの良いアイテムを選び、手に十分な量を取り、全体に均等に塗布していくことを心掛けましょう。

日常的に使っているスキンケア製品でも、日焼けから敏感になった肌には適さないことも。そんな時のために、刺激の少ないスキンケア商品を準備しておくと安心です。

深刻な日焼けで、大きな水ぶくれが出現した場合は、速やかに皮膚科を受診してください。

日焼けで肌が赤くなった際の避けたい行動

日常的に使っているフェイスマスクでも、日焼けの影響を受けた肌には過度な刺激となることが考えられます。日焼けの後は、しっかりとクールダウンと保湿を実施し、皮膚の保護機能を修復することが優先です。

加えて、化粧水を塗るときに肌を軽く叩く行為や、リフトアップや血行を良くするためのマッサージは、日焼けした肌には刺激が強すぎるので、慎重に行いましょう。このようなケアは、肌が元の状態に戻った後に再開してください。

日焼けの後、肌の変化を気にして触りたくなることもあるでしょう。しかし、過度に触ると、炎症の増悪や回復の遅延を招く可能性があるので、控えるようにしましょう。

特に、皮が剥ける状態になった場合、無理に剥がさず自然に剥けるのを待つことが重要です。無理な手入れは、未熟な肌を傷つける原因となるため、注意が必要です。

結論

「日焼けした後、肌は赤くなるけど、黒くはならない」と感じる人もいるかと思います。しかし、肌が黒く変色しないからと言って、対策やアフターケアを怠るわけにはいきません。赤みを帯びた肌は、実はやけどのような状態を示しており、皮膚の防護機能も弱まっています。このような状況では、きちんとした対応が必須となります。老若男女を問わず、日焼けの後は速やかに冷やして、敏感になった肌を心をこめて保湿してあげることが大切です。そして、日常的な日焼けを避ける努力もなおさらのこと、欠かせません。市販されている日焼け止めには様々な種類があり、どれが最適か悩むこともあるでしょう。しかし、それぞれのシチュエーションに適したものを選ぶことで、日焼けをより有効に予防することができます。きちんとした予防と、日焼け後の適切なケアで、貴重な肌を紫外線のダメージから守る手助けをしていきましょう。

更新日:投稿日:2024.03.02

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