顔のかゆみはシミ・シワも招く!原因と対策は?

顔のかゆみが、老け顔を招く!

顔のかゆみは、肌トラブルが深刻化する原因となります。

本来なら、かゆみに耐えて掻かないことがベストなんですが、睡眠時やボーっとしているときなどの無意識時には、掻く行為を避けることはできません。そのため、かゆみを感じると、どうしても顔を掻いてしまいます。

この掻くという行為は、肌に過度な刺激を与えることになります。その結果、肌には過度なダメージを与えられ、多くの場合、炎症を起こします。赤くなったり、腫れあがったり、ひどい場合は出血することもあります。さすがに、痛みを感じると掻くことを我慢します。

でも、炎症が治りかけてくると、再度、かゆみが発生します。そもそも人は痛みよりもかゆみのほうが耐えがたいものです。

特に、顔は常に外気にさらされるので、刺激によってかゆみが増幅されます。そのため、再度かゆみに耐え切れなくなって、掻いてしまい、さらに肌にダメージを与えます。

これを繰り返すことで、色素沈着を起こすなどのダメージが肌に蓄積されて、肌の機能を低下させます。その結果、ターンオーバーが不定期になったり、肌の防御機能が衰えることで、シミやシワなどの肌トラブルが引き起こされます。

シミやシワが増えることで、実年齢以上に老けた印象になってしまいます。つまり、かゆみが原因となって、顔が年老いていくのです。

顔のかゆみの原因と対策を知ることで、老け顔の元となるかゆみを防ぎ、万が一、かゆみが生じた場合でもいち早く改善することができます。

顔のかゆみの原因 1
アレルギー

私は、いくつかのアレルギーをもっています。ヒノキやスギなど、4種類の花粉とハウスダストやダニなどです。

そのため、ヒノキやスギの花粉が舞うとアレルギー反応が起きます。花粉が付着すると、かゆみを感じます。顔だけでなく、頭皮にも強烈なかゆみを感じます。掻きむしりたい衝動に駆られます。

これは、アレルギー物質による過剰な免疫反応が原因です。私の場合は、ヒノキやスギの花粉が大量に舞う2~5月に田舎に行くと、よくかゆみを感じます。

花粉によるアレルギー

以前、子供を連れてキッザニア甲子園に行って、アレルギー反応が起きました。まず、最初に顔や頭がかゆくなります。次に、鼻水が出てきて、頭がボーッとしてきます。次第に、頭痛が起きて、ちょうど風邪を引いた時と同じ症状になりました。

こういった施設は、換気を常時行っているために、花粉が舞いやすい環境です。床もタイルなので、花粉が舞い上がりやすいんですよね。 だから、肌に付着するだけでなく、器官にもガンガン入ってくるので、体全体にアレルギー反応が出ます。このように、アレルギー反応が原因の場合は、顔のかゆみ以外にも何らかの反応が出るのが特徴です。

ダニによるアレルギー

他にも、若かりし頃に、友人の家で泊まることになりました。電気を消して、友人が用意してくれた布団に入り、掛け布団を勢いよくかぶった時、悲劇が起きました。何か、粉のようなものが顔に降りかかったのです。

びっくりして電気をつけると、粉のようなものが周りに散乱しています。よくよく見てみると、ダニの死骸のようでした。本当に、ゾッとしました。

すぐに帰りたかったのですが、お酒も飲んでいたし、終電も終わっています。その布団で寝たくなかったのですが、季節は真冬、友人の家にはストーブがありませんでした。布団なしでは凍死してしまいます。その日は、泣く泣くダニ布団に入りましたが、ずっとかゆくてほとんど寝ることができませんでした。

