日焼け後の痛み、ヒリヒリと感じるあなたへ:正しいケアと予防のヒント

日焼けが原因で起こる肌のヒリヒリ。その痛みがなかなか治まらない時、どれだけ辛いかを知っています。心の中で「あと少しの辛抱かも」と待ち構えても、改善の兆しが見えないことも。そんな時、医師の診断を受けるかどうか迷うこともあるでしょう。

この記事では、日焼けの後の厄介なヒリヒリの適切な対応法を詳しくお伝えします。さらに、日焼けを未然に防ぐための秘訣もお話ししますので、日焼けの後遺症でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

なぜ日焼けした肌はヒリヒリと痛むのか?

日焼けすると、お肌は真っ赤になりますよね。そのような症状を「サンバーン(sunburn)」と言います。一方、日焼けにより肌が焼けつくように黒くなった状態を「サンタン(suntan)」と表現します。

サンバーンの背後には、紫外線によるダメージが原因で、皮膚は軽度の火傷状態になっているのです。この炎症のため、肌は暖かさを感じ、ヒリヒリと痛むのです。深刻なサンバーンの場合、水ぶくれができることもあるので、十分な注意が求められます。

紫外線を浴びると、サンバーンになる人とならない人がいます。その違いは、個人の肌タイプによるものです。特に、元々肌が明るい方は、サンバーンになりやすく、日焼け後のヒリヒリとした痛みに苦しむことが多いのです。

日焼けで肌が「痛む」「ヒリヒリ」と感じたら、どう対応する?

日焼けの後、肌が真っ赤になり、「痛い」「ヒリヒリする」という症状が出ると、実際、皮膚は軽度の火傷を受けているのです。「きっとそのうち治るわ」と考えず、早めに適切なケアを心掛けることが大切です。

続いて、サンバーンとなってしまった肌の適切なケア方法を、詳しくお伝えいたします。

冷たくして熱さを和らげる

通常のやけどと似ていて、まず最初に行うべきは冷やす行為です。

・ タオルに冷水をしみこませて

・ 保冷剤をタオルで包んで

・ 氷水を袋に入れて

上記の方法で、熱感がなくなるまで肌を冷却しましょう。保冷剤を使う時は、直接肌に触れることで刺激が強まる可能性があるので、タオルを間に挟んでから当てることを心掛けてください

もし日焼けの影響範囲が広ければ、冷たいシャワーを使うことで速く冷やすことができます。シャワーの時は、水の流れをやさしくして、痛む部分にストレスをかけないよう注意が必要です。

熱さが和らぐまで、タオルの位置を変えたり、新しい保冷剤や氷を使い替えて冷却を続けてください。

しっかりとした保湿を心掛ける

日焼けを受けた肌は水分を失って乾きやすくなっています。冷やした後に熱さが収まったら、保湿の手間を惜しまず行いましょう。

化粧水や乳液での保湿が考えられますが、もし日焼けした肌が痛んでいるようであれば、肌がデリケートな状態にあると言えます。

そのような時、日常使っているスキンケア製品が刺激的に感じるかもしれません。デリケートな肌への刺激を避けるため、低刺激のスキンケアアイテムを選択してください。

肌を保湿する際、刺激を最小限に抑えることが大切です。化粧水を優しくパッティングせずに、ゆっくりと肌に吸収させるよう心掛けてください。そして、通常よりも多めに保湿することがキーとなります。

肌を冷やした後だけでなく、お風呂上りもしっかり保湿し、肌の回復をサポートしましょう。

強烈な痛みや水ぶくれの場合、専門家に相談を

日焼け後、しっかりと肌を冷やしても、以下の症状が出るようであれば、迅速に皮膚科の専門家に診てもらうことを推奨します。

・ 痛みが強く、日焼けの範囲が広い

・ 水ぶくれのような症状が日焼けした部分に見られる

常日頃からの日焼け対策の重要性

これまで、日焼けした後に感じるヒリヒリ感の理由や、痛みを和らげるための方法を詳しくお伝えしました。日焼けの後、早い段階でのケアが症状の軽減に効果的であることは確かです。しかし、やはり肌へのダメージを最小限に抑えるためには、元から日焼けを避けることがベストです。そこで、日常生活で取り入れることができる日焼け対策のアドバイスをいくつかご提案します。

