とある化粧品関連会社が行った調査によると、女性の約5割が、「自分は乾燥肌である」と認識しているそうです。

乾燥肌の悩みの順位は、、、
1位:肌触りが悪い(ざらつきがある)
2位:乾燥して皮むけする
3位:肌がごわついてかたい
引用元:オフラボ 高ストレス女性の約5割が自分の肌は“乾燥肌”であると認識

この記事を書いている私は、生まれつき肌が弱く、色白で紫外線にも弱く、超乾燥肌&激敏感肌で、今は多少オイリー肌も混じっているという複雑な混合肌です。

子供の頃は新陳代謝が活発なため、日常生活に支障が出ることは少なかったのですが、思春期あたりから、いろいろと体に異変が起き始めました。社会人になった頃には、先ほどの1位~3位の悩みすべてが当てはまりました。

保湿クリームと乾燥肌(私の場合)

私が一番ツラかったのは、2位の『乾燥して皮むけする』でした。新卒で就職した会社で営業をしており、乾燥肌のため、顔の肌がぽろぽろとはがれてスーツの襟や肩に溜まります。一見すると、フケのように見えて、すごく嫌でした。相手先に行く前にチェックをするのですが、話している間にもポロポロ落ちるので防ぎようがありません。ひどいときには、顔を手でサッとなでるだけで、細かな皮膚の残骸が宙を舞っていました。

もちろん、私なりには乾燥肌対策をしていました。

念入りに洗顔して、保湿クリームを塗ります。この当時使っていた保湿クリームは、ほぼ油分100%のものでした。今思うと、顔用というよりは、手に付けるハンドクリームのようなものだったのかもしれません。母親が使っていたものを塗っていましたのでよくわかりません。

保湿クリームを使うと乾燥は多少はマシになるのですが、根本的な解決にはなりませんでした。それに、保湿クリームの効果を持続させようと思うと、それなりに使用量が増えます。

すると、保湿クリームを使えば使うほど、皮膚がポロポロとはがれるのは防げますが、その代わり肌がテカテカ、ギトギトになっていきます。これはこれで見た目も異質だし、非常に不快でした。

  • 保湿クリームを使わないと、皮膚がポロポロ落ちる。
  • 保湿クリームを使うと、見た目テカテカ、ギトギトで気持ち悪い。
  • 保湿クリームを使うも地獄、使わないも地獄でした。

八方ふさがりです。

だから、見た目がおかしくないように、気持ち悪さが我慢できる程度に、保湿クリームを使っていました。ただ、保湿クリームを長年使っていても、私の乾燥肌が改善することはありませんでしたが…。

冒頭にあげた調査でも、乾燥肌の方は、他人と比べた「肌の状態」「容姿」「老見え」など、見た目がストレス要因になっています。

これすごくわかります。私もずっと乾燥肌に対してストレスを抱えていました。保湿クリームを使っても改善しないこともストレスでした。

なぜ、『保湿クリーム』という名前なのに保湿ができないのか?

当時、建築業界で働く私は、化粧品と無縁であり、乾燥肌が改善する方法がまったく見当もつきませんでした。

それから数年経って、何の因果か化粧品会社に就職し、その後、独立して化粧品メーカーになりました。

今なら、はっきりと分かります。
なぜ、私の乾燥肌は、保湿クリームで改善しなかったのか。
そして、失敗しない保湿クリームの使い方も分かります。
おかげで、私は乾燥肌の悩みを克服することができました。
はがれた皮膚がポロポロと宙を舞うこともありません。

そこで、今回は、もし、あなたが私と同じように、、、

  • 保湿クリームをしっかり使っているのに乾燥肌が改善しない。
  • 乾燥した肌が嫌で嫌で仕方がない。
  • 保湿クリームに絶望している。

と、お思いであれば、この先を読み進めていただくと、乾燥肌対策のヒントが見つかるかもしれません。

保湿クリームで保湿ができない理由

世間一般に、『保湿クリーム』というと、ほぼ100%油分でできたクリームです。見た目や使用感は、ハンドクリームを連想するとわかりやすいかもしれません。

顔用や体用のもの、両方に使えるものなど、その用途は様々です。でも、中身の構成はほぼ同じです。

私は、顔も体も使えるタイプの保湿クリームを使っていました。ただ、保湿クリーム単体を使っても保湿できませんでした。その理由は、保湿クリームは、ほぼ油分なのでそれ単体では肌が潤わないからです。

『保湿』には『油分』だけではなく、たっぷりの『水分』が必要だからです。

そもそも『乾燥肌』は、その名の通り乾燥しているので、水分が必要です。なのに、水分を補給せずにいきなり油分を塗ったところで、乾燥したままです。

当時の私は、ベタベタする状態を「潤っている状態なのだ」と勘違いしていました。

水の入っていないコップにフタをしたところで、コップに水が満ちる訳がありません。しっかりとコップに水を入れてから、フタをする必要があるのです。

このように、保湿をするなら保湿クリームを塗る前に、しっかりと保湿をする必要があるのです。こんなことを言うと、「普通、化粧水と乳液を使った後に保湿クリームを使うから、保湿できた状態でしょ」と言われそうですが、ついつい保湿クリームだけで済ませるという人も、一定数おられます。

