敏感肌の人が知るべき7つのポイント4.敏感肌にとって防腐剤が入っていないパラベンフリー化粧品は危険?

『防腐剤の入っていないパラベンフリー化粧品が安全』は、大まちがい!

敏感肌にとって防腐剤が入ってないパラベンフリー化粧品は危険?

敏感肌の方は、化粧品の安全性に非常に敏感です。これは、通常なら問題のない刺激でも、敏感肌の方にはシミやシワ・ニキビなどの肌トラブルの原因となるためです。そのため敏感肌の方が化粧品の刺激に注意することは良いことです。

しかし、まれに大きな勘違いをしている人がいます。いろいろな勘違いがあるのですが、その中で最も多い勘違いが『防腐剤(パラベン)は危険!』という考えです。

結論から言うと、これは大きな誤解です!

化粧品の数ある安全性の高い成分の中でも防腐剤(パラベン)ほど安全なものはありません。

「パラベンの入っていない無添加化粧品のほうが安全だ」という人がいますが、これはむしろ逆です。パラベンに代表される防腐剤の入っていない化粧品は、敏感肌の方にとっては危険だと言えます。

防腐剤とはその名の通り、商品の腐敗を防ぐために配合します。化粧品だけではなく、世の中のほとんどのものは腐敗します。これは自然の摂理に起きる現象です。原因は、空気と触れることによる酸化や細菌によるものです。

化粧品の場合、腐敗してしまうと、肌に刺激のある物質に変化してしまいます。もちろん腐ったものを肌に塗って良い理由は一つもなく、当然、肌トラブルを招く大きな原因となります。特に、刺激に弱い敏感肌の方にとって、腐敗した化粧品なんて大敵です。

防腐剤を配合してない化粧品を販売しているメーカーは、「無菌室や薬品レベルの工場で作ってるから大丈夫」と言いますが、製造段階は大した問題じゃありません。まともな化粧品会社なら、化粧品作りに適した環境できちんと製造しています。

問題は、製造環境ではなく、あなたの手元に届き、使用した後です。

防腐剤が化粧品に入っていないと・・・

私達の生きている環境には、ゴミや細菌がウヨウヨいます。空気中や私達の手にも、無数の化粧品に良くないものがついています。空気に触れるだけでも酸化します。そんな環境で化粧品を使えばどうなるでしょうか?

答えは簡単です。
2~3日で腐ります。食品と同じです。冷蔵庫に入れておいても1週間も保たないでしょう。

特に、化粧品にとって、菌は最悪です。美容成分がたくさん含まれる化粧品は、菌にとって豊富な栄養源の宝庫です。しかも、水分もあり、温度も常温となれば、菌の繁殖を爆発的に早めます。逆に、見せかけの美容成分だけで何の効果もない化粧品なら、多少は菌の繁殖スピードは遅いかもしれません。でも、何も含まれていない水も腐りますから、いずれは菌まみれになります。

ましてや、クリーム容器のように指を直接化粧品の中に入れて使う商品には、使う度に空気中の菌だけでなく、指先についた菌も含めて大量の菌が混入します。空気に接する面も大きいですしね。クリーム容器は、見かけは豪華に見えるんですが、安全性を考えると、あまり使いたい容器タイプではありません。

私の場合は自社化粧品を開発する際、チューブ容器を使います。まったく空気に触れない訳ではないですが、最小限で済みますし、何より中身が指に直接触れることがありません。ただ、ロット数がクリーム容器の10~20倍なのが難点ですが、安全性には変えられません。

化粧品に防腐剤が入っていると・・・

防腐剤が配合されていれば、菌の繁殖や空気との接触による酸化リスクをすべて避ける事ができます。常識的な環境下で使われる限り、何の問題もなく安心して化粧品を使うことが出来ます。しかも、これまでのいろいろなものに配合された歴史・実績によって安全性も保証されています。

一体、防腐剤を配合しない理由って何でしょうか?
私にはまったく思いつきません。だから、もし、あなたが敏感肌なら、防腐剤の配合された化粧品を使って欲しいと思います。

なぜ、みんな防腐剤(パラベン)を嫌うのか?

