お子様の皮膚の「小さなブツブツ」へのアプローチ!スキンケアによる予防を考えよう!

お子様のお肌にブツブツとしたものが現れた際、一体何が原因なのか、親として気になることでしょう。もし熱が出たり、かゆみが強まっていたら皮膚科や小児科の専門医の診察が必要ですが、そこまで重篤でなければ、家庭でのスキンケアも考え方としてはありますね。

本文で、子供のお肌のブツブツがどうしてできるのか、それともたらす症状や起因について詳しく説明します。さらに、それを予防・対応する手段に関してもお伝えします。是非、ご一読いただき参考にしてみてくださいね。

目次

お子様のお肌のブツブツ、一体どんな症状?何が原因で出るの?

子供たちのお肌に突如として現れるブツブツ、それはあせもやじんましんなどが考えられるのです。

この節では、症状とその背後にある原因について詳しくお伝えします。もし似たような症状をお子様に見つけたら、確認してみてくださいね。

あせもとは?

「あせも」は、多量の汗をかいたことが元で生じる皮膚のトラブルの一つです。通常、我々の汗は、汗管と呼ばれる経路を通じて体外へと放出されています。だけども、何かしらの要因で汗の排出がスムーズに行われなくなると、あせもが現れてしまうのです。

汗の排出がうまくいかなくなる主要な要因として、汗管が詰まることが考えられます。大量に汗をかいた時、含まれる塩分やちり、汚れが汗管を閉じ塞ぎ、汗が体外へと放出されなくなるのです。

この閉じ塞がれた汗は、どこにも行けずに皮膚内部に滞留し、その結果、周囲の組織が刺激され、炎症を起こし、あせもができるのです。首元や脇下、肘や膝の関節、足元やお尻などの汗がためやすい、または蒸れがちな部位は、あせもができるリスクが高い場所と言えますね。

あせもには、以下の3つのタイプが知られています。「紅色汗疹」「水晶様汗疹」そして「深在性汗疹」です。

紅色汗疹は、赤みを帯びた小さな湿疹が現れ、かゆみを伴うことが多いあせもです。多くの方がこの紅色汗疹を「あせも」としてイメージするでしょう。

激しいかゆみによって、思わずかきむしると、症状が拡大し、より広い範囲が赤くなることもありますから注意が必要です。

水晶様汗疹は、皮膚表面にできる透明感のある小さな水疱のことを指します。このタイプは、痛みやかゆみなどの特別な自覚症状がほぼなく、気づかないこともしばしばです。

深在性汗疹は、皮膚の深部で汗管が詰まることで生じるもので、白く平らな湿疹が特徴的です。特に熱帯気候の地域など、高温で湿度が高い場所で見られることが多いです。この状態は体温調整能力の低下を招くため、熱中症へと繋がるリスクもあり、十分な注意が求められます。

このような特徴や症状から、お子様のお肌のブツブツが、赤や透明な小さな発疹や水疱であれば、あせもの可能性を疑ってみると良いでしょう。

肌のトラブル:じんましん

子供の皮膚の小さなブツブツが、虫刺されのように盛り上がっているとき、それはじんましんであるかもしれません。

じんましんの具体的な表現は多種多様で、2~3mmほどの微小な発疹から、10cmを超える顕著な隆起まで様々です。一部の範囲だけでなく、広い範囲にわたることも。症状の出現には、人それぞれ違いがあります。

じんましんは、かなりのかゆみを伴うことが一般的です。大体、症状が終日持続することは少なく、数時間や半日で治まることが多いのですが、日常的に症状が再発する場合もあるので、気をつけましょう。

現段階で、じんましんの正確な原因を明確にするのは難しいです。

だけど、大別すると「アレルギー性」と「非アレルギー性」の2つにカテゴライズされます。

アレルギー性のじんましんは、特定のアレルギー物質に反応して症状が現れるタイプです。食物や薬物などが、このタイプの主な誘因となり、多くの場合、摂取後1時間程で反応します。

