【子供の日焼け対策】​​日焼け後のアフターケアもバッチリ!

かつては、子供が日に焼けると元気で健全な印象を持たれがちでした。しかし、現代ではそのような見方は一概には受け入れられなくなっています。年齢を問わず、日焼けは極力防ぐべき事態とされています。

それでも、学校への往復、クラブ活動、友人や家族とのアウトドアなど、子供たちが屋外で過ごす機会はまだまだ多く、日焼けへの露出も避けられないことが多いのです。そこで大切なのは、適正な防御策を理解し、正しい日焼け対策を実施することです。

本稿では、特に子供を対象とした日焼け対策に焦点を当てて説明します。日焼けしてしまった時の処置法についても合わせてご案内するので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

目次

なぜ子供の日焼け対策が不可欠なのか

日焼け対策は、年齢や性別を問わずに、全ての人にとって必須の取り組みです。確かに紫外線を浴びることでビタミンDの生成が促される利点もありますが、同時に日焼けによるシミやしわ、そして光老化といった様々な肌トラブルのリスクも伴います。

ですので、日焼け対策を幼少期から始めることに「早すぎる」という概念は存在しません。早期からしっかりとケアを行うことで、子供たちを外出時のレジャーやショッピングへと安心して連れて行くことが可能になります。

このセクションでは、子供の日焼けによってもたらされる様々な不利益についてお伝えします。

日光による肌のトラブルはやけどと同じ

多くの人が、やけどと聞けば熱いものに触れて生じた傷を思い描くかもしれません。しかし、長時間の低温物体の接触による低温やけどや、化学物質との接触による化学やけどなど、やけどには多様な形態があります。

一般的に、日焼けもやけどの一形態に数えられることがあります。医学的には「日光皮膚炎」と称され、他のやけどと同じく迅速な治療が望まれます。日焼けの深刻さに応じて症状は様々で、重い場合は専門医の診察が推奨されます。

【日焼け(日光皮膚炎)の場合】

・軽度:肌の赤み

・中度:持続する肌の痛みや赤み

・重度:広範囲の肌の痛みや赤み、水疱、発熱、疲労感など

日焼けによる肌は乾燥しやすく、敏感な状態になります。シミやしわのリスクに心を奪われがちですが、見た目の問題だけでなく、皮膚の保護機能が低下する等、深刻な問題を招くことも。子供達も例外ではなく、適切なスキンケアが必要であり、肌への負担を避けるための注意が必要です。

放置した日焼け肌はトラブルを引き起こすリスクあり

日焼けによる肌の赤みをそのままにしておくのは、軽いやけどをほおっておくことに等しいです。保護機能が弱まり、乾燥が進んだ日焼け肌を放置すれば、以下のような様々な肌トラブルが起こりうるのです。

  • 赤みと熱感を伴う炎症
  • かゆみや刺すような痛み
  • 水疱の形成
  • 皮膚の乾燥や荒れ
  • メラニンの沈着によるシミ
  • 皮膚のしわやたるみ

特に子供の肌は成人より水分を保つ能力や皮脂の分泌が未熟で、自然と乾燥しやすい傾向にあります。日焼けによる保護機能の減退と併発すると、平常時よりも肌トラブルが生じるリスクが高まります。

明らかな肌荒れが見受けられない場合でも、保護機能が落ちていると些細な刺激にも過敏になりやすいので、十分な注意が必要です。

日焼けした子供への迅速なケアが重要です

日焼けした肌のトラブルは、直後に発症するとは限らず、日焼けしたことによる乾燥等、間接的な要因で後から現れることも少なくありません。トラブルの予防を最優先に、目に見える症状がなくとも、アフターケアは欠かさずに行うべきです。

具体的な日焼けケアは、大別して次の2つです。

・冷却して患部の熱をとる

・しっかりと保湿をする

子供の日焼けした肌に対しても、冷やすことと水分補給は大人と同じように行いましょう。もし激しい痛みが伴う場合や水ぶくれが形成された場合には、専門の医療機関への受診が推奨されます。

