「湯上りに感じる肌の乾燥や引きつり」「入浴後に丁寧にスキンケアを行ってもなお、乾燥とかゆみを感じることがある」そういった問題を持つ方は、スキンケアの適切なタイミングや方法に誤りがあるかもしれません。
本稿では、入浴後のスキンケアの大切さと正しい手順についてご説明します。
なぜ入浴後のスキンケアが不可欠なのか
湯上りの肌は一見潤っているように見えますが、実際には乾燥しやすい状態にあり、適切なケアが必須です。湯上りのスキンケアが重要な理由は以下に挙げられます。
- 皮脂が洗い流されている状態
- 湯上り10分を過ぎると乾燥が加速する
これらの点について、詳細に説明していきます。
皮脂が洗い流される事態
入浴により体を洗うことで汚れだけでなく、保湿成分である皮脂も洗い流されてしまいます。肌表面の保護膜が失われるため、湯上りの肌は水分が飛びやすく、乾燥に陥りやすい状態になります。
そこで、バスタイム後には、肌の油分バリアを取り戻すためのスキンケアを施すことが肝心です。
10分を過ぎると乾燥が加速します
お風呂を出た後の肌は、水分が気化しやすい状況にあります。
湯水と共に皮脂も流れ落ちることで、一時的には角質層に水分が保たれ、湯船の中や出た直後は皮膚が潤っていると錯覚します。だが、保湿を助ける皮脂が不足しているため、時間が経過すると洗う前に比べて肌の水分レベルが低下する可能性があります。
特に、お風呂上りから10分が経過すると乾燥はさらに深刻化するとされています。そのため、バスタイム後は10分以内にスキンケアを施すことが推奨されます。
湯上りに実践すべきスキンケア手順
ここで、湯上りの肌への手当て方法をご紹介します。湯上りにおける推奨されるスキンケアステップは次の通りです。
- タオルで穏やかに肌の水気をとる
- 汗が落ち着くまで待つ
- 化粧水、その後に美容液、最後に乳液を使って顔のケアをする
- ボディの保湿も忘れずに行う
1.タオルで穏やかに肌の水気をとる
お風呂から出たら、最初に清潔で吸水性の高いタオルを使って肌の水気を優しく取り除きます。肌を刺激する原因になる不衛生なタオルの使用は避け、清潔なタオルの使用が求められます。
湯上りの肌は特に水分を多く含み敏感になっているため、擦るのではなく、軽く押さえるようにして水分を取り除くことが重要です。
2.発汗を鎮める
湯船で温まった後は、スキンケアを始める前に汗を落ち着けることが大切です。汗が出ている状態で化粧水を使用すると、汗と混じってしまい、肌の角層に浸透しにくくなってしまいます。
発汗を鎮めるには、首の周りのように血管が集中している場所を冷ますと良いです。首元を冷やすことで体温を下げ、効果的に汗を収めることができます。濡れたタオルで首を冷やすか、化粧水で湿らせたコットンでパッティングするといいでしょう。
しかし、急ぎ過ぎて扇風機を顔に向けたり、タオルで激しく汗を拭ったりすると、肌を刺激することになるので注意が必要です。
3.化粧水、美容液、乳液をこの順に使う
汗が収まったら、化粧水、美容液、そして乳液の順番で顔のケアを行います。
スキンケア製品は、水分量が多いものから順に使用するのが一般的です。プレ化粧水やブースターがあれば、これを先に使うことで、続くスキンケア製品の肌への吸収を促進させます。
化粧水で水分をしっかりと補った後には、肌に必要な成分が入った美容液を使います。
最終段階では、乳液やクリームなどの油分を含む製品で、水分と美容成分を肌に封じ込めましょう。
4.ボディの保湿も怠らない
顔のケアが完了した後は、身体の保湿ケアも行います。バスタイムの後、肌のケアを怠ると、乾燥からくる痒みなどのトラブルに繋がることがあります。
特に乾きやすい部分である肘、膝、脛、かかとなどには、ボディオイルや保湿性の高いクリームをしっかりと塗布することをお勧めします。
バスタイム後の乾燥対策のコツ
バスタイム後のスキンケアで乾燥を避けるために重視したいポイントを集めてみました。