非アレルギー性のじんましんは、気温変動、心的ストレスや疲れなどによって発生します。精神的ストレスも、じんましんの発生に影響を及ぼすことが知られています。具体的な原因は、しばしば明確でなく、このタイプが大部分を占めます。

さらに、お風呂やストレス、発汗などが起因となるじんましんや、特定の場所での発疹があることも知られています。

一般的に、子供のじんましんは非アレルギー性が多く、明確な原因が見当たらないことが多いのですが、大半はすぐに治まります。ただし、再発することもあるので、監視が求められます。

ブツブツ対策と予防法

子供の肌のブツブツを見つけたら、迅速に手を打ち、進行を防ぐように心がけましょう。もしそれがあせもやじんましんの疑いがある場合、以下で触れる対策と予防法を試してみてください。

あせも対策のポイント

あせもを避ける上で、重要なのは汗をそのままにせず、早めに対処することです。汗を放置すると、それが汗管を塞ぐ要因となり、あせもが生じる可能性があります。

汗を感じたら、頻繁に拭き取る習慣をつけましょう。タオルでの拭き取り時にはこすらず、優しく拭き取るよう心掛けてください。

また、清潔な服を選び、汗をかいたら適温のシャワーを浴びて汗を洗い落とし、新しい服に着替えることが望ましいです。

汗が残り続けると、あせもが生じやすくなるので、吸湿性の高い下着やインナーを選ぶことがおすすめです。これにより、汗を速やかに吸収し、長い時間、湿った状態を避けることができます。

汗をかいた後、あせものような症状が見られなくても、皮膚が赤くなってかゆみを伴うことがあります。これは「汗あれ」という肌の状態で、汗の成分が原因で肌が荒れることがあります。かゆみを感じた際は、かゆみを和らげる薬を早めに使用し、掻きむしってしまうのを避けることが大切です。

あせもを回避するために、日常の肌のお手入れを怠らないよう心掛けてください。

じんましんへの対策

じんましんが生じる具体的な原因は完全には解かっていませんが、それを理由に予防策を取らないわけにはいきません。

考えられる原因を元に適切な対策を進めることで、じんましんの発症リスクを下げる努力は可能です。

精神的ストレスがじんましんの要因となることも考えられます。このような状況下では、ストレスの原因を明らかにすることが、良い対策の始まりと言えます。

食事内容の見直しもまた、大切な対策です。アレルギーが原因のじんましんでは、反応を引き起こす特定の食品を控えることが予防への道となります。何か食べた後でじんましんが現れる場合、その食品に関する情報を記録して、病院での診察時に伝えると良いでしょう。アレルギー検査により、反応の原因となる物質を特定できることも。食事の制限を過度にすることは、子供たちの成長に影響を及ぼす可能性があるため、専門家と相談することが重要です。

そして、日常の生活習慣の見直しも忘れてはいけません。特筆すべきは、睡眠の質と量です。睡眠は免疫力をアップさせる要因としても大切です。適切な休息を確保し、体の疲労を溜め込まないよう心がけることが、じんましんの予防策としては欠かせません。

効果が見られないとき

これまで触れてきた予防や対策、さらには市販の薬を使用しても、子供の皮膚の異常が改善しない場合、専門医の意見を求めることをおすすめします。その症状はあせもやじんましん以外のものである可能性が考えられます。

皮膚科での診断を受け、指示された治療方法を実践すれば、皮膚の状態は良くなると期待できます。しかし、指定された期間治療を続けても症状が改善しない場合は、再診察を受けることを考慮しましょう。

総括

子供の皮膚に不具合が現れたとき、あせもやじんましんが原因である可能性を考えてみることができます。

皮膚に赤みを帯びた疹や水疱が見られ、それが治りにくい場合、あせもが疑われます。

また、繰り返し現れる小さな疹や腫れのパターンが見られるなら、じんましんの可能性も考慮してください。

そのような場合は、こちらの記事で紹介されている方法を試してみると良いでしょう。

それにも関わらず症状が持続する、または他の症状、例えば発熱や腹痛、呼吸の変調などが伴う場合、早めに専門家に相談することを強く推奨します。

更新日:投稿日:2024.03.02

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