小じわが無くならない人がしている4つの間違ったスキンケア

小じわがなくならない人が陥りがちな4つの間違った保湿ケア

1.化粧水だけをたっぷり使っている

乾燥肌は化粧水をたっぷり使うと悪化する?!

化粧水は『スキンケアの基本』というイメージがあります。
美容雑誌やインターネットの情報では、「小じわ対策には、化粧水をたっぷり使うほうがよい」と言われることも多いです。
でも、これは正しくありません。

詳しくお話しますね。

化粧品の容器やパッケージには、配合されている成分がすべてずらりと記載されています。

ここに表示されている成分は「配合量の多いものから順番に表示する」というルールにのっとっています。

あなたが普段のスキンケアに化粧水をお使いなら、一度、その化粧水の配合成分欄を見てみてください。

大抵の場合、一番最初に『水』と記載されていると思います。
つまり、全配合成分のうち、水の割合が一番高いというわけですね。

では、『水』は、実際にどれくらいの割合を占めると思いますか?

もちろん、商品によりますが、一般的な化粧水は、全体の約9割が水(H2O)です。
残りの1割に、油分や保湿成分・防腐剤・香料等が含まれます。

ここで、「水分たっぷりだから、肌がうるおうわね」と思われる場合は注意が必要です!

水だけで肌はうるわないからです。

どういうことかというと↓↓↓

化粧水で保湿できない理由

化粧水で保湿できない理由
1.水分は蒸発する

肌についた水分は、体温によって蒸発します。これは体の機能上、仕方のないことです。

お風呂上りには、体からたくさんの湯気が出ますね。
あれは、体についた水分がどんどん蒸発している現象です。

肌につけた化粧水も、この水分と同じように蒸発していきます。

この蒸発を防ぐためには、保湿成分や油分が必要なのですが、9割が水という状況ではその力は弱く、化粧水ひとつではどうしても蒸発してしまうのです。

化粧水で保湿できない理由
2. 肌のうるおいを奪う

化粧水が蒸発するだけならまだいいのですが(良くないですが・・・)、さらに困るのは、蒸発するときに、もともと肌が持っている水分も一緒に奪われることです。
これを『過乾燥』といいます。

つまり、化粧水を塗ることで、肌が余計に乾燥してしまうことがあるのです。
こうなってしまっては、小じわがなくならないどころか、小じわのできやすい肌になってしまいます。

化粧水で保湿できない理由
3. 肌になじみにくい

人の肌表面は皮脂でおおわれています。つまり、油分ですね。

そのため、油分と相性の悪い水分は、つけてもはじかれてしまいます。
さらに、サラサラした液体であるため、顔に塗ってもとどまらず、肌表面を伝って流れてしまいやすいです。

せっかくの化粧品も流れ落ちてしまっては意味がありません。

化粧水で保湿できない理由
4.時間がかかる

顔になじませるためには、コットンや手のひらを使って、丁寧に肌につける必要があります。
そのためには、数分(多い人だと10分以上)かけてお手入れが行われます。

でも、こうして塗っている間にも、化粧水は肌の水分と一緒に蒸発していきます。
つまり、丁寧にお手入れをすればするほど、肌が乾燥していきます。

このように、水分だけではうるおいを維持しにくいのです。

先ほど、うるおいを維持するためには油分や保湿成分が必要、とお話しました。

これは、肌の構造そのものを考えると納得できます。

肌の内部には、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分があり、肌の水分をとどめています。
さらに、肌の一番表面には、汗と皮脂が混ざって作られた『皮脂膜』という油膜があります。
この油膜によって、水分の蒸発が防がれているのです。

そこでよく言われるのが、「化粧水で水分を与えた後に、油分を与えてフタをする」というお手入れ方法です。

そのため、化粧水と一緒に他の化粧品が使われます。
油分を配合したクリーム・オイルなどですね。

小じわ対策のために、保湿クリームやオイル・油分が多めの美容液を使用されている方も多いです。

でも、この保湿方法にも、落とし穴があります。

2.クリームやオイルで保湿ケアをしている

クリームで乾燥肌は潤わない!

