なぜ、化粧品やスキンケアにはウソが多いのか?

化粧品やスキンケアには、多くのウソが存在します。

例えば・・・

  • 化粧品に配合される成分は、天然由来成分が安全で、肌には良い
  • 天然由来成分は、自然界に存在するものから生成されているものである
  • 防腐剤のパラベンは、危険
  • 値段が高い化粧品ほどスキンケア効果が高い
  • 特定の成分が劇的なスキンケア効果を発揮する
  • 原液など成分濃度の高いものほど効果がある
  • たくさんの基礎化粧品を使ったほうが肌に良い

などなど。

これらは、全てがウソです。どれも画一的に言い切れることではありません。

では、なぜ、こんなウソが世の中にあふれているのでしょうか?

ウソの情報があふれる理由?

色々な理由があると思いますが、一番多いのは、他の化粧品と差別化をするためです。もっとズバリ言うと、売るためです。

もともとスキンケアとは、肌を健やかに保つことを目的に行うものです。そのために紫外線を防いだり、保湿をしたり、汚れをしっかり落としたりします。その結果、肌に含まれる水分を適切に保ち、外界から肌を守るための皮脂を分泌する肌状態を維持します。たったこれだけのことです。

だから、基礎化粧品は、汚れを落とすもの、保湿するもの、紫外線を防ぐもの。これだけあれば、事足ります。何か肌トラブルを、成分によって改善したり、治すことは化粧品の範疇を越えて、医療行為です。

この限られた範囲のために、スキンケアは本来シンプルなものだったのです。でも、シンプルすぎるがゆえにすぐに売れる数に限界が来ます。

限界が来ると多くの企業は考えます。「もっと自社の基礎化粧品を売るためにはどうしたらいいか?」

他と同じものは売れません。だから、差別化を始めます。

もともと、スキンケアとはシンプルなものであるため、普通に考えては差別化など出来ません。そこで、無理やり差別化をさせます。この無理やりな部分にウソが含まれてしまいます。

また、このウソも巧妙で、全部がウソではありません。言っている一部に本当のことが含まれていたりします。そして、その少しの本当をあたかも全部のように見せるのです。だから、一般の方は判断しづらく、結局、信じてしまうのです。

さらに、最近は広告方法も巧妙で、広告と分からないものもたくさんあります。特に、芸能人を使ったステマは社会問題にもなりました。あんなのかなり昔からやっていたんですけどね。

なぜか、芸能人が言っていることを本当だと思う人が多いんですよね。彼ら、彼女たちは自分自身が商品です。だから、自分たちが得をする行為を率先して行います。逆を言えば、得にならないことは絶対にしません。プロ意識の高い人ほどそうです。

だから、芸能人が愛用している化粧品や美容法などは、全部、宣伝です。特に売れている人ほどそうだと言えます。

投稿日:2014.03.18

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アースケア代表・化粧品開発者

井上龍弥

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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