日焼け後の適切なケア手順

日焼けの後には、迅速なアフターケアが重要です。日焼けは軽度の熱傷に等しく、そのためケア手順にも注意が必要となります。不適切な処置は、すでに弱まっている皮膚のバリアを更に損ねる原因になったり、痕を残す可能性があるため、慎重に行う必要があります。

ここでは、以前に述べた「患部の冷却」と「保湿」についてのケア手順とその注意事項について詳しく解説します。

1.冷却する

日焼けで熱を持った肌には、まず冷却が必要です。肌の熱さを和らげるために、丁寧に患部を冷やすことが肝心です。

冷却する際は、肌に負担をかけないように優しく行うことがポイントです。以下のような方法を推奨します。

・流れる水でゆっくり冷やす

・湿らせたタオルを軽く押し当てる

・冷却パックや冷たい水を含んだアイスバッグを使用する

冷水で肌を直接冷やす方法は効果的ですが、水の流れを長く続けられない部分(特に顔など)には、冷たくしたタオルを適宜使用します。タオルを定期的に湿らせて、繰り返し肌に当てることで効果的に肌温度を下げることが可能です。

冷却パックやアイスバッグを用いることも一つの方法ですが、肌を刺激しないように、タオルで包んでから患部に当て、急激な冷却を避ける必要があります。子供の肌は特にデリケートなので、この方法を使う際には、保護者が同伴し、注意深く冷却することが必要です。

全身や上半身にわたって広がる日焼けには、冷たいシャワーが効果的です。シャワーを使う際は、水圧を弱めにして、肌への優しさを意識しながら浴びるとよいでしょう。

2.アフターケアで大切な保湿の手順

日焼けで熱を帯びた肌を冷やしたあとは、しっかりと保湿を心がけましょう。日焼けは皮膚の水分を奪い去るため、通常より念入りな保湿が肝心です。

保湿する際のキーポイントは以下の通りです。

・日焼け止めはしっかり洗い流してから保湿をする

・刺激が少ない子供向けや敏感肌向け製品を選ぶ

・保湿剤は肌に優しくなじませるように塗布する

保湿を始める前に、日焼け止めはていねいに洗い流してください。肌への負担を避けるため、洗浄剤は手で優しく洗うのがベストです。

続いて保湿のステップです。最近では、子供用や敏感肌用のローション、ジェル、クリームといった様々な保湿製品が市場に出ています。お子様の肌質に適したもの、使い勝手の良い製品を選んでください。
例えば、塗りやすく広がりの良い製品や、使用後にさらりとしているタイプなどがおすすめです。ローションタイプは脂っぽくなりがちな頭皮に、クリームタイプは乾燥する部位に適しています。成分をチェックして、保湿効果が高く炎症を抑える成分が配合された製品を選ぶのも賢明です。

日焼けにより失われた水分を補うためにも、平時以上に保湿を念入りに行いましょう。

保湿剤を塗る際にも、肌を擦らないよう配慮が必要です。点状に保湿剤を置き、ソフトに伸ばすようにしてください。

まとめ

子供の日焼けした肌には元気なイメージがありますが、その影響をよく考えると過度の日焼けは避けるべきです。レジャーやショッピングなど様々な外出時に適した日焼け止めを利用し、汗をかいた際はこまめに再塗布するなど、きちんとした日焼け対策を施すことで、痛みや赤みを避けられます。

もし日焼けしてしまった場合には、迅速にケアを行いましょう。冷却だけでなく、保湿ケアの徹底も大切です。最近では、子供の肌に優しい保湿製品も多く手に入ります。日焼け止めと保湿製品、どちらも子供の肌に最適なものを選んで、丁寧にケアしてください。

更新日:投稿日:2024.03.02

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