指先のささくれの悩み? その対策は適切な保湿から

指のささくれが頻繁にできると、自ずと「なぜこんなに繰り返すのだろう?」と気になりますよね。ささくれがあると、ネイルアートも引き立ちにくく、手を人に見せるのが少し気まずく感じる場面も出てきます。加えて、進行すると指に痛みを伴うことも想定されます。

そんなわけで、この記事では指のささくれが生じる原因とそれに対するアプローチをご紹介します。予防策も一緒にお話ししますので、ささくれに困っている方はぜひ参照してみてください。

目次

ささくれの正体とは何か?

「ささくれ」というのは、爪の周辺の皮膚が部位的にむけたり、剥がれてしまう現象を指します。「さかむけ」とも称されます。ささくれが初めてできた段階では、痛みや不快感はほぼ感じられません。

だが、ささくれをそのままにしておくと、むけた皮膚部分が洋服などに引っ掛かって、傷がさらに拡大するリスクも考えられます。そういった際には、強烈な痛みが伴うことも考えられます。

ささくれが生じる背景には、指の先端や爪の周囲の皮膚が十分な水分や皮脂を持っておらず、乾燥してしまう状態が挙げられます。皮膚が乾燥することで、その柔軟性を失い、微細な裂け目が生まれやすくなるのです。「ささくれは親不孝の証」という言葉も伝えられていますが、当然ながらそれは迷信に過ぎません。

爪の周りの皮膚が乾燥する理由とは?

今までの話から、ささくれの主な引き金として指摘されるのは、爪を取り囲む皮膚の乾燥であることがわかりました。では、その皮膚がなぜ乾燥するのか、その背後にある要因を探ることにしましょう。

理由1.季節変動と空気のドライな状態

冷え込む季節になると、空気が乾きがちになり、それに伴い爪の周辺の皮膚も乾燥しやすくなるのです。特に秋の終わりから冬の初めにかけて、ハンドクリームが欠かせなくなるのは、乾燥した空気が手の皮膚をさらに乾燥させるためです。

冷たい時期にささくれが多発する背景として、空気のドライな状態が大きく影響していると推測されます。

理由2.洗剤や日常の水仕事の刺激

日常使いの食器用洗剤やシャンプーなどからの刺激は、爪の近くの皮膚を乾燥させる一因となっています。

特に、家の中や職場での食器洗いや洗濯を手で行う頻度が高い方々は、手の皮膚が乾燥する問題に直面していることが多いでしょう。

理由3.頻繁な手洗いと消毒作用

近年のライフスタイルの変遷により、ささくれの成因として目を向けるべき点が増えてきました。特に、感染予防策としての手洗いや手の消毒の習慣が定着していることは、手の皮膚が乾燥する大きな理由の一つとなっています。

手を洗わない場面での簡単な除菌として利用されるアルコール消毒は確かに便利ですが、同時に手の乾燥の誘因ともなっています。アルコールが手の水分や皮脂を取り去る結果、爪の周辺も乾燥してしまいます。石けんやハンドソープを使い頻繁に手を清潔にする行為も、それと同じ効果があります。

さらに、手を洗った後のケアも忘れずに行うことが大切です。例えば、ハンドドライヤーの使用が制限されている場面で、手を湿った状態のままにしてしまうこと。ハンカチやタオルでしっかりと水分を拭き取らなければ、蒸発する水分と共に皮膚の自然な水分も奪われ、結果として爪の周りの乾燥を助長することになるのです。

理由4.指の流れの悪さ

ささくれやそれに伴う手の荒れの背後には、指の血行不良が潜んでいる可能性が高いです。血流がスムーズでなくなると、指の先端の細胞への栄養供給が足りなくなり、皮膚の防護機能が落ち、それが手荒れの主な要因となります。

寒さが血行不良を引き起こす一因ですが、バランスのとれていない食生活などの日常の習慣も影響を及ぼしていることがあるので、気をつけるよう心掛けましょう。

【対処法1】ささくれ(さかむけ)が生じた時の正しいカット方法

ささくれは絶対に無理やり引き抜いてはダメです。そうすると、傷が深くなる危険性や出血のリスクが上がります。

しかし、ささくれをほったらかしにすると、皮がどんどん剥けて痛みが増す恐れがあるのです。ささくれが現れたら、放置せず、早めに適切なケアを施すことが求められます。

清潔な小さめのはさみや爪切りを使用して、ささくれをきれいに根元から切除することをおすすめします。これにより、ささくれが衣服などにひっかかり傷が拡大するのを避けられます。ただ、手元をしっかりと安定させて、指を傷つけないよう注意深く行ってくださいね。

傷ができた場合、消毒をした上で、ばんそうこうなどで保護するのがベストです。

【対処法2】ささくれ(さかむけ)をケアするための保湿アドバイス

手の指や爪の周りの乾燥を予防するためには、ハンドクリームを適切に使用して、皮膚を潤すことが重要です。より良い結果を得るために、以下の保湿方法を心がけてみてください。

ビタミンEを豊富に含んだハンドクリームで潤いを保つ

近くのドラッグストアを訪れれば、いろんなハンドクリームが並んでいます。ただ、ささくれのケアを考えるなら、ビタミンEが豊富に配合されているクリームが特に効果的です。この成分には高い保湿性があり、ささくれをケアすると同時に、血行の向上にも寄与することが知られています。