- 肌への摩擦は避ける
- 入浴後は迅速に肌に潤いを与える
- スキンケアを施した後でヘアドライヤーを使う
これらについて一つ一つ詳しく説明していきます。
肌を擦らないことに注意する
スキンケア時に肌への摩擦はダメージの原因になるため、肌を擦らないように心がけましょう。
化粧水や乳液を塗る際には、少ない量だと肌との摩擦が生じやすくなるので、十分な量を手に取り、優しく広げることが大切です。
風呂から上がったら迅速な保湿が鍵
風呂上りには迅速な保湿が肝心です。
浴後の肌は皮脂が減少し、水分が飛びやすく乾きやすい状態になっています。お風呂から出た後、すぐにスキンケアをしないと、肌の内部の水分が速やかに失われてしまうでしょう。
風呂上りにスキンケアをしても肌の乾燥が気になる場合は、スキンケアのタイミングを早めることを考えてみてください。タオルで優しく水気を取ったら、速やかに体全体の潤いを保つことが大切です。
スキンケア後にドライヤーを使うべし
髪を乾かす際のドライヤーは、スキンケアの完了後に用いましょう。
ドライヤーの温風は、髪ばかりでなく顔にも影響を与え、乾燥を招きます。肌のケアを施した上で髪を乾かす習慣をつけると良いでしょう。
入浴中に肌を守るための心得
肌を護るため、入浴時の振る舞いにも留意が必要です。以下に入浴の際の重要ポイントを挙げています。
- 高温の風呂や長湯は避ける
- 肌に優しい洗浄料で丁寧に洗う
- 保湿成分を含んだ入浴剤を選ぶ
これらに関して、詳細に説明を加えていきます。
高温のお風呂や長い入浴は避けよう
肌を思うなら、熱すぎるお風呂や長湯を控えることが肝要です。
高温のお湯に長く浸かると、肌を保護する皮脂が洗い流されやすくなります。肌の乾燥を避けるためにも、お湯は40度以下に保つことを推奨します。
また、長湯は皮脂の流出を促し、乾燥の元となり得るため、20分を限度にするのが望ましいです。
優しい洗浄料で慎重に洗おう
乾燥肌の人は、刺激の少ない洗浄剤を選んで、擦らずに優しく洗うことが大切です。
肌の汚れを取り除くことは必要ですが、強力な洗浄力のあるボディソープは、必要な皮脂まで取り除いてしまう恐れがあります。乾燥により皮膚の防護機能が弱まると、些細な刺激に対しても敏感に反応するようになることも。無香料や無着色、敏感肌用のような刺激の少ない商品を選びましょう。
ユースキンが提供する「シソラ ボディシャンプー」は、肌への刺激を減らす処方になっており、肌に潤いを与える「しその葉エキス」が含まれています。アミノ酸系洗浄成分も含まれており、肌の水分を保ちながら優しく洗い上げることができますので、洗い上がりがしっとりとします。
さらに、ボディソープや石けんはしっかり泡立てて、摩擦を避けるように優しく洗うことが重要です。手や綿、シルクのような柔らかな天然素材のボディタオルを使用して、肌を擦らずに丁寧に洗いましょう。汚れを取るには強くこすりすぎる必要はないのです。
保湿効果のあるバスエッセンスを利用しよう
お風呂でのリラクゼーションに、保湿成分配合の入浴剤を取り入れることを推奨します。
多彩な種類がある入浴剤の中でも、特に肌の乾燥を感じる際には、ホホバ油やグリセリンといった保湿成分を含むタイプを選ぶのが良いでしょう。赤ん坊からご年配の方まで幅広く使える製品なら、敏感肌の人も安心して利用可能です。
総括
入浴後の肌は、汚れだけでなく保護皮脂も洗い流されており、乾燥することが多いです。時間が経過するにつれて、肌の乾燥は深刻になるため、速やかなスキンケアが欠かせません。
お風呂上りは、柔らかなタオルで優しく水気を取り、化粧水でしっかりと水分を補給しましょう。その後、クリームや乳液で肌に蓋をし、保湿を逃がさないようにすることが大切です。
さらに、入浴後の乾燥が気になる場合、お風呂の入り方に改善点があるかもしれません。お湯の温度は肌に優しい40℃程度に保ち、長時間の浸かり過ぎを避けるよう心がけてください。
更新日:投稿日:2024.03.02