ワセリンの効果効能

簡単に言うと、ワセリンは『油』です。だから、ワセリンを肌に塗ると、皮膚の表面に油の膜を張り、角質層の水分蒸発を防いでくれます。さらに、油の膜によって、外界の刺激から肌を守ってくれます

そのため、体の乾燥対策や、除毛後のスキンケア・赤ちゃんのおむつかぶれ対策、リップクリームやハンドクリーム代わりにと、さまざまな使われ方をしています。

私自身も、3人いる子供のうち1人がとても肌が弱く、おむつかぶれ予防にワセリンのお世話になりました。

油ですから、べたべたとして使い勝手は悪いものの、油の膜が肌を保護していることが分かりやすく、また、ワセリンにはアレルギーが無かったので、よく使っていました。

いくつか種類があるワセリン

ワセリンは、石油から生成された鉱物油と呼ばれるもので、精製度の低いものを『黄色ワセリン』。黄色ワセリンをさらに精製したものを『白色ワセリン』と言います。

『ヴァセリン』と呼ばれるものもあり、これはユニリーバーが商標を取得している黄色ワセリンの商品名です。

黄色ワセリンと白色ワセリンの違い

ワセリンの色の違いは、精製度の違いです。精製度が高いものほど、不純物が少なく、安全性が高いと言えます。

精製度の違いは、価格にも反映されており、白色ワセリンより黄色ワセリンの方が、比較的リーズナブルです。

ほかにも、『ベビーワセリン』と呼ばれるものあり、子供専用のワセリンとされています。ただ、ワセリンそのものは白色ワセリンで、香料や着色料、防腐剤が含まれていないことが特徴だという程度で、「子供用だから安全性が高めてある」という根拠は見当たりませんでした。

スキンケアで一般的に使われるワセリンは、『白色ワセリン』のことを言います。化粧品の原料としても、よく使われています。

黄色ワセリン 白色ワセリン
精製度が比較的低いもの 『黄色ワセリン』をさらに精製したもの
・『ヴァセリン』(ユニリーバの商品名) ・『ベビーワセリン』
・スキンケア・化粧品に使用される

 

石油からできたワセリンを
顔に塗っても大丈夫?

スキンケアによく使われている原料とはいえ、

「石油からできたものなのに、顔に使ってもいいの?」
「安全性は大丈夫? 」

というご相談をよく受けます。

基本的には、純度が高い(精製度が高い)白色ワセリンであれば、顔に使っても問題はありません

油なのでかなりべたつきますから、使い方に工夫が必要なものの、石油からできた原料だからと言って、避ける理由はありません。

ただし、アレルゲンは人それぞれ違いますから、アレルギー反応がでないかどうか、使用前に必ずパッチテストをしておきましょう。

正しいパッチテストの方法はこちらをクリックするとご覧いただけます。

ワセリンって薬でしょ
副作用は大丈夫?

皮膚科で処方をされることもあるため、「薬だから副作用があるんじゃないの?」と心配される方もいらっしゃいます。

ワセリン自体には、薬理作用はありません。

薬理作用とは、薬物が生体に及ぼす作用のことで、主作用と副作用に分けられます。

ワセリンは油の膜で角質層の水分蒸発を防ぐ作用のみのため、主作用も副作用もありません。だから、副作用を心配する必要はありません

しかし、「ワセリンだと思っていたけど、そうではないものだった」ということもあります。

たとえば、皮膚科で処方された軟膏をワセリンだと思っていたら、「ワセリンはただの基材で、そのほかに薬効成分が配合された軟膏だった」ということもあります。この場合は、副作用が出る可能性があります。きちんと薬の内容を把握しておく必要があります。

また、副作用とまではいかなくとも、その使い方によっては身体機能を損なう可能性もあります。

たとえば、ワセリンの塗りすぎで、空気中のチリ・ホコリを吸着させてしまい皮膚炎を起こしたり、油は角質層へ浸透しやすいため、皮膚機能の働きを阻害したり、と心配がまったくないわけではありません。

どんなものにでも言えることですが、ワセリンも正しく使う必要がありますので、その点では注意が必要です。

では、実際に「肌の乾燥対策にはワセリンが良いのか?」というと、一概にそうとは言えません。

乾燥肌やアトピーのスキンケアでワセリンの使用を検討している方は、ぜひこちらの記事『アトピー対策にワセリンは効果があるの?』も併せてお読みください。