クリームやオイルは、化粧水とは反対に、成分の多くが油分で構成された化粧品です。

肌となじみがよく、肌をやわらかくする作用があります。
また、肌表面を油膜で覆うことで、肌から水分が蒸発しにくくする効果があります。

そのため、化粧水などの水分と併せて使用することで、水分を維持しやすくなるメリットがあります。

ただし、デメリットもあります。

クリームやオイルのデメリット
1.油分を塗っても乾燥はする

肌の水分蒸発を100%防ぐことができるわけではありません。

蒸発を少し抑えられる程度です。

極端な例を出すと、肌が乾燥するまでの時間が、オイルを使わない場合が3時間、使った場合は4時間という感じです。
乾燥するまでの時間を少し延ばす効果といえます。(時間の差は、あくまでもイメージです)

クリームやオイルのデメリット
2. 肌状態が分からなくなる

クリームやオイルを塗った後も、肌の水分は蒸発していきます。
でも、肌の表面が油分でしっとりしていると、『蒸発による乾燥を感じにくく』なります。
これがキケンです。

もし痛覚が無かったら、骨が折れていても気付きません。
それと同じで、乾燥しているのに、乾燥を感じないと、適切な対応をすることができません。
その結果、知らない間に乾燥肌が深刻化して、肌トラブルを招く・・・ということが起こりやすくなります。

クリームやオイルのデメリット
3.肌に水分を与えられない

見落としがちなデメリットがこれです。

オイルやクリームを塗ると、水分蒸発を防ぐ代わりに、外から水分を補うことができなくなります。
油分が水分をはじいてしまうのです。

「朝、スキンケアをしたら、夜まで水分を補ったりしないから問題ないじゃない?」と思わるかもしれませんが、大問題です!

小じわが生じている肌は、うるおい不足の状態です。
また、『水分を維持する肌の機能』が弱まっている可能性が高いです。

これはつまり、時間の経過とともに肌が乾燥するということです。

ですから、今ある小じわを目立たなくし、なおかつ、小じわができにくい肌をつくるのであれば、日中にもうるおいを補給することが欠かせません。

オイルやクリームを塗ってしまうと、この保湿ケアができないのです。これは、小じわの改善がなかなか進まない大きな原因です。

特に、この弊害は目元の小じわ対策に大きく影響しています。

目元の小じわ対策には、アイクリームと呼ばれる目元専用の化粧品を使用される方が多いです。

目元は皮膚が薄く、そのため水分不足になりやすい箇所です。
おのずと、顔の中でも一番小じわができやすい箇所なのですが、その対策として油分の多いアイクリームを使うことがお手入れの主流になっています。

でも、先ほどお話したように、水分不足の肌に油分を塗っても、肌をうるおすことはできません。
ですから、アイクリームを一生懸命塗り続けても、なかなか小じわは改善しにくいのです。

3.ローションパックやマスクパックを行っている

保湿さえしていれば大丈夫だと思っていたけれど

肌をうるおす方法として、パックも人気です。

小じわ対策によく使われるのは、顔の形をした不織布などのシートに、たっぷりの化粧水がひたしてあるマスク型のパックです。
フェイスマスクと呼ばれることもあるようです。

また、コットンにたっぷりの化粧水をつけて顔に貼るローションパックを行っているというお話も伺います。

でも、お察しの通り、「1.化粧水をたっぷりつける」でお話したのと同じ現象が、マスクパックやローションパックでも起こります。

マスクやシートを顔につけたときは、水分でぷるぷるになっているように思えますが、これも時間の経過とともに蒸発していきます。
どんなに肌に密着しても、この点は変わりません。

また、「肌をしっかりうるおしたい」「小じわを改善したい」という想いが強いと、ついついパックを長時間顔にのせてしまいやすいです。

マスクにしみ込んだ化粧水がカラカラになってしまうような場合は、明らかにやりすぎ!
肌を乾燥させている恐れが大ですので、注意が必要です。

4.セラミド配合化粧品を使っている

セラミド配合化粧品を小じわ対策に使っている

「小じわ対策にいい」といわれる保湿方法のひとつに、セラミド配合の化粧品を使うことがあります。

セラミドは、肌の内部【角質層】に存在する成分です。
つまり、小じわが起こっている部分ですね。

セラミドの役割は、角質層内の水分を抱え込んで維持することです。
化粧品を構成する3つの要素(水分・油分・保湿成分)に置き換えて考えると『保湿成分』にあたる役割です。
肌のうるおいを維持するために、とても重要な成分です。