これもアレルギー反応ですね。このようにアレルギー物質は、顔のかゆみの原因になります。

アレルギー反応による
顔のかゆみ対策

アレルギー反応は外的要因なので、対策は比較的容易です。たとえば花粉症であれば、花粉の多い時季や花粉の原因物質に近づかなければ、かゆみが生じることはありません。

そのために必要なことは2つあります。まず、自分のアレルギー物質を把握すること。一体、どんな物質がアレルギーを引き起こすのかをチェックしてください。 病院で簡単に調べることが出来ます。 ただ、体質は変化することがあるので、定期的に調べることをオススメします。

次に、アレルギー物質に近づかないことです。 私の場合なら、2~5月の間は、自然(スギやヒノキがある山や地域)に近づかない。 ダニ布団に入らない。 などです。

花粉系なら空気清浄機を使うのも効果的です。 とにかくアレルギー物質を肌に付着させなければいいのです。

とは言え、完全にアレルギー物質を遮断することは不可能です。 万が一、アレルギー物質が付着した場合は、できるだけ早く洗い流してください。 ここで掻いてしまうと、今度はアレルギーだけでなく、治る際に生じるかゆみまで引き起こされるので、我慢することが非常に辛くなります。 多少、メイクが落ちるなど面倒なことであっても、トイレや洗面所などでしっかり洗いましょう。 そうすることで早ければ数十分、長くても翌日にはかゆみが無くなります。

顔のかゆみの原因2
洗顔料

洗浄力に注意

私は、超敏感肌です。 だから、出張に行くときは、自分で開発したスキンケア商品を常に持ち歩いています。 でも、最近、物忘れが激しくなってきて、ちょくちょく忘れてしまいます。 その場合は、仕方なく、ビジネスホテルに備え付けてある洗顔料を使います。

すると、決まって肌がパシパシになります。 ひどい場合は、赤くなることもあります。 そして、その後は決まって、肌がかゆくなります。 これは、洗顔料の刺激が強すぎることが原因でかゆみが生じているからです。

特に、ビジネスホテルに置いてあるものは、洗浄力が強いものが多いように感じます。 これは、男性の利用が多いからでしょうね。 男性は女性に比べて、皮脂の分泌が多いため、洗浄力の強いものを好みます。 「突っ張りを感じるぐらいじゃないと洗った気がしない」という男性は多いのではないでしょうか。 通常の肌の方なら大丈夫かもしれませんが、私のような超敏感肌にはこの洗浄力が刺激になります。

健やかな肌のバランスを崩す

さらに、刺激を感じなくても、強い洗浄力はかゆみの原因になります。 それは、肌のあらゆるものを落としすぎてしまうからです。

例えば、テカテカすると嫌われ者の皮脂ですが、本来の役割は外界の刺激から肌を守ることです。 いわゆる、皮膚のバリア機能です。この皮脂が無くなると、肌は無防備になって外界からの刺激をモロに受けてしまいます。 そうすると炎症を引き起こして、赤みやかゆみの原因となります。

また、強い洗浄力は、皮脂だけでなく肌にある常在菌のバランスを崩します。 常在菌は、顔だけでなく私達の体の殆どの部分に生息しています。 その数は、100兆個を超えると言われています。

常在菌には、善玉菌と悪玉菌があります。 悪玉菌と言うと、それが存在しているだけで肌に悪そうですが、そうではありません。 善玉菌と悪玉菌のバランスが取れていれば、肌に一切の悪影響を及ぼしません。

アクネ菌も常在菌の一種です。 肌の大敵であるニキビの原因となるアクネ菌も善玉菌と悪玉菌のバランスが取れていれば何も悪さはしません。 もちろん、ニキビもできません。

つまり、悪玉菌が悪さをするのではなく、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れることで肌トラブルの原因となります。 洗浄力の強い洗顔料は、肌をアルカリ性にします。 肌環境が強いアルカリ性になると悪玉菌が増えて、顔の常在菌のバランスが崩れます。

ニキビに悩む人が洗顔力の強い洗顔料で何度も洗顔しているのに改善しないのはこれが理由です。 バランスが崩れることで、炎症が起きやすくなり、かゆみの生じやすい肌環境になります。

このように、強い洗浄力の洗顔料を使うことが刺激や常在菌のバランスを崩すことで、顔のかゆみの原因になります。

かゆみ対策にはこんな洗顔料がオススメ

ズバリ!洗浄力が強すぎない洗顔料がオススメです。 洗った後も顔の突っ張らないものです。 「それじゃあ、洗った気がしない!」という人もいるのですが、それはあなたの気分の問題です。

「気持ちいい」洗顔料に注意!

