なぜ「あせも」は発生するのか?
「あせも」とは、激しい運動後に激しく汗をかいた際に、汗の通り道が閉塞して汗が詰まってしまうことにより現れる赤い発疹のことです。赤ちゃんや小さな子供に多い印象がありますが、高湿度の気候や温度の変動、オフィスの涼しい環境設定などの現代のライフスタイルの変化で、大人にも「あせも」は増えている現象です。

「あせも」の一般的な症状は?
普通、「あせも」はその症状の違いによって「白いあせも」と「赤いあせも」に分けられることが多いです。「白いあせも」は小さくて白く透明感があり、かゆみや痛みをあまり伴わない小さい水ぶくれが特徴です。主に強い日差しや発熱時に見られます。「赤いあせも」は、赤い発疹が多く発生し、かゆみや痛みが生じることが一般的です。このタイプが一般的に見られ、状況が悪化すれば湿疹状態にもなり得ます。
「あせも」ができるリスクの高い部分は?
「あせも」が発生しやすい箇所は、特に首の後ろ、肘の内側、ひざの裏など汗をかきやすい部位です。男性ではワイシャツの首回りやベルトが触れる腰部、女性は締め付けのある下着の跡ができやすいので気をつけるべきです。赤ちゃんの場合、特にオムツがカバーする領域が危険ゾーンになります。注意が必要です!
「あせも」予防には「清浄」が肝心。
人間にとって汗をかくのは重要な機能ですが、放置された汗はあせもを招くことになります。汗をかいたら、いつものタオルやハンカチで丁寧に拭き取る習慣を心がけましょう。汗ばんだら即座にシャワーで流し、水気を優しくオフして、肌を清潔に保つ努力が大切です。
「かゆみ」には素早く対処を!
あせものかゆみは、痒くても掻かずに耐えるのが難しいですよね。掻くことで細菌が入り、別の皮膚病を誘発することがあります。あせもを見つけたら、直ちに清潔に洗い流して、かゆみを抑える成分入りの薬を使用しましょう。また、寝ている間に掻かないように、爪を短く保つなど予防策も大事です。
ミニコラム
髪の長い方はしっかり結んで、「あせも」を出入り禁止に!夏のロングヘアは美しいけれど、髪の中の細菌が肌トラブルを引き起こす可能性もあるのです。暑い季節は、髪をまとめることを推奨します。さらに、ネックレスや腕時計などのアクセサリーはあせもを悪化させがちなので、その点も注意が必要です。
更新日:投稿日:2024.03.02