ただ、このセラミドは、加齢によって減少します。
年齢を重ねるほど小じわが現れやすくなる原因のひとつは、このセラミドの減少です。

そのため、「減少する成分を化粧品で補おう」という考えのもと、数年前からセラミドを配合した化粧品がたくさん販売されるようになりました。

肌の乾燥が原因となる小じわ対策にも、おすすめされることが多いです。

でも、ここには誤解がひとつあります。

「化粧品に配合されたセラミドは、減少した肌のセラミドを補うことはできない」という点です。

化粧品成分のセラミドは、確かに保湿成分のひとつです。
ですが、肌内部にあるセラミドとは別物です。
肌に塗ったセラミドが、肌内部のセラミドを増やすことはありません。

ですから、もしあなたが「肌と同じセラミド配合なら、小じわ対策にいいだろう」と考えて、セラミド配合化粧品を使っているのであれば、その化粧品で実際に肌がしっかりとうるおっているかどうかを見直すことをおすすめします。

特に、「ずっとセラミド配合化粧品を使っているのに、小じわの悩みが無くならない」という場合には、保湿効果が足りず、うるおい不足になっているかもしれません。

まとめ
小じわのできない肌をつくるために
一番大切なこと

いかがでしょうか?

もし現在行っていらっしゃる保湿ケアが、上記4つに当てはまる場合は、それが小じわを招いたり、改善を遠ざけているのかもしれません。

小じわは、放っておくとより深くなり、化粧品では改善しにくい『深いシワ』に発展する場合もあります。

その一方で、シミやたるみ・ニキビなど、さまざまある肌トラブルの中でも、改善しやすい悩みです。

小じわのない肌をつくるために大切なことは、『正しい方法で保湿をすること』。

この点を判断基準として、小じわ対策を行ってください。

また、小じわを改善するためには、実は、もうひとつ大切なことがあります。

それは、『肌のターンオーバーを意識しながらケアができるかどうか』です。

ただ漫然とケアをしているのと、ここを意識しながらケアを行うのとでは、その結果に天と地ほどの差が生まれます。

『小じわ(浅いシワ)』は、肌の表面が乾燥してシワができているのですから、肌表面がうるおえば、それだけでも目立ちにくくなることはよくあります。

ただ、それは一時的な効果です。

肌そのものは乾燥しやすい状態のままですから、すぐにうるおいを失い、また小じわが現れてしまいます。

これではイタチごっこですよね。

ですから、小じわを根本的に改善するためには、目標を正しく設定します。

『今ある小じわを目立たなくすること』は、本当の目標ではありません。

正しい目標は、『健やかな肌細胞で肌を構成させる』こと。

つまり、ターンオーバーによって、現在の『乾燥しやすい肌』を『うるおう肌』に一新させることです。

もちろん、これには時間がかかります。あるときを境に、パン!と肌が入れ替わるわけでもありません^^

次の3つの段階でゆっくり変わっていきます。

1.まずは、朝昼晩、「健やかな細胞を作りだす」気持ちで、肌にうるおいを与えます。
 
この『うるおいを与える』という保湿ケアは、もちろん正しい方法で行ってくださいね。
 
2.1のようなうるおいのある状態を24時間維持すると、次第に、ターンオーバーが適切に行われるようになります。
 
3.さらに、2の状態を一定期間維持すると、肌を構成する肌細胞が、健やかな状態に入れ替わっていきます。
 
こうなれば、小じわの目立たない、いつでもプルっとうるおった肌で過ごせるようになります♪

目標の設定を誤ると、「1」の段階でお手入れをやめてしまいがちです。

これでは、一時的な効果で終わってしまいます。

そうならないように、正しい目標設定をして、1~3のステップを進んでくださいね。

今回のお話が、あなたの小じわ対策の参考になり、肌の印象をさらにアップさせるお手伝いができればとても嬉しいです。

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更新日:2018.09.13投稿日:2018.03.01

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