季節の移り変わりに、「肌がいつもと違う」とお悩みの方、少なくないですよね。
春や秋には肌が「ゆらぐ」ことが多くなります。通常のスキンケアでは肌トラブルに見舞われがちなので注意が必要です。
この記事では、ゆらぎ肌の兆しとその背景を掘り下げつつ、不安定になった肌をいたわるスキンケアの要点をご案内します。
日頃のライフスタイルも振り返り、肌の健康を保つことが大切です。
「ゆらぎ肌」とは、不安定な肌状態のこと
「ゆらぎ肌」とは、何らかの影響で肌の防御機能が一時的に衰え、不安定になる状況のことです。
持続的な敏感さを持つ「敏感肌」とは異なり、一時的な現象に過ぎません。
肌表面の角層は、内側の潤いを保ち外部からの刺激を防ぐ役割を果たしています。
この防護機能が弱まると、肌の乾燥が進み、些細な刺激にも敏感になりがちです。
ゆらぎ肌は、肌質に左右されず、どんな人にも発生する可能性があります。
特に以下のような症状が見られる時は、ゆらぎ肌に気をつけた方がよいでしょう。
- 洗顔後に肌のこわばりを感じる
- ニキビが出来て治りにくい
- 従来の化粧水が肌に馴染まなくなる肌に赤みが出る
- 痒みが頻発する
- 化粧のりが悪化する
- 肌のくすみやざらつきが目立つ など
ゆらぎ肌になりやすい時期は、春先や秋口の季節の変わり目です。
特に、冬の終わりから春にかけては肌が不安定になりやすいので、注意が必要です。
春にゆらぎ肌に悩まされやすい理由とその解決策については、下記の記事で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。
ゆらぎ肌の5大原因
それでは、ゆらぎ肌の主な原因を探ってみましょう。
ゆらぎ肌を引き起こすのは一つの要因だけではなく、複数の要素が絡み合って肌のコンディションが不安定になることもあります。
これらをしっかりと理解しておくことが重要です。
気候の揺れと肌への影響
気候が変わることは、肌のバリア性能を弱める原因の一つとなります。
特に、季節の節目における温度や湿度の変動は、肌へ多様な影響をもたらします。
肌の保護機能が衰えた際には、乾燥することが多く、くすみや肌の弾力不足などの問題が顕著になりがちです。
外部からの刺激にも脆くなるため、些細なことで肌トラブルを起こしやすくなるので、注意が必要です。
紫外線の影響
太陽光に含まれる紫外線は肌に損傷をもたらし、乾燥やシミ、しわなどの肌の問題を誘発することがあります。
乾燥した肌はバリア機能が下がりやすいため、特に注意が求められます。
紫外線対策は、夏場だけでなく、実は2月下旬から徐々に紫外線量が増え始めるため、一年中心がけるべきです。
特に4月には、紫外線の強さが夏日に匹敵することもあるため、常に紫外線対策を怠らないようにしましょう。
花粉の影響
花粉によって誘発されるアレルギー症状は、肌のバリア機能低下の要因の一つです。
特にスギやヒノキの花粉は、アレルギー反応を引き起こしやすいです。
花粉が肌に接触すると、バリア機能が弱まっている状態では、アレルギー反応を引き起こし、かゆみや赤みが出ることがあります。
花粉は非常に微細であり、マスクでも完全には防げないため、対策が重要です。
ホルモンバランスの影響
ホルモンバランスの変動も肌に大きな影響を及ぼします。
生理前や年齢を重ねるにつれて生じるホルモンの変化には特に注意が必要です。
エストロゲンは肌を整える作用がありますが、生理前にはその分泌量が減少し、皮脂を分泌させるプロゲステロンが増えることで、肌トラブルが起こりやすくなります。
また、加齢によるエストロゲンの減少も肌の不調に繋がるため、年齢と共に肌のケアを丁寧に行うことが求められます。
