寒さと乾燥の季節が近づくにつれ、見過ごしがちなのが「かかとの手入れ」の大切さです。目に付きにくいかかとは、あなたが気づかないうちに荒れてしまうこともしばしば。放っておくと、痛みが出てきて歩くのも一苦労になりますし、それがきっかけで膝や腰、肩など体全体のバランスに悪影響を及ぼすこともあるのです。寒い季節が本格化する前に自分のかかとを点検し、適切なケアを始めましょう。
1.暑い夏から涼しい秋冬への移り変わりと“かかと荒れ”への警戒
かかと荒れに注意
今年の夏は、記録的な暑さで猛暑日が多くを数えた東京都では特に注意が必要です。猛暑日は最高気温が35℃を超えることで知られ、それによりアスファルトの表面温度が50℃を超えるほどになります。このような極端な温度差は、屋内の冷房と屋外との間での移動により、かかとに大きなストレスを与えてしまいます。夏場は裸足にサンダルを好んで履くことも多く、そういった暮らしもかかとには刺激となります。そして、秋に入る前には、すでにかかとが荒れてしまっていることも珍しくありません。
足の裏は他の部位と異なり皮脂腺がないため、乾燥しやすく荒れやすいです。かかとには立ち仕事や歩行などで常に圧力がかかり、それを緩和するため脂肪で守られていますが、それでも大きなストレスを受け続けています。気温の変化が激しいと毛細血管が収縮し、皮膚への栄養供給が滞り、新陳代謝も低下し、かかと荒れの原因になるのです。
2.スマートフォンを活用して自宅でかかとの状態をチェック滞
自身のかかとの荒れ具合に気づくことは非常に大切ですが、自分で見るのはなかなか困難です。そんな時、役立つのがスマートフォンのカメラ機能とユースキン製薬の提案する「フットセルフィ―」です。家で簡単にできるこのチェックは、以下の手順で行います。
<フットセルフィ―の手順>
1.リラックスして座り、かかとを見やすくする。(できるだけ楽な姿勢でお願いします。)
2.スマホカメラをかかとから10cm程度離して、撮影に挑戦。(カメラは焦点が合うように調節してください。)
3.撮影した写真を拡大して検証する。
画像をじっくり見て、次の点をチェックしてみてください。
●皮膚のコンディション
乾燥、皮剥け、ひび割れなどの有無を確認
●かかとの色
健康的な色合いかどうか見ることで、黄ばみがあれば角質の厚みを、紫色があれば血行不良を示唆しています。
ユースキン製薬のアンケート※では、かかとのケアをしていなかった人たちもフットセルフィ―により、ケアの必要性を実感したとのこと。これによって、かかと荒れを早期に察知し、さらなる悪化を防ぐことが可能になるのです。
※「かかと荒れとかかとケアに関する実態調査」2018年2月 ユースキン調べ(n=313)
3.保湿クリームを上手に使って、マッサージでかかとをいたわりましょう
足のかかとの乾燥を目の当たりにしたら、ぜひとも冬本番を迎えるその前に、かかとの保湿ケアをスタートしましょう。大切なのは、保湿と血行を良くするマッサージの両輪です。
保湿クリームを使う際は、そのタイミングと使用量が鍵を握ります。肌がほんのり湿り、水分をたっぷり含んだ直後のお風呂上がりが最適なタイミングです。バスタイムが不可能なら、寝る前のケアでも効果はありますからご安心を。
クリームは、人差し指の先端から第一関節くらいの量を、一足につき使いましょう。
そして、クリームを塗る方法ですが、手のひらでかかとを優しく包み込むようにしつつ、マッサージしながらの塗布を推奨します。
かかとのケアを日々の習慣にすることで、冬の肌ケアのルーティンに取り入れるのが望ましいですね。
さらに、ケアを実施する際には、前もって「フットセルフィ―」で状態を確認し、ケアの効果を見極めることができるでしょう。何日か経過しても改善が見られない時は、もしかすると白癬菌による感染や、その他の皮膚トラブルのサインかもしれません。その際は、専門医の診察を受けることをお勧めします。
4.かかとにはビタミンE入りクリームが最適、衛生的なポンプ式を選んで
足のかかとをいたわるための保湿ケアには、ビタミンE入りの保湿クリームが非常に有効です。
ビタミンEを含む保湿剤を選ぶメリットは、潤いを与えるだけでなく、循環促進による健やかなかかとへの効果も見込めます。尿素を含んだ製品は確かに角質層を柔らかくする効果はありますが、開いたひびには逆に刺激になることがあるため、使用時は慎重に。
感染予防としても注目されている今日このごろ、家庭内で共有するクリームとしては、プッシュ式のポンプタイプが理想です。ポンプを押すだけで適量が手に取れるため、直接手がクリームに触れずに済み、衛生面で大きなメリットがありますし、家族皆が清潔に使える点も大きな利点です。
更新日:投稿日:2024.03.02