忙しい朝や疲れて帰っきた日など、面倒でとりあえず保湿クリームだけ塗って終わり。
日中乾燥してきて、洗顔まではできないから、保湿クリームだけ塗り足して保湿した気分になっている。単純に、私のように男性で、化粧水や乳液を使う発想がない。など、実にいろいろな人がいます。

もし、あなたが保湿クリームを使っているのに、乾燥肌が改善できないのは、昔の私と同じように保湿クリーム単体を使っているからではありませんか?

ただ、”ある瞬間だけ”は保湿クリーム単体で、しっかりと保湿ができます。

唯一、保湿クリームだけで保湿できる瞬間とは

先ほど、「保湿クリーム単体で保湿はできない」と言ったのですが、唯一、例外があります。保湿クリームだけで保湿できる場合があるのです。それは、お風呂上がりです。

お風呂上がりの肌は、水分で満たされています。この瞬間なら、保湿クリームを使うだけで、保湿ができます。

ただ、お風呂から上がり、体を拭いたら、できるだけすぐに保湿クリームを塗ってください。そうしないと、肌はどんどん乾燥していきます。保湿どころか、乾燥肌が悪化します。

お風呂上りは体温も上がっています。体に付いた水分も元はお湯なので、温度が高くなっています。この状態は、肌の水分の蒸発を早めてしまいます

体についた不要な水分だけが蒸発してくれるのならそれでもいいのですが、この時、体の内部の水分まで一緒に蒸発してしまいます。これを『過乾燥』と言います。

だから、お風呂から上がって体を拭いたら、すぐに保湿クリームを塗りましょう。髪を乾かしてからでは手遅れです。何より優先して保湿クリームを塗りましょう。

ちょっと、汗ばんでいる状態が保湿クリームを塗るのは気持ち悪いかもしれませんが、過乾燥を防ぐ必要があります。だから、少しでも不快な状態を回避するために、お風呂の温度は上げすぎないようにしましょう。

この時使う保湿クリームには、界面活性剤が配合されているものを使うといいでしょう。そうしないと、体の水分と保湿クリームが反発して、なじみにくくなります。これは、水と油の特性上、仕方のないことです。

まれに、「界面活性剤は刺激がある」という人がいるのですが、現代の技術力で作られた界面活性剤に刺激は少ないですし、クリームという目的で使用されるものは問題ありません。界面活性剤については誤解が多いので、ぜひこちら『乾燥肌なら知るべき界面活性剤の本当の姿』もお読みください。

日本製の化粧品で、出自がきちんとしたメーカーの商品を用いれば問題はありません。それら以外だと、粗悪な商品はあちらこちらに紛れているので、かなり選択が必要です。

これは、界面活性剤にかかわらず、合成香料や合成着色料にも同じことが言えます。昔に比べてかなり精製技術が上がっており、合成成分のほうが不純物が少ないといえます。天然物から抽出した成分のほうが不純物が混ざっているために、合成成分よりも刺激が強い場合もあります。

「界面活性剤、防腐剤、着色料、香料、不使用だから安全です。お子様にも安心してお使いください。」
といった宣伝を目にしますが、これらの成分が不使用なことと化粧品の安全性には何の関係もありません

むしろ、このような宣伝をしている化粧品は、知識が乏しいか、悪くないものを過剰に悪い印象を受け付けることで自社の商品を優位に見せようとしているので気を付けたほうがいいでしょう。

話がそれてしまいましたが、保湿クリームだけで保湿するならお風呂上りに使いましょう。

失敗しない保湿クリームの正しい使い方

保湿クリームに保湿効果を望むなら、しっかりと水分補給してから使いましょう。化粧水をつけた後でもいいし、化粧水+乳液の後でもいいです。

私のお勧めは、『正しい保湿』をした後に、保湿クリームを使用するのがおすすめです。『保湿』という言葉に関しても誤解が多いですね。こちら『保湿効果って何?』をチェックしておくと、正しい保湿を理解しておくと、乾燥肌対策に有利ですよ。

お風呂上りであれば、特に水分補給をする必要はありません。ただ、時間の経過とともに過乾燥が起きるので、できるだけ早く保湿クリームを塗りましょう。

この際は、水分とのなじみをよくするために、界面活性剤が配合された保湿クリームを使うといいでしょう。

それにしても、保湿クリームというネーミングが紛らわしいですね。保湿クリームと言われると、これだけで保湿できるような気がします。正しくは、保湿後クリームですね。誤解を防ぐためにも改名してほしいものです。