ストレスの影響
ストレスは、肌の保護機能を損ねる原因の一つです。
ストレスが過剰になると自律神経が乱れ、肌の不調を招くことがあります。
人間関係、過労、睡眠不足、生活の乱れなども自律神経に影響を及ぼし、特に春には新生活が始まることでストレスが増加し、肌のトラブルが生じやすくなります。
そのため、日常生活の中でストレス管理に努め、肌の健康を保つことが大切です。
肌のゆらぎに悩んだら？ 対策のキーポイント
肌のゆらぎに直面した際の処方箋を探求しましょう。
環境の変化に敏感な肌は、常に揺らぎの可能性を孕んでいます。
肌が不安定に傾くその時期に備えて、生活習慣を整理整頓しましょう。
肌への負担を最小限に
揺らぎ肌は敏感な状態にあるため、刺激は避けるべきです。
些細な物理的な刺激でも肌へのダメージとなり、肌荒れのリスクを増加させる可能性があります。
適切なスキンケアを意識しましょう。
洗顔時は熱過ぎるお湯を避け、ぬるめのお湯の利用が重要です。
強く擦ることで肌を傷つけがちなので、泡立てた洗顔料で優しく洗い上げることが肝心です。
顔を拭く際も摩擦を避け、柔らかなタオルで軽く押さえて水気を取ることがコツです。
保湿は欠かさずに
肌のバリア機能が落ち込んでいるときは、保湿の徹底が求められます。
うるおいを逃さず、慎重なスキンケアを実践しましょう。
水分と油分の補給に力を入れると、機能が低下したバリアを支援できます。
肌が不安定な時期には、可能な限り低刺激のスキンケア商品を選択することが大切です。
化粧水で十分に水分を与えた後、乳液やクリームでしっかりとうるおいを封じ込めます。
洗顔後は速やかに保湿ケアを行い、乾燥を確実に防ぎましょう。
紫外線防御で肌を守る
肌の揺らぎを予防するためには、紫外線ケアが必須です。
外出時には日焼け止めを塗布して、肌への影響を防止しましょう。
日差しが強い時には、帽子や日傘の活用も効果的です。
室内でも紫外線は届くので、自宅でも油断しないように。
窓際での時間が多い場合でも、外出しない日でも日焼け止めを塗り、紫外線から肌を守りましょう。
肌への花粉付着を防ぐ
肌の不調を感じる季節は花粉への対策も必要です。
肌に刺激を与える花粉は、可能な限り遠ざけた方が賢明です。
外を歩く際は、花粉が肌に直接付着しないようメイクで対策しましょう。
ファンデーションは肌を保護し、花粉から守る効果が期待されます。
花粉の多い時期はマスクを常用することが増えるので、いつでも清潔なものを身に付けることが大切です。
花粉は細かく、容易に室内へも入り込みます。衣服に付いた花粉を持ち込まないよう、表面がスムーズなアウターを選び、帰宅時には玄関で念入りに払い落としましょう。
ストレスフリーを心がける
肌を安定させるには、ストレスを蓄積しない工夫が大事です。
日頃から十分な睡眠や休息を確保し、リラックスできる時間を持つことが重要です。
ストレス解消の方法は個人差があり、スポーツや音楽、グルメ、読書など、自分に合ったものを見つけて取り組むことをお勧めします。
お風呂に入る際も、ゆっくり湯船に浸かり体を温めるとリラクゼーションになります。
まとめ
わたしたちの肌は非常にセンシティブなものです。
些細な気候の変動やストレスなどが原因で、肌の均衡が乱れ、バリア機能が弱まり肌トラブルが起こることもあります。
肌がゆらぐと、通常通りのスキンケアでは痒みや赤み、ニキビといった問題が発生することがあります。
皮膚のバリアをサポートし、適切なケアを行うことが大切です。
刺激の少ない、しっかりと保湿力のある製品を選択し、ゆらぎ知らずの健康的な肌を保ちましょう。
更新日：投稿日：2024.03.02
