夏の楽しみと言えばプール! しかし、プール後の肌荒れに悩む方へ。肌荒れの原因と、それを防ぐための具体的な対策や注意点を詳しく解説します。安心してプールを楽しむための情報満載です。
プールで起こる肌トラブルは何？
プールは夏の定番アクティビティとして多くの家族が利用する楽しいスポットですね。しかし、一部の人々は、プールを利用した後、不思議に肌トラブルを経験することがあります。「もし肌の問題がなければどんなに良いか」と感じる人も多く、それを避ける方法を模索している方々が少なくないでしょう。実際に、プールには肌を刺激する多くの要素が存在します。これらの要因から肌を保護する方法を知っていれば、肌のトラブルを経験することなくプールを堪能することができるでしょう。プールにおける肌の問題や、それを避けるための方法、重要なポイントに焦点を当てて詳しく説明します。
塩素がもたらす肌への影響とは？
プールを利用した後に肌トラブルを感じる主要な要因の1つは「塩素」にあります。
プールは多くの人々が訪れ、特に屋外のプールの場合、雨や自然の落ち葉などが混入します。これにより、清掃を徹底的に行っていたとしても、プール内での細菌の増殖は避けられません。
これらの細菌を除去するために利用されるのが、塩素なのです。
塩素は私たちの飲料水の浄化にも使用されている化学物質です。適切な量で使用すれば、水の清潔さを確保できますが、肌には必ずしも良くないとされています。
プールの水中に含まれる塩素と接触することで、肌を保護している皮脂が取り除かれ、皮膚の保護機能が低下すると言われています。その結果、肌の乾燥や肌トラブルが発生する可能性が高まります。
プールでの紫外線対策も欠かせない
プールを利用する際の紫外線の影響も、肌トラブルの主要な要因とされています。
紫外線の影響で肌が軽度のやけどを受け、炎症を起こしたり、皮膚が乾燥するといった変化が現れます。また、紫外線の影響で皮膚の保護機能が低下することも知られています。
皮膚のバリア機能は、「外部の侵入をブロックする」や「内部の乾燥を防ぐ」などの役割を果たします。この機能が減少すると、外部の刺激に敏感になり、さらに肌の水分を維持する能力が低下します。結果として、肌トラブルが発生しやすくなります。
水は、紫外線を10〜20％反射するとされており、アスファルトや草地よりも高い反射率を持っています。そのため、プールの中では、日常生活よりも反射される紫外線に特に注意を払う必要があります。
加えて、プールでは水着により肌が露出しているため、通常よりも紫外線に対する警戒が求められるでしょう。
ゴーグルによる肌のトラブル、本当にプールのせい？
ゴーグルを装着して泳いだ後、目の周りに肌トラブルが発生した経験はないでしょうか。実は、これはプールの塩素が直接的な原因とは言えません。
ゴーグルが肌に触れた部位が赤くなる場合、それは接触性皮膚炎という状態である可能性が高いです。ゴーグルのゴム部分が皮膚に接触することで、皮膚はダメージを受け、その結果、当該部分が赤くなるのです。
この接触性皮膚炎は、一般的に「かぶれ」として知られる症状です。「薬のパッチの跡が赤くなった」とか、「髪を染めた部分が赤くなった」といった状況と、「ゴーグルが触れた部分が赤くなった」のは、原因としては同じです。肌に触れた特定の物質が引き起こす皮膚の炎症です。
接触性皮膚炎に悩まされる場合、皮膚専門医に相談し、赤くなった部分の診断を受けることを推奨します。
プールでのスキンケア対策
プールを存分に楽しむためにも、肌を守るための対策は欠かせません。適切な対策を施すことで、肌トラブルを減少させ、より良いプールの経験を得ることができます。以下、プールでのスキンケア対策をいくつか紹介します。
プールの後は塩素をきちんと洗い流す
プールを出た後は、即座に体をシャワーで洗うことが重要です。肌トラブルの主要因である塩素を除去するのは当然、プールの中の不純物を洗い落とすことも大切です。
シャワー時のポイントとして、肌を強くこすらずに優しく洗うこと。強くこすることで、塩素により敏感になっている肌を傷つける恐れがあります。
肌にダメージを与えると、肌トラブルはもちろん、乾燥も進行しやすくなります。強くこすることは避け、ソフトに洗いましょう。
さらに、シャワー後のタオルでの拭き方も気をつけるべきです。ゴシゴシと強く拭くのではなく、軽く押さえつけるようにして水分を取り除きましょう。私たちの肌はデリケートなので、優しく扱ってあげることが大切です。
日焼けしたらプール後の冷却と保湿が大切
プールでの日焼けは紫外線が大きな要因。外のプールで日焼けをしてしまう際には、アフターケアが欠かせません。
そのアフターケアで心掛けたいのは、日焼け部分を冷やし、しっかり保湿をすること。シャワーを浴びた後に、まず日焼け部分を冷やすのが良い。
実際、日焼けは軽度のやけどと似た状態。肌は紫外線により炎症反応をしています。肌の温度を下げるため、冷水や冷たいタオルで肌を冷やしてあげましょう。
冷やし終わったら、保湿を重点的に行うことが必要です。日焼けにより、肌の水分は少なくなっている状態。通常以上にしっかりとした保湿が求められます。お手持ちの化粧水や乳液を惜しみなく使って、肌を潤してあげるのがベスト。
その際、力強くたたくような動きは避け、優しくなじませるよう心がけてください。強くたたくと、肌へのダメージが増す可能性があります。
化粧水をたっぷり含ませたコットンを使い、コットンパックとしても効果的です。今回は特に注意深く保湿を進めてください。
プールはニキビがあると避けるべき？
ニキビやその他の肌トラブルを抱えていると、プールは安全か迷うことが多いのではないでしょうか。
軽度のニキビや肌荒れの場合、一般的にはプールに入るのに大きな問題はないとされています。プールでのアクティビティは、体にとっても良い影響があります。肌が炎症を起こしていなく、赤みがなければ、楽しむことができるでしょう。
しかしながら、ニキビが重度になり、炎症や赤みが強い場合、プールへの入水は控えるべきです。プールの塩素が、すでにダメージを受けている肌に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
炎症が落ち着いてからプールを楽しむのがベストです。
そして、もしプールに入る場合は、上がった後のスキンケアを特に丁寧に実施するようにしましょう。これにより、肌のトラブルを予防することができます。
総括
プールには、ゴーグルの摩擦や日焼け、塩素など、肌に負担をかける要因がいくつも存在します。敏感肌の方や、既に肌トラブルを抱えている人は、より注意深く行動することが求められます。
肌荒れが非常に酷い場合は、プールを一時的に避けることを考えた方が良いでしょう。特に、治癒が遅れたり、さらなるトラブルが発生するリスクも考慮すべきです。
とはいえ、プールは夏の楽しみの一つ。暑い季節には家族や友人と一緒に過ごしたくなるものです。その楽しい時間が肌トラブルの原因とならないために、しっかりとした前後のケアや対策を学び、実践してください。
プールの後は、全身をしっかりシャワーで洗浄し、充分な保湿ケアを行うことが大切です。肌に優しく、楽しいプールの時間を過ごしてください。
更新日：投稿日：2024.03.02