突っ張るほうが気持ちいいというのは、あくまでも個人的な感覚の差です。 『気持ちいい』と感じることが『肌にいい』とは限りません。

むしろ、逆の場合が多いです。 『気持ちいい』という感覚はわざと作られている場合が多く、そのために化粧品メーカーが過剰な使用感を演出している場合があるからです。

一定の刺激には中毒性があります。 味覚で言うと、苦味や辛味というのに中毒性があることと同じです。 突っ張るという刺激にも中毒性があるために、あえてその使用感を出している洗顔料はたくさんあります。 もちろん、肌への良さとは無関係です。

かゆみを悪化させる洗顔料

スクラブ入りの洗顔料も同じことです。 スクラブの刺激は、肌にとっていい訳がありません。 特に、私のような超敏感肌にとっては百害あって一利なしです。 顔を引っ掻いているのと同じ行為です。 こんな洗顔を繰り返していれば、顔のかゆみが改善されるどころか、どんどんひどくなっていくでしょう。

だから、肌にかゆみを感じたら、低刺激の洗顔料を使いましょう。 また、あなたが敏感肌なら洗顔力の強さはもちろんのこと、配合されている成分も吟味しましょう。 合成香料や合成着色料の配合されていない洗顔料をオススメします。

顔のかゆみの原因3
乾燥肌

もっとも多い顔のかゆみの原因は乾燥肌によるものです。

私の場合は、乾燥した環境、例えば冬場などに外を歩いているだけでかゆくなります。風の強い日ならなおさらです。寒い冬の日に、周りに遮蔽物のない駅のホームで風に吹かれているとムズムズしてきます。 夏場でも、扇風機やクーラーの直風を浴びているとかゆくなってきます。

これらは、肌が乾燥することで肌が敏感になります。 このように肌が敏感になると外部からの刺激によって炎症を起こしやすくなり、かゆみが生じることになります。

また、肌質による影響も大きいです。 特に、敏感肌の人は肌が乾燥してる傾向にあるので、肌にかゆみを感じやすいと言えます。

顔のかゆみは乾燥肌を改善することで防げる

顔のかゆみの原因となる乾燥肌対策は2つです。

まずは、乾燥する環境を改善することです。 外出時にマスクをする。 扇風機やクーラーの直風を防ぐ。 室内であれば加湿器などで加湿する。 などです。 とにかく乾燥した環境をできるだけ避ける必要があります。

次に、保湿です。 水分をたっぷり肌の中に閉じ込めることです。 多くの方、特に女性は100%の方が保湿を行っていると思います。 でも、あなたの肌は乾燥していませんか? 顔はかゆくありませんか?

保湿をしているにも関わらず、肌が乾燥してかゆいのはおかしいですね。 その理由は、『正しい保湿』ができていないからです。 ほとんどの人は、保湿を勘違いしています。

『正しい保湿』さえしていれば、乾燥した肌は潤ってかゆみは無くなります。もし、あなたが乾燥による顔のかゆみに悩んでいるなら、一度『正しい保湿』に挑戦してみてください。

更新日:2017.11.15投稿日:2016.03.23

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アースケア代表・化粧品開発者

井上龍弥

2000年アースケアを創業。保湿に特化したアクシリオの開発・販売を手掛ける。起業家ならではの人生観や自身の超がつく敏感肌・乾燥肌の経験談が愛用者に人気。

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