そのニキビ、真犯人は敏感肌かも?

「最近になって、ニキビが増えてきた」と感じることはありませんか?

それは敏感肌が引き起こす肌トラブルの警告かもしれません

ニキビには多くの原因があるため、この記事を通じて、ニキビと敏感肌の関連性や、敏感肌になる背景について掘り下げていきます。

目次

敏感肌がニキビを引き起こす?

実際に、敏感肌がニキビを誘発する根本因子か否かを考える前に、「大人ニキビ」と敏感肌との関連性について見てみましょう。

思春期だけの問題ではない、大人ニキビの真実

多くの人は、「ニキビ」と聞けば、思春期特有の皮膚の問題と思うかもしれません。

しかし、大人になっても精神的なストレスなどが起因し「大人ニキビ」に頭を悩ませる人が増加しています

大人になってから現れるニキビは、一般的に「吹き出物」と呼ばれがちですが、実際にはニキビと吹き出物の間に明確な違いはなく、「尋常性痤瘡」と医学的に呼ばれています

ニキビには様々な要因がありますが、特に以下の3つが主です。

・皮脂の過剰な分泌

・毛穴の塞がり

・「アクネ菌」の増加

これらはホルモンのバランスが崩れることで悪化しやすくなります。

大人ニキビにおいては、先に触れたストレスのほかに、睡眠不足や不規則な食事、間違いのあるスキンケアもニキビを引き起こします

ニキビと敏感肌の関係

ニキビと敏感肌との間にはどういった相関が存在するのでしょうか。

皮膚科学において「敏感肌」という正確な定義は存在せず、化粧品使用後や洗顔後に感じる肌のピリピリ感やつっぱりを、通常「敏感肌」と称しています。

これらは肌の乾燥から来るバリア機能の低下が原因とされ、「ターンオーバーの乱れ」が主因です

ターンオーバーは、新しい皮膚細胞が生まれてから角質に変わり、剥がれ落ちるまでの周期のことで、大体28日程度で完了します。

このプロセスが不規則になると、毛穴の出口の角質が厚くなり、普段は汗と共に排出されるはずの皮脂が詰まってしまいます。

これがアクネ菌の増殖を促し、炎症を引き起こし、赤い炎症性ニキビとして表れるのです

敏感肌が招くニキビの誘因

敏感肌とニキビの相関関係を解説しましたが、なぜ敏感肌に陥るのでしょうか?

また、ニキビだけでなく、敏感肌が他の肌の問題にも及ぼす影響はあるのでしょうか?

ここからは敏感肌の根本原因とニキビ以外の肌トラブルについても紹介していきます。

敏感肌になりやすいライフスタイル

生活環境は肌の健康に直接的な影響を及ぼし、敏感肌とも深い関係があります。

規則正しくない睡眠や日常生活の乱れは、血液循環や新陳代謝に悪影響を及ぼします

栄養素が十分に供給されず、老廃物の排出が滞ることで、肌表面の角質層が乱れ、肌の防護機能が弱まることになるのです。

また、ストレスは肌の大敵です

ストレスを感じると、脳から神経伝達物質が放出され、体の各種機能に影響を及ぼし、肌の水分保持力、皮脂分泌、そして保護機能にも悪影響を与えます

こうした日々の環境が肌のコンディションに影響を与え、敏感肌を引き起こすのです。

また、肌のターンオーバーを正常化するビタミン群が不足することも、敏感肌を誘発する一因と考えられます。

ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB群は、積極的に摂取することが望ましいです

これらのビタミンの肌への効能とそれを含む食材について以下に紹介しますので、参考にしてください。

■ビタミンC

・期待できる効能:コラーゲン生成の促進やシミ、そばかすを防ぐ抗酸化作用。

・含まれる食品:柑橘類、ピーマン、トマト、イチゴ、ブロッコリー等。

■ビタミンA

・期待できる効能:皮膚や粘膜の健全性維持、ターンオーバーの正常化。

・含まれる食品:にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、レバー、うなぎなど。

■ビタミンE

・期待できる効能:脂質の酸化防止と肌の防護機能の強化、血行促進。

・含まれる食品:植物油、ナッツ類、たらこ、アボカドなど。

■ビタミンB群

・期待できる効能:皮膚や粘膜の健康維持、ターンオーバーの調整効果。

・含まれる食品:玄米、豚肉、大豆、レバー、乳製品、魚介類など。

敏感肌、ニキビだけじゃない肌の悩み

敏感肌は、ニキビだけでなく他の肌の問題も引き起こすことがあります

代表的な症状は肌のヒリヒリとした感じです。

家のほこりや紫外線、更には顔の周りの毛髪による触れ合いにより、肌の防御機能が落ち、些細な刺激でも反応しやすくなります

さらにヒリヒリするだけでなく、痒みを感じる人も少なくありません。

刺激に敏感になっている肌を掻きむしってしまうと、肌が傷み、痒みが強まることもあるため注意が必要です

また、肌が乾燥して粉を吹いたような状態や、肌が赤くなることもあります。

このような肌の状態は見た目にも不健康に見えがちで、肌の乾燥によりメイクののりも悪くなりがちです。

ファンデーションで肌の赤みを隠そうとしても上手くいかないことがあり、悪化する可能性があります

これから始めるニキビ予防

ここまで、敏感肌とニキビについてご説明してきましたが、ニキビができにくい肌にするにはどうしたらいいのでしょうか?

ここからは、すぐに始められるニキビ予防の対策をご紹介します。

ニキビを避ける生活習慣

生活習慣はニキビや敏感肌を引き起こす一因となります。

生活習慣を一新し、ニキビの発生を防ぐ習慣を身につけることが肝心です。

まずは食生活を見直し、栄養バランスを整え、体の中からのケアを心がけましょう

また、ストレスは肌の新陳代謝にも影響するため、溜めずに済むようリラックス法を見つけ、ストレスを上手くコントロールしましょう

睡眠不足もニキビの一因です。

時間だけでなく、質にも着目し、眠りが浅い、眠っても疲れが取れないといった症状があれば、枕や寝具を変えたり、寝室を整えたりすることで睡眠の質を改善してください

また、アルコールやカフェインを含む飲み物の摂取も控えめに

過剰に摂取すると血行不良や睡眠不足を招き、肌のターンオーバーに乱れが生じる可能性があります。

ニキビを予防するスキンケア

スキンケアを見直すことも、ニキビ予防に役立ちます。

ニキビの対策は、第一に肌を清潔に保つことですが、汚れを落としたいからといって洗浄力の強い洗顔料を用いたり、力強く洗ったりするのは逆効果です

過剰な洗顔は肌の保護機能を衰えさせる恐れがあるので、肌に優しい洗顔料を使い、優しく洗いましょう。

洗顔後の保湿も重要です

肌の保護機能が落ちると、肌は水分を保持できずに乾燥してしまいます。

足りない水分をしっかりと補充することが重要です。

敏感肌によるニキビの場合は、低刺激の商品選びが重要になります。

オイルコントロール効果のある乳液や、ニキビ用の部分用美容液などの使用も検討しましょう

まとめ

今回は、敏感肌とニキビの関係についてお話ししました。

ニキビは年齢に関係なく発生しますが、生活習慣や日常のスキンケアを改善することで、その発生を抑えることも可能です

是非、今回ご紹介した予防策をお試しください。

更新日:投稿日:2024.03.02

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