ハンドクリームの適切な塗布方法に気をつける

ハンドクリームを使用する際には、塗る方向が大切です。指の付け根から先端へと向かってスムーズにクリームをなじませるよう心掛けましょう。反対方向で塗ると、ささくれ部分が引っかかり、状態が悪化する恐れがあるため、その点を特に注意してください。

手のケアにハンドマッサージを取り入れる

加えて、ハンドマッサージは手の血行を良くするメリットがあります。ハンドクリームを塗布した後、そのクリームを手や指全体にきちんとなじませながら、ゆっくりと指を1つずつマッサージすることをおすすめします。

特に、一日の終わり、寝る前にハンドマッサージを実践することは非常に効果的。このリラックスタイムを日常に取り入れて、心地よい眠りへのプレリュードとしてみてはいかがでしょうか。

綿製の手袋で手の保護を行う

ハンドクリームをしっかり塗布したあとや、深い夜の眠りの前に綿の手袋を身につけることで、朝目覚めた際に、滑らかで柔らかな指先を感じることができるはずです。昼間の時間帯での使用が難しい場面もあるかと思いますが、少なくとも就寝時だけでも利用することをお試しいただければと思います。

手肌の保湿は定期的に行う

ささくれの状態をさらに進行させないための秘策は、一定の間隔での保湿ケアにあります。手を洗ったり、日常の水仕事をした後、すぐにアクセスできるように、キッチンや洗面室など、水を使う場所にハンドクリームを常備しておくと良いでしょう。

さらに、外出する際には、持ち歩き用のハンドクリームをバッグやポーチに忍ばせておくことで、どこでも乾燥による不快感から手を守るためのケアが行えるのです。

【予防策】再びささくれが生じないためのヒントは?

「あれ?前は大丈夫だったのに、また出来てしまった…」、こんなふうに繰り返し、ささくれに悩まされること、皆さんも経験されているかもしれません。

それを防ぐためのステップは、事前の予防が鍵となります。こちらでご紹介するアドバイスを参考に、ささくれを未然に防ぎ、常になめらかな指先を維持しましょう。

水に関わる作業時、ゴム製の手袋を身につける

水を使う家事や仕事をするとき、水や洗剤、そしてお湯の直接の接触を避けるため、ゴム製の手袋を使用することをおすすめします。これは、洗剤が皮膚に与える刺激を減少させるだけでなく、大切な手肌の水分や皮脂が失われ、指先が乾燥するリスクを低減するためです。

ただ、中にはゴム手袋を直接肌に触れさせると、ちょっとしたかゆみなどの不快感を感じる方もいるかもしれません。そのような場合、ゴム手袋の下に綿製の手袋をはめて、ゴムが直接肌に触れるのを防ぐ方法を試してみてください。

手を清潔にする際、温かみのあるお湯と肌にやさしい石けんを選ぶ

手を洗う行為自体が、実は手肌の乾燥を招く可能性があることをご存知でしょうか。だからこそ、皮脂を過度に奪わない洗い方を意識しましょう。

特に冷え込む冬の季節には、お湯を利用することが増えるかと思います。しかし、あまりにも熱すぎるお湯では、皮脂が流れ落ちやすくなります。そこで、33~35℃の適温なお湯を用いることを心がけてください。

さらに、ささくれに悩んでいる方や、乾燥が気になる方は、低刺激な石けんやハンドソープを選ぶことが大切です。洗浄能力の強すぎるものは、肌が必要とする水分や皮脂まで取り除いてしまい、さらには肌のトラブルを招きかねません。

手に水がついたら、丁寧かつ優しく乾かすことを忘れずに

手が濡れた状態で放置してしまうと、その水分が蒸発する際に、肌本来の水分も一緒に失われ、乾燥を招きます。急いでささっと拭いて終わらせる、あるいは自然に乾かそうとするのは避けた方がよいです。

手を洗った後や水を使った作業をした後は、きれいなタオルやハンカチで、手の水分を優しく押さえるようにしてしっかり拭き取ることが大切です。その一手間が、大切な手肌の水分を保つための鍵となります。

バスタイムの際、過度に温かいお湯を選ばないよう心がける

「お風呂でのお湯の温度、やや高めの方がリラックスできる」「温かい湯船が至福の時」と感じる方も多いかと思います。

しかしながら、指先のささくれを未然に防ぐためには、日常の手洗いの際だけでなく、お風呂に入る時も、過度に熱いお湯を選ぶのは避けることが大切です。体に心地よく感じる40℃程度のお湯で、ゆっくりと湯船に浸かることをお勧めします。

外へ出るときは、手袋を忘れずに

寒い季節に感じる乾燥する空気や風は、私たちの肌にとってなかなか厳しい環境です。手袋をしないままでの外出は、手の皮膚が外の気象条件に直接さらされるため、手の乾燥のリスクが高まってしまいます。そういうわけで、外出するときには手袋をきちんとはめることを日常の一部として、手肌の健康を守るステップとして取り入れてみましょう。

更新日:投稿日:2024.03.02

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