防腐剤と言うと、一番有名なのはパラベンです。そのため、一番嫌われているのもパラベンです。表示名称は、パラオキシ安息香酸●●と言います。パラベンにも多くの種類があり、●●にはその種類ごとの名称が入ります。パラベンは防腐剤として、食品や飲料、医薬品など実に多くのものに使用されています。また、非常に低刺激な成分のため、刺激に弱い肌にも対応できるものとして、あらゆる化粧品に使用されています。

このようにパラベンに代表される防腐剤は安全性が高いために、私達の肌に触れるものや口にはいるもの殆どに含まれています。

しかし、パラベンは、表示指定成分に含まれていたためにイメージが良くありません。『表示指定成分=悪い』というイメージが浸透していたからです。

私は、ずっと以前から指定成分の意味に疑問がありました。と言うのも、指定成分は昭和55年当時の厚生省が、「使う人の体質によってごくまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分だから、容器やパッケージ等に表示しなくてはならない。」と決めたものでした。

でも考えてみて下さい。40年も前に決めたことですよ。当時は確かにアレルギーを起こす可能性があったかもしれません。でも、その間に技術も進歩します。その結果、安全性が高まった原料もたくさんあるのです。

「表示指定成分」に認定されていない原料でも、アレルギー反応を起こす原料は数多く存在したのです。つまり、指定成分が悪くて、その他は安全という誤解が生まれたのです。そのいい例が、このパラベンです。ただ、表示指定成分であったというだけで嫌われています。

パラベンが悪者になると得する人たち

このようにパラベンが攻撃されるのは、化粧品業界のモラルの低さの証明と言えるのかもしれません。どんな業界でも行われている手法ですが、何か悪者を決めて、それを攻撃して自社の商品をよく見せます。

防腐剤の場合、まず、パラベンを悪者にする。そうすることで、パラベンが配合されている化粧品も悪者になる。その上で、悪者のパラベンが配合されていない化粧品が現れる。すると、不思議とその化粧品が正義の味方に見える。というものです。
結局、売るための詭弁なのです。パラベンが悪者になると儲かる人たちがいるのです。

無理やり防腐剤を使わずに化粧品を作る方法

余談ですが、防腐剤を配合せずに化粧品を作る方法がないわけではありません。

純粋なH2Oを化粧品として売ることです。H2Oとはご存知のとおり、水です。でも、ただの水じゃありません。純粋な水です。

なんだか分かりにくいかもしれませんが、私たちが普段慣れ親しんでいる水には、マグネシウムやカリウムなどミネラルと呼ばれる水以外のものが含まれています。これらが含まれているから腐るのです。水素と酸素だけしか含まれていない水は腐りません。

だから、防腐剤もいらないのです。もちろん、有効成分が配合されていないので、何の効果もありません。実際に、過去に某有名化粧品メーカーが普通の水をそれらしい名前をつけて美容液として6,000円ぐらいで販売していました。

また、一回使い切りの化粧品の場合は、強力な滅菌を行います。製造するときは、普通に美容成分を配合しておいて、その後に強烈な紫外線や熱を当てて滅菌します。防腐剤を配合していないために、少しの菌でも残ってしまうとすぐに腐敗するために、通常の化粧品よりも、長時間滅菌作業を行います。そのため化粧品の中に紛れ込んでいた菌の死ぬ確率は上がります。と同時に、美容成分も死んでいきます。

まぁ~、当然ですよね。紫外線や熱は、美容成分にとって大敵です。その結果、美容効果のないパラベンフリー化粧品使いきりタイプが完成します。

防腐剤を使わないということは、結局はメリットは何も無く、デメリットのみということです。

まとめ

パラベンは低刺激な上、すぐれた防腐効果を持っているため、食品にも使われています。私が知る化粧品研究者に聞いても、誰もがパラベンは安全性が高いと言います。

私自身、化粧品のOEMをメインにしている時も、私が企画・開発した全化粧品にパラベンを配合していました。この16年、パラベンによる肌の被害は1件たりともありません。

私には化粧品メーカーとして、売らんがために事実をねじ曲げて自社の化粧品を売ろうとまでは思いません。そこまでしないと売れないのであれば、いっその事、倒産すれば良いと思います。

「開封しなければ、最低3年間は安定する商品をつくる」
私は、これは化粧品を作る上での必須のルールにしています。
だから私は、これからも化粧品を開発するときは、しっかりと防腐剤(パラベン)を配合します。

ちなみに、化粧品を作るために使用する原料そのものに、防腐剤はすでに配合されています。一部、スクワランなど配合されていないものもありますが、ほとんどの原料に配合されています。つまり、ほとんどの化粧品には配合されているのです。

でも、ちらほら見かけますよね。容器を見ても、防腐剤は書いてません。一体、どうしてるんでしょうか?これには、ちょっとした抜け道があります。

次の敏感肌の人が知るべき7つのポイント『5.敏感肌なら全成分表示を信じてはいけない!』でお話します。続きは、今すぐこちらをクリック

(著:井上龍弥

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