紫外線が強まる時間を避けて外出計画を

紫外線の量は日中の時間によって変動します。そのため、紫外線がピークに達する時間帯は外出を自粛することが、日焼けを防ぐ鍵となります。

特に正午前後は太陽が最も高い位置にあり、紫外線が非常に強いことが知られています。その時間帯の外出は避け、もし急ぎの用事があれば、朝早くや夕方に済ませるよう心掛けると良いでしょう。また、歩行時には、なるべく日陰のあるルートを選んで歩くことで、直接の紫外線を減少させることができます。

紫外線対策のための服装と小物選び

日差しを遮るアイテムを活用して、お肌を守りましょう。

■長袖のアウトフィットを選ぶ

日焼けを避けるためには、肌の露出を最小限にすることが大切です。長袖や首回りをカバーするデザインの服を選び、直射日光を防ぐ工夫をしましょう。

夏の暑さを考慮して、通気性の良い素材を選ぶと、快適に過ごすことができます。また、首元をしっかりとカバーするストールなどを使って、外出時の対策を強化するのも一つの方法です。

■広めのつばの帽子を選択

つばの広い帽子は、顔や首をしっかりと守ってくれます。これにより、日焼けのリスクを低減できるので、おすすめのアイテムとなります。

■UV防止効果のある日傘を持つ

日傘選びにおいては、デザインだけでなく、UVカット性能もチェックが欠かせません。紫外線をしっかりとカットしてくれるものを選びましょう。

■紫外線対策のサングラスを利用

目への紫外線は、目の健康にとっても好ましくありません。そのため、UVカット効果のあるサングラスを活用して目を保護することが大切です。ただし、濃い色のレンズのサングラスであっても、UVカット機能が十分でなければ目へのダメージは防げません。品質と機能をしっかりと確認して選ぶことが重要です。

日焼け止め、定期的に再塗布がキー

日焼け止めを塗っているけど、「朝一度塗ったら1日放置」と思っている人は少なくありません。だけど、汗や時間の経過で日焼け止めの効果は薄れてしまいます。2~3時間ごとの再塗布を習慣にしましょう。

さまざまな種類の日焼け止めが売られているので、どれを選べば良いのか戸惑うこともあるでしょう。

日焼け止めを選ぶ際のポイントとして、UV-Bの防御指標SPF値とUV-Aの防御指標PA値を確認しましょう。SPF値は最大で50+、PAは+から++++の4段階があり、活動内容に応じて選ぶと良いです。

・ 通常の日常ではSPF10~20、PA+~++が適切

・ 軽いアウトドアやスポーツ時には、SPF20~40、PA++~+++を目安に

・ 強い日差しの中のアクティビティなら、SPF30~50+、PA+++~++++が良い

だけど、「SPFやPAが高ければ安心」というわけではありません。定期的な塗り直しをお忘れなく。

曇天や室内でも、紫外線には注意

青空が広がる日は紫外線を意識しやすいですが、曇りや雨の日は気を緩めがち。だけど、紫外線は雲を貫通して地上に届くので、天気が良くない日も紫外線対策が大切です。寒くても、紫外線は存在するので注意が必要です。

さらに、外だけでなく、室内にいる時も紫外線は油断できません。窓からも紫外線は入ってくるため、日焼け止めを塗ったり、UVカットのカーテンや窓フィルムを使用して、きちんと対策をしましょう。

総括

日焼け後の肌がピリピリしてしまったら、ますます肌を冷やしてほてりを落ち着かせてください。その後は保湿をしっかりとして、肌に潤いを与えることが欠かせません。

理想的には、日常的にしっかりとした紫外線対策をして、日焼けを避けること。本稿で触れたアドバイスを元に、年間を通して紫外線対策を徹底し、日焼けによる肌のトラブルを避けるよう努めましょう。

更新日:投稿日:2024.03.02

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