コラーゲンとは?

コラーゲンは、人体において、皮膚や腱、骨などの結合組織(他の組織や器官の間にあって、組織や器官を結合したり、体を支えたりする組織)を構成している線維状のタンパク質のこと。

タンパク質は炭水化物・脂質とともに三大栄養素と呼ばれ、人体を構成する重要な成分のひとつ。全体のタンパク質のうち、25~30%程度(約3㎏)がコラーゲンだと言われています。

人体におけるコラーゲンは約30種類あり、その内、9種類が皮膚内部に存在すると言われています。

肌におけるコラーゲンの働き

コラーゲンは、肌の『真皮』にある成分です。表皮を支える『真皮』は、皮膚の中でも一番分厚い層です。

この層は、主に次の3つで構成されています。

  1. 網の目のように張り巡らされた膠原(こうげん)線維
  2. その膠原線維に絡んでいる弾力線維
  3. 1と2の間を埋めている基質をつくる線維芽細胞

この『1.膠原線維』の主成分こそ、コラーゲンです。真皮の70%以上をこのコラーゲンが占めています。

コラーゲンは、細胞の代謝や、形を保つことなど、さまざまな役割を果たしていますが、美容の点で一番大きな役割としては、『肌の弾力』を維持することでしょう。らせん状のバネを思い浮かべてください。
コラーゲンはこのような形をしていて、表皮を支えています。当然、太くて丈夫なバネほど、弾力があります。押せば跳ね返ってくるような肌のハリは、丈夫なコラーゲンが、真皮の中を縦横無尽に走っていることで決まります。

ただ、コラーゲンは、年齢と共に減少します。また、紫外線によって傷つくことも多いです。その結果、皮膚は弾力を失い、真皮自体も薄くなります。そうすると、表皮を支えられなくなってたるみが起こったり、深いシワができたりするのです。

化粧品成分のコラーゲンとは?

原料としてのコラーゲンには、ウシや豚の皮膚や骨髄組織から抽出されたもの、ウシの胎盤から抽出されたものの2種類があり、化粧品成分で使われるコラーゲンは、主に、若いウシの皮膚から抽出された水溶性コラーゲンが用いられていました。

しかし、2001年の狂牛病問題(BSE問題)を境に、ウシ由来に代わるコラーゲンが使われ始めました。主に、ブタやニワトリなどの動物由来の動物性コラーゲン、鮭やマグロなどの魚由来の海洋性コラーゲン(マリンコラーゲン・フィッシュコラーゲンなどとも呼ばれる)です。

『植物性コラーゲン』と表記された成分もありますが、植物にコラーゲンは存在しないため、厳密に言えば、コラーゲンとは異なるものです。そのため、植物性コラーゲンに明確な定義はありません。

いわゆる代替コラーゲンとして、コラーゲンに含まれるアミノ酸(ヒドロキシプロリン)を含有するダイズエキス、ナットウガム、タマリンドエキスや、食物繊維であるセルロースなどが、植物性コラーゲンと呼ばれることがあります。

コラーゲンに関するよくある質問

Q.コラーゲンを塗ると、肌に吸収されますか?

A.1970年頃は、「コラーゲンを塗布すると、肌に吸収され、皮膚の若返りに役立つ」と信じられていたため、現在もそう思っている方は多くおられます。

しかし、化粧品成分のコラーゲンは分子量が約10万のポリペプチドが3本三つ編み状に寄り集まった棒状のもので、分子量が約30万という大きな化学物質です。そのため、皮膚に塗布しても吸収はされません。

Q.コラーゲン配合化粧品を使うのと、サプリメントで摂るのと、どちらが肌に効果的でしょうか?

A.コラーゲン配合化粧品の効果は、保湿です。ですから、化粧品を使うことで、結果的に、角質層や真皮層のスキンケア効果により、良い効果を得られる可能性はあります。しかし、一般的にイメージされている「真皮層のコラーゲンが増えて、しわ消し効果やハリアップ効果がある」というわけではありません。

同様に、コラーゲンをいくら摂取しても、真皮層のコラーゲン線維になるわけではありません。コラーゲンはタンパク質ですから、消化された結果、アミノ酸となったことで肌を作る細胞の材料の一つになる効果です。

このように、それぞれのコラーゲンは働きは異なり、化粧品はスキンケアとして、サプリメントは栄養補助として、ご活用ください。